"I'LL TAKE YOU THERE" by The Staple Singers, 1971



いいところを知ってる
そこにいけば
涙を流すことはない
心配も消えてなくなる
白人黒人のあいだで
ニセ笑顔をつくる必要もない

一緒に
いきましょう
いきましょう
手伝って頂戴
(そこへ連れてってあげる)

一緒に歌って
(そこへ連れてってあげる)
手伝って頂戴
(そこへ連れてってあげる)
一緒に歌って
(そこへ連れてってあげる)

(そこへ連れてってあげる)
お慈悲を
(そこへ連れてってあげる)
私が連れてってあげる
(そこへ連れてってあげる)
私が連れてってあげる
(そこへ連れてってあげる)

バリー(・ベケット)
ピアノを弾いてよ
ピアノを弾いてよ

つぎは父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん

つぎはデイビッド(・フッド)
リトル・デイビッド
リトル・デイビッド

いいところを知ってる
(そこへ連れてってあげる)
涙を流すことはない
(そこへ連れてってあげる)
心配も消えてなくなる
(そこへ連れてってあげる)
白人黒人のあいだのニセ笑顔もない
(そこへ連れてってあげる)

そこへ連れてってあげる
そこへ連れてってあげる
お慈悲を
お慈悲を

そこへ連れてってあげる
そこへ連れてってあげる
お慈悲を
お慈悲を



I know a place
Ain't nobody crying
Ain't nobody worried
Ain't no smilin' faces lying to the races

Help me
come on
come on
Somebody help me now
I'll take you there
Help me, y'all
I'll take you there
Help me now
I'll take you there

I'll take you there
Mercy
I'll take you there
Let me take you there
I'll take you there
let me take you there
I'll take you there

Play it Barry
Play your piano now
Alright, do it, do it, come on, now
Play on it, play on it

Hey daddy, now
Daddy, daddy
Ooh, Lord, alright now
Baby, Little David
Easy here, help me out
Come on, Little David

I know a place, y'all
I'll take you there
Ain't nobody crying
I'll take you there
Ain't nobody worried
I'll take you there
No smiling faces
I'll take you there
Lying to the races
I'll take you there

I'll take you there
I'll take you there
Mercy now
I'm calling for mercy
I'll take you there
Mercy, mercy
I'll take you there
You got to let me
I'll take you there
I'll take you there


"HOUSE IS NOT A HOME" by Mavis Staples, 1969




椅子とは

誰も座る者がいなくても
椅子は椅子
でも家はそうじゃない
「家」と「家庭」はちがう
抱きしめてくれる人がいなければ
おやすみのキスも交わさないのなら
家庭とは呼べない

部屋とは
誰も居ない暗い部屋でも
部屋は部屋
でも家はそうじゃない
「家」と「家庭」はちがう
わたしたちが離ればなれで
どちらか一人でも傷心ならば
家庭とは呼べない

あなたの名前を呼んでみれば
すぐ顔が思い浮かぶ
でもこの馬鹿げた物語には
終わりが来る
涙で終わりそう

ねえ 思い直してほしい
一つの過ちだけで別れてしまうなんて
独りになりたくない 家庭を家に戻したくない
玄関の階段をあがって家の鍵を回すとき
そこに居てほしい
私の事を愛してほしい


A chair is still a chair
Even when there's no one sitting there
But a chair is not a house
And a house is not a home
When there's no one there to hold you tight
And no one you can kiss good night

A room is still a room
Even when there's nothing there but gloom
But a room is not a house
And a house is not a home
When the two of us are far apart
And one of us has a broken heart

Now and then I call your name
And suddenly your face appears
But it's just a crazy game
When it ends it ends in tears

Darling, have a heart
Don't let one mistake keep us apart
I'm not meant to live alone, turn this house into a home
When I climb the stairs and turn the key
Please be there still in love with me




"RESPCT YOURSELF" by The Staple Singers, 1971





(パップス)
困った時に助けてもらう仲間にさえ
敬意を払うことも出来ない人
そんなこともじゃあ いったいぜんたい
オレ達が敬意を払われる時代なんて来るだろうか?

