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    <title>SPECIAL | オーサカ=モノレール</title>
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    <updated>2011-07-21T08:09:11Z</updated>
    <subtitle>SPECIAL | オーサカ=モノレール</subtitle>
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    <title>ヴァンピーブルズ親子インタビュー その２：マリオ編</title>
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    <published>2008-06-15T15:00:00Z</published>
    <updated>2011-07-21T08:09:11Z</updated>

    <summary>               中田 　さて、日本でも、『スウィートバック』のこと...</summary>
    <author>
        <name>shout</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://osakamonaurail.com/special/">
        <![CDATA[<div class="style9" id="specialcontents"><p><strong>
              中田 </strong>　さて、日本でも、『スウィートバック』のことはかなり多くの人に知られるようになりました。決して色褪せない映画ではありますが、いまスウィートバックをとりあげた理由を教えてください。 <strong><br />
              <br />
            マリオ </strong>　映画『アリ』に僕は役者として出演し、マルコム 
Xを演じた。僕は映画のためにモハメッド=アリにインタビューした。アリは終始「お父さんさんは元気かい？　いまはどうしてるの？」と聞いていた。それ
で、『アリ』のような「世界初のブラックパワーのアスリートの映画」があるなら、「世界初のブラックパワーのフィルムメイカーの映画」もあってしかるべ
きって思ったんだ。幸運にも父さんは『スウィートバック』のメイキング本（注※1）を既に出版していた。父さんに相談したら「いいぞ。おまえに映画化権を
売ってやる。」と言われたよ。だから映画化権を買わなくちゃならなかった（笑）。それで本を読みなおしてみた。信じられないすごいストーリだ。
EW&amp;F、ビル=コズビー、当時起こっていたいろんな事件...。初の人種混合の撮影スタッフ。これはやらなきゃと思ったよ。僕の家は映画の家系
だ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　『アリ』に引き続いてマイケル =マンが今回もプロデューサですね。 <strong><br />
            <br />
            マリオ　 </strong>マイケル =マンは、30年前に彼女と最初のデートで『スウィートバック』を観たんだそうだ。「初デートにピッタリの映画だった」と言ってたよ（笑）。それが今の彼のワイフだよ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　次に脚本にかかったわけですね。<br />
            <br /> 
            <strong>マリオ </strong>　そう。脚本を書いてスタジオを廻った。そうしたら「もっとヒップホップ・コメディの要素を増やそう」とか「もっとおもしろおかしくしよう」とか言われる。わかりやすく、政治的要素を少なく、セクシーな要素を少なく ...。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　"セクシーな要素も少なく"？ <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　そう。セクシー過ぎないようにって。「白人映画か黒人映画かどっちかに絞ろう」とか。僕は「これは
"黒人映画"じゃない。"人間映画"だ。全ての人に伝えたいメッセージだ。"黒人映画"に限定したらメッセージが薄れてしまう。」って言ったんだ。そうい
うわけで自主制作の道を選んだ。父さんがやったようにね。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　撮影期間は？ <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　『バッドアス！』は 
18日間だった...。映画『ニュージャックシティ』は36日間で、『黒豹のバラード』と『パンサー』は40日間くらいだったから比較的短いね。でも映画
をやるときはいつも同じさ。友だちをかき集め、知人を呼び寄せ、たくさんのお願いをして廻って...。オジー=デイヴィス（注※2）も来てくれたし。皆の
エネルギーをひとつに集めるんだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　だから製作中はスタジオがまだ決まってなかったんですね。その後で売りに廻ったと ...。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　トロントで上映した時には皆「ワオ！」って感じだったな。それで最終的にはソニークラッシックス社が買ってくれた。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　製作には自分でお金を借りないといけなかったんですよね？ <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　いや、役者としてのギャラと、家とホテルの売上があったから大丈夫だったよ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　映画監督という仕事についてどう思いますか？　例えばフランシス =コッポラは、責任が重すぎていつも逃げ出したくなるから嫌な仕事だ、と言っていましたが。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　映画をつくるのは実際大変だよ。でも、 
NY市長の下で予算管理の仕事をやっていた時はもっと苦痛だった（笑）。３つ好きな事を挙げるとね、まず映画ビジネスが好きだ。２番目に、好きな人達と仕
事をしてる。３つ目に世界中の人達に映画のことを話すのも大好きだ。そしてこの業界に"変革"を起こすこと。だからまあ、サイコーだね。僕の兄弟姉妹はま
た違う仕事をしている。好きな業界で仕事をして"変革"を起こすことってとても重要だと思う。   <br />
            <br />
            <span class="t10 t10 t10 t10  style8">※ 1「『スウィートバック』のメイキング本」..... " Sweet Sweetback ' s Baadasssss Song: Guarilla Filmmaking Manifesto (1997) " <br />
            ※ 2　オジー=デイヴィス(Ossie Davis).....俳優・映画監督。60年代アメリカにあって " 個性的 " 黒人俳優として苦難を乗り越えてきたことや、妻・ルビー =ディーとおこなった数々の人権運動で今日賞賛される。</span>   <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　メルヴィンは『ウォータメロンマン』（注 3）が気に入っていない、というようなことを読んだことがあります。『バッドアス！』でもそう言ってましたよね？　とてもいい映画と思うのですが、どこがダメなのですか？ <strong><br />
            <br />
            マリオ　 </strong>それは父さんが答えるべきだ。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>（横で休憩していたが割ってはいってくる。）いや、『ウォーターメロンマン』は私も気に入ってる。し
かしこの映画は、何をしろ、とは言わないタイプの映画だ。積極性がない「受け身」の映画なんだ。映画のラストではすごいシーンが待ってる。だが実際の「闘
う方法」までは語ってないだろ？　ほとんどの映画は問題提議のみにとどまってる。『ウォーターメロンマン』もそうだ。実際のところ、私はこの映画のエン
ディングを書き変えたんだよ。オリジナルでは、主人公がまた白人に戻るという設定だった。変更して、黒人のままにしておいたからマシにはなったけどね。ナ
イスで面白い映画ではある。ただそれだけ、ということだ。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　「問題」には３段階が必要だと思う。問題を認識すること、分析すること、解決策を見いだすこと、
だ。『バッドアス！』の中でもそれを描いているよ。主人公（メルヴィン）が問題をまず認識する。スタジオは、黒人に限らずアジア人・ヒスパニックを含む有
色人種は、映画のラストに死ぬか／殺されるか／馬鹿者であるか／コメディアン風か、のいずれかの脚本しか容認しない、という問題だ。これを主人公は分析し
て乗り越えるんだ。   <br />
            <br />
