2024年7月アーカイブ

WEST WIND(ミリアム・マケバ)

 
West Wind


West Wind blow you gentle
Over the souls of Africa
West Wind with your wisdom
Gather all the young for me
West Wind standing over
Gather all the young for me
West Wind with your wisdom
Gather all the young for me
Dark clouds hanging over
Gather all the young for me
Because free from exploitation and strife
Nothing is more precious in life
West Wind with your splendor
Take my people by the hand
Spread your glory sunshine
Unify mother Africa
Unify this my precious land
Unify us, don't divide us
Unify us, don't divide us
We don't need none of that at all
Let us not fight over trivials
how to love ourselves first
Because unification is the thing
Unification is the thing
Even in Europe they're talking about unity and European security
Let us talk about our road
Unify mother Africa
Unify my precious land
Do you hear me President Mobutu?
Do you hear me President Tolbert?
Do you hear me Sékou Touré?
Do you hear me Bokassa?
Do you hear me Ahidjo?
Do you hear me Saddam?
Do you hear me Nkrumah?
Do you hear me Gaddafi?
Unify us
Unify us
I mean unify us
I mean unify us
West Wind
Even over the seas they got to unify us
NAACP call everybody
West Wind
West Wind
Do you hear me my brothers?
Do you hear me my sisters?
Do you hear me my friends?
Do you hear me everybody?
Do you hear me everybody?
Mobutu, unify us
Sese Seko Mobutu, unify us
Unify us
Unify us, Mobutu
West Wind
West Wind with your splendor
Take my people by the hand
Spread your glory sunshine
Unify mother Africa
Unify this my precious land
Unify us, don't divide us
Unify us, don't divide us


毎度言うていることなのですが、オーサカ=モノレールというヘンな名前のバンドを三十年以上もやっている僕の出身地は何を隠そう、大阪の池田市と云うところです。現在は横浜市に住んでおり、まもなく18年ほどになります。
四年に一度の東京都知事選挙がまもなく投開票となりますが、僕は東京都民ではありませんので投票権がありません。

そうは云いましても、言うまでもないことですが東京都知事といえばニューヨークやパリやロンドンにひけをとらない世界に名だたる大都市、東京23区(かつての東京市)の「市長」に相当する役職と、さらに日本最大の都道府県である東京都の首長である「知事」の二つの首長を兼ねるという、途方もなく巨大な行政のトップに立つ権力の椅子です。
人口1400万人をこえる人々の命を直接的に預かるといって過言ではなく、都の年間予算は17兆もあるそう。
日本の誰もが――いや世界中の誰もがーーああしろこうしろと口を挟もうともまったく違和感のない選挙、有権者の数はじつに1100万人というメガトン級選挙です。

そんな日本のど真ん中で行われる選挙が、ご存知のように、まるでこの国の行方を占うかのよう、暗澹たる様相を呈しています。
告示日には、ポルノビラと違わないおぞましいポスターが各選挙掲示板に貼られ、テレビなどでも報道されました。これはかろうじて警察やら選挙管理委員会やらによって排除されたようですが、次なる民主主義の脅威は、いわゆる「迷惑系Youtuber」の類いです。その筆頭が「NHKナントカ」というやつらです。

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人の迷惑になることをやって耳目を集める者が選挙妨害する。なんでこんなことがまかりとおるのかというと、よい大人がちゃんと叱らないからです。
なぜ、しっかり叱りつけることができないのかと云いますと、「法律はどうなってるのか、これは違法ではないらしい」とか「選挙では人々を公平に扱わなくてはいけない」とか「表現の自由をまもらなくてはいけない」とか、とんちんかんなところで堂々巡りしているからです。
なぜそんな基本的なところでつまづくのかと云いますと、よーするに日本に住む私たちには「正しい」「まちがっている」の規範が希薄だからです。普段から、「他の人はどうしているか」「一人だけ違うことをやってはいけない」という基準で毎日をやり過ごす習性が、やっぱり日本にはあるからです。
日本の有権者がおとなしいのに付け込んでいる反社会勢力。日本の人はおとなしい(=正義か不正義かを考えることをしない)ので暴れた者勝ちになってしまうという屁理屈です。
こういう反社会勢力というのは儲かるらしい。だからやっている。
昔で云うと、街宣右翼がいて人々を怖がらせ、企業恫喝で凌いでいた。
あれの現代版と考えるのがよいと思う。