聖書を手にする者に
見て見ぬふりをするアンタ
そちらの手は借りないから
他所へ行ってくれるがいいさ

何をしても一人よがりで
みんなの足をひっぱるタイプのキミ
さてはKKKの友達だな?
もう古い時代は終わったんだよ

 仲間を大切にしよう
 仲間を大切にしよう
 〈君自身〉を大切にできないようじゃ
 オレ達はいつまで経っても大切にされないだろう

 オレ達の仲間を大切にしよう
 〈自分自身〉を大切にしよう

(メイヴィス)
産まれて来たってだけで
タダでなんでも貰えると思ってるアンタ
産まれて来たときと同様
スッカラカンで死ぬでしょうね

大気汚染が政府のせいだとか
文句ばかり言ってるプー太郎くん
そんな暇があるなら
咳をするとき 自分の口に手をあててみたら?
少しは他人様の役に立てるかも

名前も思い出せない女のことを
悪態ついてる男ども
そんなことでエラくなったつもり
一体どこまで馬鹿なんだろ?

 仲間を大切にしよう
 仲間を大切にしよう
 〈あなた自身〉を大切にできないようなら
 私たちはいつまで経っても大切にされないでしょう

 私たちの仲間を大切にしよう
 〈自分自身〉を大切にしよう


If you disrespect anybody that you run in to
How in the world do you think anybody's supposed to respect you?
If you don't give a heck about the man with the bible in his hand
Just get out the way and let the gentleman do his thing
You the kind of gentleman that want everything your way
Take the sheet off your face, boy, it's a brand new day

Respect yourself
Respect yourself
If you don't respect yourself
Ain't nobody gonna give a good, good. . .
No, no, no
Respect yourself
Respect yourself

If you're walking around thinkin that the world owes you something because you're here
You're going out the world backwards like you did when you first come here
Keep talkin' about the president, won't stop air pollution
Put your hand on your mouth when you cough, that'll help the solution
You cuss around women and you don't even know their names
Then you're dumb enough to think that'll make you a big old man

Respect yourself
Respect yourself
If you don't respect yourself
Ain't nobody gonna give a good, good. . .
No, no, no
Respect yourself
Respect yourself



モスクワ空港のテレビ

 
いまだに意味がわからないので、誰かに教えてほしいことがあります。
テレビから、映像がびゅーんと飛び出してくるのです。
あれは一体何だったのか。

2006年のことです。ですから、もう二十年ちかく前の話です。
僕たちオーサカモノレールは、はじめてヨーロッパへ遠征しました。
ぜんぶで六公演、ちいさいところばかりで、じっさい、お客さんが三人くらいのところもありましたが、それでも、思い出深い旅でした。
一番安い飛行機チケットを買ったわけです。当時、それはアエロフロート航空でした。
最近のアエロフロートは、機内もキレイで、チケットも他の航空会社と変わらない値段がすると思いますが、そのころは「安い飛行機といえばモスクワ経由のアエロ利用」でした。そのもっと昔は、「安い飛行機といえば大韓航空でソウル経由」でしたよね。時代とはどんどん変わるものです。

そういうわけで、モスクワ経由でパリに向かったと記憶しているのですが、行きも帰りも、モスクワ空港(シェレメチェヴォ)を経由します。
その空港の施設内で、とんでもないものを見たわけです。それが、そのテレビなのです。

テレビが、目線より少し高いところに、何台も設置してあります。
メーカーの名前をわすれてしまいました。ロシア製だったか、韓国製だったかのどちらかです。
そんなに大きなテレビではありません。すこし小さめの、32型か、それより小さいか、くらいのモニターが、そこらじゅうにあるわけです。
それは、そのテレビメーカーの宣伝のためにそこに設置してあるわけで、えんえんと電気メーカーの宣伝とおぼしき映像が流れています。

そのテレビから、物体(映像)がビュンビュンと飛び出してくるのです。
こちらは3D眼鏡などかけていません。乗り継ぎするためにふつうに歩いているだけです。
それなのに、5、6メートルも離れたテレビモニターから、画像がとびだし、自分の手元あたりくらいまで飛んでくるのです。
「立体に見える」とかじゃないですよ。もう、こっちの手のとどきそうなあたりへ、向こうから飛んできて落ちる。
「うわっ」と叫び、体をのけぞらせて、飛んでくる物体を避けちゃうくらい。
さすがに、「これは立体テレビからの映像である」ということは理解していますので、物が飛んでくるといっても、本当に錯覚を起こして恐怖するほどではありません。
でも、視覚上、物が、自分の身体の手前に向かって飛ぶのです。