            <span class="t10  style8">※ 3 ウォーターメロンマン Watermelon 
Man.....1970年／監督Melvin Van Peebles／主演Godfrey Cambridge 
平凡な白人のセールスマンが、ある朝目覚めたら黒人になっていた、という設定のコメディ。人種差別的なアメリカの現状を痛烈に批判している。</span> <strong>&nbsp; &nbsp; <br />
            <br />
            中田 </strong>　ところで『ニュージャックシティ』の内容には満足していますか？ <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　そうだね。この手の映画としては最高の出来だね。「ギャングスタ映画」としてはね。</p><br />
  <p> <strong>中田 </strong>　あれもインディペンデントだったのですか？<br />
            <br /> 
            <strong>マリオ </strong>　いやワーナーブラザーズだ。でもファイナルカット（最終決定権）は僕にあったんだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　じゃあ撮影に入る前にファイナルカットの合意はすでに済んでいたんですね。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　そうだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　前から訊ねてみたかった質問なのですが、アジア系アメリカ人の刑事ですが ...。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　ラッセル =ウォンだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　彼は死にますよね。<br />
            <br /> 
            <strong>マリオ </strong>　（そうだったかな？というような顔をする） <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　咽を切られて ...。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　ああ、そうだった 
...。しかし、登場人物のほとんど全員が死ぬよ（爆笑）。しかしながらね、僕が中国系の俳優を頼んだ時には、コメディアン向きの役者ばかりを送ってよこ
したんだ。でもラッセルだけは違ってた。彼は主役向きの顔立ちだ。だから雇った。僕はアジア人も黒人も白人も映画に入れる。（どの人種も）魅力的な人間に
なれる、っていうメッセージだよ。『ニュージャックシティ』の当時さえ、主役向きの黒人俳優は居なかったんだ。『ジョーズ４復讐編』では僕は道化役を演じ
た。『ハートブレイクリッジ／勝利の戦場（'87）』でも道化役をやった。ウェスリー=スナイプスは『メジャーリーグ（'89）』で道化役だった。『ラン
ブルフィッシュ（'83）』では、ローレンス=フィッシュバーンは白人の主役の「親友」だった。みんな道化役か良くても脇役なんだ。だからウェスリー=ス
ナイプスに「君は主役だ」って言ったんだよ。プロデューサーがやってきて「君が好きなようにやっていい。白人に助手の役をやらせても面白いのでは？」と
言った。僕はそれどころか、警視総監役を黒人にした。（演じてみせる）「Do it by the book, or I'll have your 
ass!」ってね。黒人がこんな役を演じてるなんて凄いことだよ。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　アクション映画だからアクションしてなくちゃいけない。銃を撃ったりね。机に座って文句を言うキャラクターは必要なかったんだ。だからメインの刑事３人を、アクションをする白人・黒人・アジア人にしたんだ。しかも魅力的なキャラクターに仕上げたんだよ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　ハリウッド初の２枚目アジア系の役どころをつくった、と。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　そうだ。映画の中で黒人像が勝手に描かれ、世界中に配給されていく ... 
。ハリウッドのスタジオは嘘つきなんだ。ボクサーの世界ヘビー級チャンピオンは、モハメド 
=アリやマイク=タイソンのような容姿をしてなきゃおかしいのに、ハリウッドはシルヴェスター=スタローンをチャンピオンにする。カラテは日本の武術だと
誰でも知ってるのに、日本人の『KARATE 
KID（邦題「ベストキッド」）』は作られない。僕たちは闘わなくてはならないんだ。道化役や"親友"の役でなく主役を獲得するために。『マルコムX』
『パンサー』そして『バッドアス！』『レイ』などのような映画をつくって出演するようにね。でも考えてみてほしい。僕たち黒人はスタジオを所有していない
けれど日本人はソニースタジオを持ってるじゃないか！　一体どうしたんだ？　日本人のスターはどこに居るんだ？　君達のデンゼル=ワシントンは？　日本の
ハル=ベリーは？　メルヴィンがスタジオを持ってたらどんなことになると思う？（笑）『パールハーバー』は日本ではどんな風に公開されたの？　一体どうし
たっていうんだ？ <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　さらに悲劇的には僕たち日本人は映画を買ってるんですよ。映画の権利をお金をだして買っているんです。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　僕は全部の映画がそうあるべきだとは言ってないよ。でも格闘技がテーマじゃない映画で日本人が主役、っていう映画が少なくともいくつかあってしかるべきじゃないの？ <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>1945年に戦争に負けて以来そうなんですよ。事実上の衛星国ですからね。アメリカから買い続けているんです。ジーンズとか、コカコーラとか、マクドナルドとかそういったものをね。そして映画。映画というのは特に影響力がありますからね。<br />
            <br /> 
            <strong>マリオ </strong>　その通りだよ！　フランツ 
=ファノン（注※4）はこう言ってる。「最も狡猾な支配者は、教会と学校の陰に隠れて人々を支配する」と。もし彼が生きていたらそこに「映画とテレビ」も
加えたろうね。なぜなら映画やテレビは子供達に「あんな風になりたいなあ！」って思わせるからね。でも、日本人はスタジオを所有しているのに！ <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　そうですね。それはソニーという会社が、ですけどね。映画とテレビのことはもちろん同意見です。最も
マインドに影響してくるものでしょうね。敗戦以来 
---、別に「敗戦」そのものに文句を言っているわけではありませんよ。その後のことです。ベトナム戦争でも、湾岸戦争でもアフガンでもイラクでも、日本
政府は100％アメリカを支持しました。ハリウッド映画は日本人のマインドコントロールの道具として機能してきたと言えると思うんです。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　それこそがこの映画『バッドアス！』や『スウィートバック』の素晴らしい点だよ。ハリウッド映画
じゃない。僕たちが信じる真実を直接みんなへ届けるんだ。映画を気に入ってもらえても、万が一そうでなくても、これは僕の心からの真実だよ。わかるだろ？
　とても貴重で価値あるコミュニケーションを築きたいな。『ベストキッド』とか『パールハーバー』みたいな映画でアメリカにおける日本人像ができあがって
いくのは避けたい。リアルな映画を観たいね。<br />
            <br /> 
            <strong>中田 </strong>　そうですね！　僕からの最後の質問は「いい監督がいい作品をつくれる環境がアメリカにはあると言えますか？」でしたが、もうその質問には答えてくださったように思います。 <br />
<br />
<strong>マリオ </strong>　うん、できると思うよ。ちゃんと勉強すればね。でも映画製作の技術的な事項だけに限らずに言えば、父さんが
言うように、配給システムの門はなかなか固くて困難だ。つくるのはそんなに難しくない。幸い今回（『バッドアス』）はロンドンでもオーストラリアでも日本
でも気に入ってもらえて、公開できるというわけなんだ。感謝してるよ。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>『スウィートバック』は 30年で３ヶ国しか公開されていないんだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　たったの３ヶ国ですか？  （ここで時間切れのため写真撮影となったため、インタビューは終了。）   <br />
            <br />
            <span class="t10  style8">※ 4　フランツ=ファノン Frantz Omar Fannon.....アルジェリア独立運動に大きな影響を与えた活動家・思想家。</span> </p>