さて、今回の候補者は、泡沫候補は省略いたしまして、おそらく四、五万票以上を獲得する可能性があると思われるのは下記のとおりです。(当選するには二百万から三百万票を獲得しなければなりません。)

小池百合子・・・現職、元衆議院議員、元防衛大臣
蓮舫・・・元参議院議員
石丸伸二・・・元安芸高田市市長
田母神俊雄・・・元航空自衛隊幕僚長
桜井誠・・・日本第一党
安野たかひろ・・・AIエンジニア
清水国明・・・タレント

うーん、ドクター・中松をこの中に入れるかどうか悩んだ。今回は五万票は無理でしょう。一万票いけるかな。
内海聡という、その界隈では有名な「水がしゃべる」みたいな人がいるのですが、その人は二万票くらいじゃないかな。

さて、都知事選がおこなわれるたびに僕の思い出す話があります。
それは『マルコムX自伝』に登場する逸話です。
マルコムXの師であったイライジャ・ムハマド氏が、本当によい宗教をひろめるにはどうするべきか、差別や貧困にあえぐ黒人を救うにはどうしたらよいのか、それをマルコムに教える場面です。

ある日のこと、店のカウンターの上に汚れた水の入ったコップが置いてあった。そのコップの横に、ムハマド氏はきれいな水の入ったコップを置いた。「私の教えを広める方法を、きみは知りたいかね?」と彼はいった。そしてその二つのコップを指さした。「コップに汚れた水が入っているからといって、その人をなじってはいけない。そんな人たちにはきれいな水をいれたコップを見せてあげるだけでよいのだ。それを見れば、きれいな水のほうがよいことは、いわれなくてもわかることなのだから」と彼はいった。
ムハマド氏がかってわたしに教えてくれたあらゆる事柄のうちで、どういうわけでこのことがいまも私の心に強く残っているのか、私にはわからない。私はそのように実行したことはなかった。私は戦うことをこそ好むのだ。その人間のコップが汚れていれば、口でいってやりたいと思うのである。
(『マルコムX自伝』アレックス・ヘイリー執筆協力、浜本武雄訳、アップリンク刊、263ページ)

この法話はじつに興味ぶかい。
マルコムは、この喩えは心に残っているが、これがずばり正しいわけではないとしている。
つまり、汚れた水と、汚れていない水が並べられていても、人々が汚れていないほうを手にするとは限らない、とマルコムは言っている。
そこにマルコムの役割があった。
当初はネイション・オブ・イスラムの教えをひろめる広報部長として。そして後には、アフリカもふくめた世界中の黒人が団結して権力構造と戦うための指導者として。

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下記、僕の人物評。

小池百合子・・・汚れた水。「カイロ大学首席卒業」という経歴は、さすがに誰にでも嘘だと分かる。よくいままでよく突っ込まれなかったな。才女とのふれこみでテレビキャスターとなりここまで登り詰めたニセモノ、稀代の詐欺師。
蓮舫・・・マルコムの喩えで云うところの「飲める水」。投票しても恥をかかないと云える政治家。
石丸伸二・・・自民党がおくりこんだ小物。巨大な利権がうごめく日本最大の選挙で、いきなり自力で三位につけることができると思いますか? 読売新聞も熱烈に応援しているのがその証左です。自民党が、何でも言うことを聞きそうなトンマな地方の首長を連れて来た。
田母神俊雄・・・あまたいる明治時代に戻ろう論者。「東京裁判は無効」式のトンデモ説を唱えて自衛隊をやめさせられた人が、「元航空幕僚長でございます」とは、許される世の中がオカシイ。
桜井誠・・・この人物は最もヒドい。不況時代に、人々の貧困化に付け入って在日朝鮮人差別を煽って求心力とする者。よーするにどの世界にも居る小さいヒトラー。
安野たかひろ・・・AIエンジニアらしい。政治とは人間社会のことであり、「AIと政治」ほど相容れないものはない。魚屋に牛肉をさばけと言っても無理。
清水国明・・・タレントとしてはキライじゃないです。ブックオフもよく行きますし。

いつも言っていることなのですが、選挙というのは「よりマシ」に入れるものです。
「すごい人」に投票したいと思うと、かならず間違える。それは人間の弱さ。
今回だと、石丸伸二あたりのような頭のネジが何本も抜けたふうの人物が何だかすばらしい者に見えてしまう錯覚をうむ。

もし僕が東京都民であったならば、今週末の東京都知事選挙では蓮舫(れんほう)に一票を投じます。
東京都民の方は、7月7日はかならず投票所へ。



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