こりゃあすごい、こんなスゴいテレビが開発されたのか、とバンドメンバー全員で話をしました。
これから、世界を席巻すること請け合いです。

ところが、です。
あれから二十年ほど経ちましたが、いっこうに、日本に入ってきません。
それどころか、世界のどこでも、僕の知っている限りはみあたりません。

いまはモスクワ空港も改装されて、そのテレビは無くなってしまいました。
ヨーロッパのどこにいっても、見かけることはありません。
あのものすごい技術は一体どこへ消えたのか。

2006年って、ものすごい前です。アイフォンの初代が登場したころです。(ちなみに僕は「iPhone」って書かないことにしています。あっ、書いてしまった。)
・・・あのテレビはどこにいったのか。
やっぱり、陰謀論でよく耳にするフレーズ「軍事技術に応用できるので国家機密」なのか?
安い陰謀論をふりまくのはいやなので、そんなことは言いたくないのだけれど。

誰かご存知の方、いたら教えてください。
"IMPEACH THE PRESIDENT" by The Honey Drippers, 1973





それではみなさん
次の出演者は「ハニー・ドリッパーズ」です。
ワシントンDCから帰って来たばかり
なにか言いたいことがあるそうです。

(音楽)

「ありゃあ有罪だ」と言う人もいるし
「よく分からない」って人もいる
「あとしばらくやらせてみては」って人もいるし
「判決を待つべき」と言う人もいる

大統領を弾劾せよ
大統領を弾劾せよ
大統領を弾劾せよ
大統領を弾劾せよ

大統領官邸の壁の向こうでは
オレたちの知らないことがたくさんある
大統領官邸の壁の向こうには
オレたちが知るべきことがたくさんある

大統領を弾劾せよ
大統領を弾劾せよ
大統領を弾劾せよ
大統領を弾劾せよ



Ladies and genglemen
We have the Honey Drippers in the house tonight
They just got back from Washington DC
I think they got something that they wanna say

Some people say that he's guilty
Some people say I don't know
Some people say, give him a chance
Some people say, wait till he's convicted

Impeach the President
Impeach the President
Impeach the President
Impeach the President

Behind the walls of the White House
There's a lot of things that we don't know
Behind the walls of the White House
There's a lot of things that we should know about

Impeach the President
Impeach the President
Impeach the President
Impeach the President

『成功したオタク』を観て

 


たった二十歳で、中学生から今までの人生を断罪せざるを得なくなったという若者。
そして手にして回したカメラ。
本編全体はあっけないほど簡素で、ほとんどの人が映画を観て拍子抜けしたのではないでしょうか。僕はそうでした。
でも、そのシンプルさにこそ、このドキュメンタリの最大のメッセージがある、隠されているような気がします。