          </div>
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    </content>
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<entry>
    <title>ヴァンピーブルズ親子インタビュー その１：メルヴィン編</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://osakamonaurail.com/special/2008/06/post-1.html" />
    <id>tag:osakamonaurail.com,2008:/test2/special//14.2791</id>

    <published>2008-06-15T15:00:00Z</published>
    <updated>2011-07-21T08:09:42Z</updated>

    <summary>少し前になりますが、  2005年9月、憧れの人・メルヴィン=ヴァンピーブルズと...</summary>
    <author>
        <name>shout</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://osakamonaurail.com/special/">
        <![CDATA[少し前になりますが、 
2005年9月、憧れの人・メルヴィン=ヴァンピーブルズとその息子・マリオ=ヴァンピーブルズが来日し、僕は光栄にもロングインタビューの機会を頂きま
した。これは、週刊SPA!に寄稿させていただいた記事の元原稿です。（実際の掲載は、誌面の都合上、約1/3まで削って入稿しました。）一生忘れないで
あろう素晴らしい時間となりまし た。転載を快諾くださったSPA!編集部・生田氏に感謝いたします。（2008 .6.16）<br />
              <br /> 
              <strong>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br />
              <br /> 
              &nbsp; ' 
71年の伝説の映画『スウィート・スウィートバック』を知っているだろうか？　「最初で最後の"真のブラックムービー"」と言われている。「ブラック革
命」を言葉少なく、パワフルな映像で訴えるこの映画は、製作・配給・興行の過程において完全なインディペンデントを貫き、あらゆる意味で「革命」を体現し
たブラックムーヴィの金字塔だ。製作・監督・脚本・主演・音楽は、メルヴィン=ヴァンピーブルズ。この映画こそが、メルヴィンが今日でも「ゴッドファー
ザー・オブ・モダン・ブラックシネマ」と呼ばれる所以だ。 <br />
            その映画（以下『スウィートバック』）のメイキングを劇映画化した『バッドアス！』が公開される。メガホンを撮り主演を演じるのはゴッドファーザーの息子・マリオ。<br />
              今回、新作『バッドアス！』の劇場公開にあわせて『スウィートバック』も上映される。来日中の両氏にインタビューを敢行した。<br />
              <br /> 
              &nbsp; 
インタビューは親子ご両名が宿泊中のホテルで行われた。父・メルヴィンに会うだけでもスゴいのに、息子・マリオにもその前では足が震える。『黒豹のバラー
ド』『 NEW JACK 
CITY』『パンサー』といった、僕がずっと憧れてきたスーパームービーを80年代後半から立て続けに世に送り出してきた映画監督。俳優としても多忙で、
最近では『アリ』にマルコムX役で出演していた。そんな２人に同時に会うわけだから、緊張しないはずがない。 <br />
              <br />
            &nbsp; 
1971年の『スウィートバック』が「最初で最後の真のブラックムービー」と言われているのは、大資本にまったく頼らずに製作・配給されたからだ。彼はこ
の映画で驚くほどの金を受け取ることになる。「Money talks.（カネが一番）」とよく口にする彼に、お金の話から切り出してみた。<br />
            <br />
            <br /> 
            </strong> <strong>中田 </strong>　最初の質問です。あなたは『スウィートバック』で巨大なお金を手にしたとされています。制作費はいくらでしたか？ <strong><br />
            <br />
            メルヴィン（以下メル）　 </strong>誰も知らない。今まで言ったことはない。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　（沈黙） ...。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　もし知ったら父さんに殺されるよ（笑）。<br />
            <br /> 
            <strong>中田 </strong>　わかりました（笑）。では興行収入は？ <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　興収は約 1400万ドルだ。ただ、当時チケットが１ドルだった。今は10ドル位だから ... 。 <strong><br />
            <br />
            マリオ　 </strong>今のお金で 4000万ドル位だろうね。<br />
            <br /> 
            <strong>メル </strong>　デカい数字だ。最初の公開では映画館はたった２館だった。政治的な内容だから、誰も
動員があるなんて思っていなかった。他の都市でやる予定さえなかった。息子が監督した『バッドアス！』でも描かれているように、水曜日デトロイトで、金曜
日にディープサウスのアトランタで公開された。皮肉にもね。（注※ 
1）　この２都市での大成功をみて皆は「まぐれだ。次の都市では成功しないぞ。」と言っていた。その後、シカゴ・ニューヨーク・ボストンを廻ってまた大成
功しても「またまぐれが起こったぞ。」と言ってたよ。それがずっと続き全国を廻りきったのさ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　最初の公開の時、映画館に居たんですよね？ <strong><br />
            <br />
            メル </strong>　そうさ。『バッドアス！』を観たろ？ <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　最初の上映は、あなたとカップルが数組だけで ...。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>いや、最初の上映では客は２人だけだった。 
1500人収容できるデカい劇場でね。15分したらその客は席を立って、映画館に金を返せって言って帰ってしまった。2回目の上映は誰も居なかった。とこ
ろが３回目が始まる頃には、映画館の外に行列ができていた。次の曲がり角のさらに向こうまでね。とにかく１日の出来事なんだ。映画をみたら解るよ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　奇跡が起こったのは3回目の上映だったんですね。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>そうだ。人が多すぎたから、 15年間も使っていなかった２階席を開放しなければなかった。ポップコーンも売切れて...。全部映画で描かれてる通りさ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　じゃあやはり本当なんですよね。映画をみても信じられなかったので。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>それだけでなく、双子の劇場オーナーと興行成績に関して賭けをしたというのも本当の話だ。特上のスーツをね。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　父さんはそのスーツを今でも持ってるよ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　1回目の上映で空っぽだった時、どうしましたか？　泣いたりしたのですか？ <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>泣きはしないが、もちろん悲しかったな。それに"タフな友達"からカネを借りていたからね。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　あれだけの偉業を成し遂げるには「決心」っていうのが重要と思うんです。この２作とも「決心」の映画だと思ってるんですが。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>そうだな。だが『スウィートバック』は私にとっては 
14年間積み重ねの結果だった。映画をつくるぞ！って決めたのはずっと前だった。映画の勉強をしようと決心し、独学で勉強した。アメリカでは機会がないと
悟って、ヨーロッパに行った。それでフランス語を覚えなければならなくなった。監督になるチャンスを掴むために、小説家になろうと考えた。そうして小説家
になった。（注※2）　いずれにせよ、それが俺の選んだ道だったわけだ。 <br />
            何かを成し遂げようって思った時、サンタクロースは居ないと知りながら煙突のそばでサンタを待つのはバカ者だ。立ち上がって自分でやらなきゃいけないんだよ。<br />
            <br /> 
            <strong>中田 </strong>　誰かに言われてやるんじゃない、と。<br />
            <br /> 
            <strong>メル　 </strong>そうだ。映画をつくるなんてクレイジーだっていうヤツも居るさ。でも関係ないんだ。 <strong>&nbsp; &nbsp; </strong><br />
            <br />
            <span class="t10 t10 t10  style4">注記 ※ 
1「ディープサウスのアトランタで公開された。皮肉にもね」.....アメリカ南部の州の中でも、サウスカロライナ州・ジョージア州・アラバマ州・ルイジ
アナ州・ミシシッピ州のことを深南部（Deep 
south）と呼ぶ。フロリダ州とテキサス州が加わることもある。アトランタ市はジョージア州であり、人種差別の激しいところなので、という意味。 <br />
            ※ 2「（映画監督になるためにヨーロッパで）小説家になった」.....フランスで小説「Story of A Three Days Pass」を書き、自ら監督して映画化した。</span><br />
            <br /> 
            <strong>&nbsp; </strong><br />
            <strong>メルヴィンは文字通りの「天才」だ。『スウィートバック』では製作・監督・脚本・主演のみならず、音楽まで彼に
よるもの。彼が作曲したときのメモが残っていて非常に面白い。彼独自の方法で数字の羅列で書いてある。 
そして実際にサウンドトラックで演奏しているのは、なんと当時まったく無名のアース・ウインド＆ファイア。メルヴィンの秘書のボーイフレンドがモリース 
=ホワイト（EW&amp;Fのリーダー）だったのだ。たったの500ドルのギャラを支払った逸話は『バッドアス！』でも描かれている。 &nbsp; <br />
            <br />
            <br />
            中田 </strong>　あなたの楽譜を見た時は本当にビックリしましたよ。みたこともないような楽譜でしたからね。でも次の瞬間、ああこれが何かを成し遂げる人間の仕事だな、って思ったんです。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>おんなじことさ。なんでも自分で自分に教えなきゃな。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>EW&amp;Fっていう最適な人材が居たから実際の楽器に置きかえることも可能だったんですよね。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>いや、その時までに既に俺はアルバムを3枚だしていたんだ。当時の秘書が「私のボーイフレンドのバンドを聴いてあげて」といってきてた。それがモリース達だったんだ。すごく優秀なミュージシャン達だったよ。だが彼らはまだ１枚もレコードをだしていなかったよ（笑）。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　サントラは STAXレコードから発売されましたよね。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>私の初期の3枚は A&amp;M社からだしていた。だがA&amp;Mの連中が映画を気に入らなかったんだ。それでほかを探した。STAX社は黒人経営の会社だったからそこに持っていったのさ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　あなたは STAX社の映画『ワッツタックス』にも出演していますよね。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>それはこの映画が成功した後の話しだ。『スウィートバック』がヒットしてサントラも売れたから、ハリ
ウッドは『黒いジャガー』を作ろうと決め、サントラはスタックス社に頼もうと考えた。つまりこの（音楽を絡めるという）映画産業のマーケティング方法は私
が開発したものだよ。「黒いジャガー」では主役俳優も無名で不安要素が多かったから、話題になり売れるサントラをつくらせるため、俺のマネをして 
STAX社に頼んだというわけだ。これが、STAX社が映画産業に深く踏み入ることになったいきさつだ。<br />
            <br /> 
            <strong>中田 </strong>　映画と映画音楽の関係のありかたに大きな影響を与えた、というわけですね。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>もちろんだ。影響を与えたんじゃない。誰もやっていなかったことだ。 100％俺のまったく新しいアイデアだよ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　僕は 1960年代後半から70年代前半という時期にすごく憧れがあるんです。ベトナム戦争があり、そして政治、音楽、映画、ファッション...。すべてがパワフルな時代でした。 <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>私は新しい音楽を始めたんだ。それはいま「ラップ」と呼ばれている。なぜなら当時の音楽は、いい音楽