ある事件を機にアイドルのファンをやめた自分。おなじ経験をした人たちを訪ね歩き、彼女たちの怒りの声を紹介するのが本作です。他方、ファンをやめずにつづけている人は画面に一人として登場しません。そういった人たちも一定数いるはずですが、意図的にそちらへ取材は行わないのです。
二次加害を避けるためにそうしたのだ、と監督はインタビューで答えています。しかし、よく考えてみれば、そこには、二次被害・・を避ける(=ファンをふたたび傷つけてしまう)の意味もふくまれているはずです。
それをあらわすかのように、秀逸な場面が挿入されています。パク・クネ元大統領の政界復帰を願う団体に遭遇するシーンです。しかも監督は彼らの勢いにおされてパク・クネに宛てたファンレターを書かされてしまう。事件後も当該アイドルのファンを信奉することをやめない人たち(その多くは未成年だろう)とそっくりな大人がそこにいた。流されてしまう監督。本編のなかではそのシーンが鋭く、際立って光っていた。「自分から半径3メートル」だけを描くようにみえる本作が、とつぜん「世界」を描く。そのあとまた、元ファンたちのいわば素直な怒りのコメントの紹介にかえってゆきます。
本編ではその「事件」についての紹介・解説もされませんし、当事者をとりまいていた事情、事件に対する反応、その背後にあった世相についても一切言及がありません。凡百のドキュメンタリたることを拒否している。自分のために撮っている。ただひたすらに数名のファンの生の声(それはだいたいにおいて複雑で静かな怒り)が表されるだけで、監督は、「もうその話はしたくない、知っている人は知っている。知らない人には知ってもらう必要がない」と言っているのだろう。
延々と自分の気持ちや友人の気持ちだけに焦点を当てるだけの本作をみて、遠くのところから眺める観客、つまり僕なんぞは、そんな監督を気の毒に思うくらいが関の山であり、「自分は加害に手を貸してしまったのではないか」とまで悩む彼女たちに、「ちがうよ、本当の巨悪は子供の囲い込みにあけくれる娯楽産業のほうだよ」なんて慰めてあげたくなる。
しかし、マンスプはまったく不要で、監督がそんな搾取構造に気づかずにこの映画をつくっているわけがない。そんな助言(を装った批判)は不要どころか、それこそが大人による子供に対する別種の二次加害であると位置付けていることが見て取れるのです。
たかだか20歳かそこらの男の子を歌わせ踊らせ、そうやって商品として売り出し、子供たちを熱狂させる、その影でうまい汁を吸っている大人たちのことを批判せずに、なぜ熱狂する子供たちのほうを批判するのか、と大人にむけて厳しく問う場面があってもよかったと思う。それが僕の考え。(そのような問いかけがあったのかもしれない、僕が見落としていただけかもしれない。)
僕はいま五十をすこし過ぎたところ。僕の世代にとっては、この映画は、自分の娘が悩みながら成長する過程を描いているような、そんな作品としてうつる。

この映画は、ファンを批判することはしない。アイドル産業全体を批判する言葉もない。でもやっぱり、この映画は猛烈に社会の何かに対して批評をおこなっているように見える。「おかしいよ」と訴えているように見える。それは何か? 結局のところ、考えれば考えるほど、多くを語る必要さえないという結論にいきついてしまう。だから本編はとても短い。あの事件(とその背後にひそむ何か)を、遠回しに遠回しに、そしてものすごく直接的に、厳しく批判することが彼女の本分だと感じたからカメラを手にしたのだと思う。それをこの作品は大声で叫んでいるのだ。




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"LOVE IS IN NEED OF LOVE TODAY" by Stevie Wonder, 1976



みなさんお早うございます
またはこんばんは
親愛なる皆さんにお知らせです
とても大事なことです おおくの人に伝えてほしいのです
僕がこれから言うことーーそのことで
世界が奈落になるかもしれないし
幸福が苦しみになるかもしれない
笑い声は涙に変わるかもしれません

みんなに伝えたいこと、それは・・・

それは「愛が足らない」ってこと
今すぐ愛を送ってくれませんか
憎しみがはびこり 人の心を引き裂いてゆく
なんとかしなくては
手遅れになる前に

悪の勢力が君を取り込もうとしている
このままじゃ全員がやられてしまう
君もそう
やられる前にやっつけなくては
愛と平和が大切だと思うのならば

僕の声を聞いてくれませんか

つまり「愛が足らない」ということ
今すぐ愛を送ってくれませんか
憎しみがはびこり 人の心を引き裂いてゆく
なんとかしなくては
手遅れになる前に

世界に君の愛を届けてほしい
世界に君の愛を届けてほしい


Good morning or evening friends
Here's your friendly announcer
I have serious news to pass on to everybody
What I'm about to say
Could mean the world's disaster
Could change your joy and laughter to tears and pain

It's that love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
Hate's going around breaking many hearts
Stop it please before it's gone too far

The force of evil plans to make you its possession
And it will if we let it destroy everybody
We all must take precautionary measures
If love and peace you treasure

It's that love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
Hate's going around breaking many hearts
Stop it please before it's gone too far

People, you know that love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
You know that hate's going around breaking many hearts
Stop it please before it's gone too far

It's up to you 'cause love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
You know that hate's going around breaking my heart many times
You've got to stop it please before it's gone too far

The world is not
L-O-V-E, love
L-O-V-E, love
Just give the world love
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