ではあってもストーリーを伝えるようなフォーマットじゃなかった。ゲットーでの出来事が反映されるような歌はなかったんだ。だからストーリを語れるような
スタイルを発明した。メロディを排して、言葉をメロディの替わりにした。これがラップになったんだ。ギルスコット 
=ヘロンも、ラスト=ポエッツも俺に習ったんだ。その後は、RUN 
DMC、カーティス=ブロウ...。それ以前は音楽はそれほどメッセージを運ぶものではなかったんだ。ウータンクラン、NWA...。そういった連中も後
に続いた。映画の世界で『スウィートバック』が『バッドアス！』まで発展したように、音楽では、俺が「スポークンワード」って呼んでるスタイルから現代の
"ギャングスタ・ラップ"と呼ばれてるものまでな。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　スウィートバックは、まさに革命的とも言えますが --- <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>「とも言える」じゃない。まさに"革命的"だ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　はい、そうでした（笑）。アレステッド =デヴェロプメントが「おれたちは現在でもいまだに革命のことを語り続けてるぜ」っと唄ったのは1992年でした。どうでしょうか？　2005年の今、まだ革命のことは語られていますか？（注※3） <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>そうでもないな ...。（しばし沈黙。）映画でも音楽でも、独占的企業は少しばかりの余裕をもたせてはいるが、政治的な側面は取り除くようにしているようだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　打破するために何かすべきですか？　できることはありますか？ <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>私が仕事をする時は 
...。そうだな、私ひとり個人の力では独占的映画スタジオや、大手レコード会社の力と競争するのは不可能だ。政治的になれば「ああこれは成功しないぞ」
と言われる。カネが大事で、メッセージ性は嫌われる。政治的な側面とか、権利獲得のメッセージとか、そういったものは取り除かれてしまう。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>　例を挙げてもらえませんか？ <strong><br />
            <br />
            メル </strong>　そうだな、ブラクスプロイテーション映画は「反革命的」だ。（注※ 
4）　私の映画が革命的なのに対して。例えば、シャフト（映画『黒いジャガー』の主人公）は「体制」に仕えてるだろ？　これではまさに反革命的だ。筋をよ
く理解すればわかる。こういった事項はサブリミナルに折り込まれる。（注※5）●●が言うセリフで「＊＊＊＊＊＊＊＊」ていうのがある。これじゃあ革命的
どころか全くその逆だろ？（注※6） <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>：子供の頃のヒーローは誰でしたか？ <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>ミラーだ。 <strong><br />
            <br />
            中田 </strong>：ミラーって誰ですか？ <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>ミラーだ。「鏡」だよ。鏡を見たら映ってる人間だ。強いて挙げるならそいつだ。当時ヒーローなんて居なかったよ。 <strong><br />
            <br />
            マリオ　 </strong>お父さん（マリオにとってのお爺さん）は？ <strong><br />
            <br />
            メル　 </strong>まあな。でもアーティストとかのヒーローのことを聞いてるんだろ？　当時の映画には道化的な黒人しか登場しない。ヘラヘラヘラってな。（おどけて見せる。）そんなのがヒーローか？　当時は誰も居なかった。だから俺がヒーローを作る必要があったたんだよ。 <strong><br />
            <br />
            マリオ </strong>　映画の中のヒーローに限らず、だよね？ <br />
            <strong><br />
            <br />
          中田 </strong>　そうです。僕だったらモハメド =アリとか、ジェイムズ=ブラウンとか ... 。 <strong><br />
          <br />
          メル　 </strong>ジョー 
=ルイスとかかもな...。でもヒーローらしいヒーローは居なかったんだ。後になって勉強してブラックヒーローが存在していたことを知るんだ。いろんな発
明をした黒人もいたけれど、黒人であることは知られていなかったんだよ。歴史は、常に「歴史的な文脈の中」でのみ語られる。「歴史的な文脈」では「黒人」
という情報は削られるんだ。昔、見本として見習うように教えられた人々は....、それは奴隷だ。 <strong><br />
          <br />
          中田 </strong>　わかりました。メルヴィンさんへの質問は以上です。 <strong><br />
          <br />
          マリオ </strong>　メルヴィンは休んでもいいかな？ <strong><br />
          <br />
          中田 </strong>　どうぞ。 （「その２」へつづく） <strong>&nbsp; &nbsp; </strong><br />
          <br />
          <span class="t10 t10 t10  style4">※ 3.....60年代後半に提唱されたような " 革命
 " のことを謳っている 90年代以後のポップカルチャーの例としてArrested 
Developmentのことを挙げたつもりだったが、この曲はスパイク=リーの映画「Malcolm 
X」の挿入曲であったことを僕は忘れていた。当時メルヴィンはこの映画にいささか否定的で、のちに『パンサー』を製作する。 <br />
          <br />
          ※ 4「反革命的」.....Counter-revolutionary。「似非革命的」でもなく「反」革命的だ、とメルヴィンは言っている。 <br />
          <br />
          ※ 5「サブリミナルに折り込まれる」.....映画『黒いジャガー（Shaft, 
1971）では、主人公・シャフトは一見、皮のコートを羽織った一匹狼の私立探偵、白人に媚びを売らない黒人、として描かれている。しかし実際のストーリ
は全く逆で、警察に脅されて強制的に捜査に加担させられる、という実に皮肉な内容だった。 <br />
          <br />
          ※ 6.....ここは何を言っているのか聞き取れなかった。インタビューの録音テープが残っているはずなので、折りをみて聴き直します。 </span>  ]]>
        <![CDATA[<br />]]>
    </content>
</entry>

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    <title>「SWINGについて」（その３）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://osakamonaurail.com/special/2006/08/swing-2.html" />
    <id>tag:osakamonaurail.com,2011:/test2/special//14.2790</id>

    <published>2006-08-17T15:00:00Z</published>
    <updated>2011-07-21T07:58:24Z</updated>

    <summary>その２の続きです。アンサンブルの中で各自が勝手にハネたりハネなかったりしてバラバ...</summary>
    <author>
        <name>shout</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://osakamonaurail.com/special/">
        <![CDATA[その２の続きです。アンサンブルの中で各自が勝手にハネたりハネなかったりしてバラバラに聴こえないのか？という問題です。それはおそらく２つの理由に
よって、問題は解決ずみです。１つ目は、当然のことですが、各自のミュージシャンが、自分のパートのみならず全体のサウンドをちゃんと聴きながら演奏して
いるということ。そして２つ目。これがものすごく重大な点で、ブラックミュージックの真髄に迫る事項なので、別稿をもうけて書くつもりですが、「バラバラ
であることが良いことである」そして「バラバラになっても大丈夫なようなフォーマットでしか演奏しない」ということなのです。これを僕はブラックミュー
ジックのアンサンブルにおけるインディヴィジュアリズム（個人主義）と呼んでいます。これがたぶん真髄です。別稿で書きます。<br />
              <br />
              
　話をすこし戻します。さきほど各楽器パートが、ハネたりハネなかったりする、と書きました。これを「垂直的なリズムの個人主義」と呼ぶとすると「並行的
なリズムの個人主義」も存在します。つまり、一人のプレーヤが、ある時にはハネて、ある時にはハネなかったりする、ということです。<br /><br /><br />
              ●図１<br />
              　<img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/gakufu6.jpg" alt="" height="325" width="470" /><br />
　<br />これは、ひとつのフレーズを活かすためにこういうことが行う、という意味のあくまで理論的な説明ですけど、ex.1を杓子定規にex.2のごとく演奏す
るよりは、ex.3やex.4のほうがよっぽど活き活きとするでしょう。ハネるかハネないか、の決定権は各個人にあるし、それは、いつ変更しても構わない
のです。音楽が活き活きとするならば、です。
<br />
          　<br />　結論です。つまり「スイング」とは、端的には「ハネ」のことなのですけれど、それだけではなくむしろ、ハネたりハネな
かったりする、ということ。それから「ハネ」には幅があって、たくさんハネたり少しだけハネたりする、ということ。そしてそのハネの具合は、グループ全体
ではなく、個人によって決められる、ということ。１拍の中でのハネや、半拍の中でのハネ、２拍（３拍も？）の中でのハネなど、たくさんのハネがある、とい
うこと。そして最終的に聴かれる、グループ全体が生み出す混沌性・無秩序性・複雑性そのものを、スイングと呼ぶべきなのだと思っています。いや、「混沌
性」などとは言っては本当はいけないのです。実は「音楽」や「リズム」は、人間の「感情」やその他のすべての自然現象や人間社会が複雑に構成されているの
と同様に、有機的なものであって、幾何学的なものでは絶対にあり得ないのですから。 ]]>
        
    </content>
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    <title>「SWINGについて」（その２）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://osakamonaurail.com/special/2006/02/swing-1.html" />
    <id>tag:osakamonaurail.com,2006:/test2/special//14.2789</id>

    <published>2006-02-06T15:00:00Z</published>
    <updated>2011-07-21T07:50:19Z</updated>

    <summary>「その２」です。読んで下さっている方、本当にありがとうございます。       ...</summary>
    <author>
        <name>shout</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://osakamonaurail.com/special/">
        <![CDATA[「その２」です。読んで下さっている方、本当にありがとうございます。<br />
              
モダンジャズの教科書などを読むと、「８分音符はハネて演奏する」というようなことが書いてあります。「ハネは８分音符と３連符のあいだがもっとも心地よ
い」ともだいたい書いてあります。この意味は、例えばBPM＝120の場合、４分音符は0.5秒間です。８分音符はその半分ですから0.25秒間です。３
連符のハネなら0.33秒間と0.22秒間になります。「もっとも良い」とされる「中間」は、最初の８分音符は例えば0.30秒間にして、次の８分音符は
0.20秒間にして演奏しましょう、という意味です。<br />
              <br /><br />
              ●図１<br />
              　<img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/gakufu5.jpg" height="131" width="470" /><br />
              
<br />これが問題です。ほんまにコレでええんか？という話しなのです。おそらく多くのミュージシャンのみなさん気付いていると思うのですが、実際にレコードを聴
くとそんな風には演奏していないことがわかります。ピョコピョコとハネている場合もあれば、まったくハネていないのにスウィング感がでている演奏もありま
す。ハネたらいい、という問題ではないように思われるのです。この問題をひもとくカギの一つはアンサンブルにあります。<br />
              　<br />
              
例えば、モダンジャズのカルテット編成の場合、ベースは３連符フィーリングだが、ドラムは少し緩めのハネ具合、つまり中間で、ピアノはバッキングのときは
ハネているがソロではハネていない、というようなことが起こっています。（あくまで例です。）<br />
              「ファンク」でいうなら、一例としてJAMES BROWNの「SEX 
MACHINE」（1970年録音）では、（16分音符が）ベースはほとんどイーブンで、ドラムは無茶苦茶にハネていて３連符シャッフルに限りなく近いよ
うです（ただし完全そうではありませんが）。リードギターはハネているような気もしますが、僕もよくわかりません。リズムギターは（かなり聴こえづらいで
すが）ほぼ全くハネていないようです。ヴォーカルは２人ともハネていないように聴こえます。（参照　別稿「８分音符と16分音符のはなし」）<br />
              　<br />
              　 
謎がわかってきたようです。つまりハネたりハネなかったりは、アンサンブルにおける個人の自由なのです。「この曲はハネる」とか「この曲はハネない」とか
ではなく、「オレはこの曲ではハネたほうがカッコいいと思うのでハネるぞ」とか「ハネたらダサいからイーブンでいこう」とか、「ドラムがハネてるからベー
ス担当のオレはハネないでおこう」とか、そういう風に考えてるんじゃないか、ということです。それから「俺はこの曲ではちょっとだけハネよう」とか「ここ
はめっちゃハネるぞ」とかやっていると思われます。当然ですが、各ミュージシャンがそんなことを「考え」ながらやっているわけではないでしょう。無意識と
いうか、もしくは幼少時からの習慣として、適宜にそういう音楽的判断をしていると思います。<br />
              　<br />
              　 ここまで読んでいただけたら別の疑問がでてくると思います。それは、ミュージシャン各自が、ハネたりハネなかったりを個人レベルで勝手に判断して全体のバンドのサウンドが狂わないのか？ということです。（「その３」へつづく） ]]>
        
    </content>
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    <title>「SWINGについて」（その１）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://osakamonaurail.com/special/2005/08/swing.html" />
    <id>tag:osakamonaurail.com,2005:/test2/special//14.2788</id>

    <published>2005-08-29T15:00:00Z</published>
    <updated>2011-07-21T07:49:09Z</updated>

    <summary>「スイング」。これこそがブラックミュージック全般のリズムに関するもっとも重要なコ...</summary>
    <author>
        <name>shout</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://osakamonaurail.com/special/">
        <![CDATA[<p class="style1">「スイング」。これこそがブラックミュージック全般のリズムに関するもっとも重要なコンセプトだろうと思っています。一般的にはジャズ用語と思われがちですが、そんなことはなく、BLUES、R&amp;B、SOUL、FUNK、そしてHIP
              HOPなどのブラックミュージック全般にスイング感覚があると思います。また、なければいけないんじゃないかと思っています。もしくは、その共通したフィーリングを「スイング」という言葉で表したいと思います。</p>
            <p class="style1">「swing」という言葉が重要なキーワードとして使われ出したのは1920年代頃からの
ようです。それがいままでずっと残っています。しかしながら、現代の、例えばヒップホップのアーティストが音楽制作の現場で「おー！このビートはスイング
してるぜ！」とか言っているのかというと、多分言ってないです。swingというのは、おそらく「お爺ちゃん用語」であり、もうヒップな言葉としては使わ
ていないと思います。（「hip」だって言わないかもしれませんが。）</p>
            <p class="style1">これとてスラングであり流行語です。しかしながら、いま僕がここで説明しようとしているリ
ズムのフィーリングを表すのに、swingという言葉以上に適切な言葉が見つかりません。よってswingという言葉を使います。swingという言葉自
体の歴史的な変遷などの検証を別稿にて行うつもりです。</p>
            <p class="style1">「スウィング」は、日本の多くのミュージシャンの間では「ハネる」といいます。「ハネる」というのは、基本的に８分音符を３連符または３連符的に演奏する、という意味です。「タカタカタカタカ」ではなく「タッカタッカタッカタッカ」と演奏することです。（Ex.1）</p><p class="style1"><br /></p>
            <div class="marging-b10 style1">●Ex.1<br />
            <img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/swing.gif" alt="Ex1" height="240" vspace="5" width="470" /></div>
            <p class="style1"><br /></p><p class="style1">手元の英和辞典で「swing」の項目をみると下記のようにあります。ちょっと長いですが書き出してみます。（自動詞の部分のみ。本来ならさらに他動詞と名詞の項目があります。）</p><p class="style1"><br /></p>
          <blockquote class="dic style1"> <img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/swingJisho.gif" align="absmiddle" height="17" width="86" /><strong>自動詞
              1 a</strong> ＜ぶらさがったものが＞（一定点を軸に前後にまたはぐるぐると規則正しく）<strong>揺れ動く</strong>、ぶらぶら揺れる　<strong>b</strong> ぶらんこをする、ぶらんこに乗る　<strong>c</strong> 行ったり来たりする、行き来する　<strong>２
              a</strong> ＜ドアが＞（ちょうつがいで）動く <strong>b</strong> ＜ドアが＞（前後に）揺れて＜...の状態に＞なる　<strong>3
              a</strong> <strong>ぶらさがる</strong> <strong>b</strong> ぶらさがりながら進む <strong>c</strong> ((口語))
              絞首刑になる <strong>4 a</strong> ぐるりと回る、カーブを切る <strong>b</strong> ＜道などが＞弧を描いて続く <strong>5
              a</strong> （体をゆすって）威勢よく行く[動く、進む] <strong>b</strong> （ものにつかまって）体を勢いよく動かす <strong>c</strong> さっと移る；始める <strong>6</strong>（腕を振って）打つ；スイングする <strong>7</strong> ((口語))＜バンドなどが＞スイングを演奏する」<br /><br /></blockquote>          
          <p class="style1">主に、1. 規則正しく揺れる、2. 弧を描く、という意味ということがわかります。（Ex.2） <br /></p><p class="style1"><br /></p>
              <div class="marging-b10 style1">●Ex.2<br />
              <img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/swing2.gif" alt="Ex2" height="245" vspace="5" width="470" /></div>
            <p class="style1"><br /></p><p class="style1">「swing」という言葉をアメリカの黒人のミュージシャンが使っているからには、「この
気持いいリズムのフィーリングはまるでブランコみたいだ」とか「まるで振り子みたいだなあ」もしくは「ぐいんと曲がっている道みたいだなあ」とか「バット
を振る感覚に似てるなあ」というふうに、思った（もしくは現代でも思っている）からに違いないはずです。</p>          <p class="style1">逆に言えば、ブランコ（＝振り子）みたいな感覚、もしくは／且つ、弧を描くような感覚を感じなければ、それは「スイング」とは呼べない、ということになるのではないでしょうか。</p>          <p class="style1">先
に述べたように日本では一般的に「スイング」は「ハネ」と訳されていますが、英語の辞書によると「跳ねる」という言葉は１回もでてきません。「ユレ」とで
も翻訳されるべきです。「跳ね」なら「jump」とか「bounce」のはずです。僕らのスイングに対する理解・感覚は、かなり本来のそれとはズレがある
のではないだろうか？と思わずにはおれません。それでは、この「揺れ」とは実際に音楽の中でどう表れてくるものなのでしょうか...。（「その２」へつづ
く）<br />
              （2005.8.30）</p> ]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>「黒人音楽って何やろか？」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://osakamonaurail.com/special/2005/02/post.html" />
    <id>tag:osakamonaurail.com,2005:/test2/special//14.2787</id>

    <published>2005-02-22T15:00:00Z</published>
    <updated>2011-07-21T07:57:02Z</updated>

    <summary>「黒人音楽」って何やろう？という問いに関して、僕はかなりもうスッキリ しています...</summary>
    <author>
        <name>shout</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://osakamonaurail.com/special/">
        <![CDATA[「黒人音楽」って何やろう？という問いに関して、僕はかなりもうスッキリ
しています。高校１年生の頃に出会ったモダンジャズやファンクといったブラックミュージックの衝撃とはいったい何だったのか？　なんでこんなにカッコいい
のか？　いままで耳してきたような日本人・アメリカ白人・イギリス白人によるポップスとは明らかに何かが違う。この違いは一体なんなのか？　ソウルとは何
か？　ファンクとは何か？　ヒップホップとは何か？　こういった疑問に関して僕個人としては、この数年でかなりもう解明できた気がしています。
					                  <p class="style1">その答えは３つのコンセプトです。それは「ブルーズ」と「スイング」と「ブラックカルチャー」です。そして、これら「黒人音楽３種の神器」とでも呼ぶべき（？）３つの事項こそが、僕がブラックミュージックに惹かれた理由なんだろうと思っています。</p>
					                  <hr>					                  <p class="style1">ブルーズ
とは、端的には「音階」のことです。西洋音楽が一般的に「ドレミファソラシド」で成り立っているのに対して、「ド-bミ-ファ-bソ-ソ-bシ-ド」等の
音階を使います（楽譜１）。西洋音楽が「ドミソ」の和音を基本的な和音として採用しているのに対して、「ドミソbシ」等を主和音として使います（楽譜
２）。それから特にボーカル・ギターなどの平均律12音階にしばられない楽器では、少し低いミや、少し低いソや、少し低いbシが好んで使われます。さらに
ベース奏者は「ドミソ」なのにオルガン奏者は「ドbミソ」だったりして複雑にアンサンブルするのです。（別稿「ブルーノートについて」参照。）</p><p class="style1"><br /></p>
					                  <p class="style1"><span class="lineheight150">●楽譜１<br />
		                        </span><img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/gakufu1.jpg" height="170" width="470" /></p>
					                  <p class="margin-b30 style1"><br /></p><p class="margin-b30 style1"><span class="lineheight150">●楽譜２<br />
		                        </span><img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/gakufu2.jpg" height="116" width="470" /></p>					                  <p class="style1"><br /></p><p class="style1">次
にスイングとは文字通り「揺れ」のことです。（スイングを「跳ね」と解釈するのは近いけれども不正解ではないかなと思っています。）ジャズの教科書なんか
には、４分音符を正確に２分割した８分音符と、正確に３分割した３連符の間で演奏するのがスイングである、というようなことが書かれています（楽譜３）。
（これには議論の余地が大いにあります。また別稿にて書こうと思います。）ブラックミュージックでは８分音符や16分音符が「跳ね」ます（楽譜４）。さら
にベース奏者は跳ねているのにオルガン奏者は跳ねなかったりして複雑にアンサンブルするのです。またそのオルガン奏者は、例えばひとつ前の音では跳ねたの
に、次の音では跳ねなかったりしてアンサンブルはさらに数学的には複雑化します。これが「揺れ」です。（別稿「スイングについて」参照。）</p><p class="style1"><br /></p>
				                    <p class="style1">●楽譜３<br />
			                      <img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/gakufu3.jpg" height="171" width="470" /></p>
				                    <p class="margin-b30 style1"><br /></p><p class="margin-b30 style1">●楽譜４</p><p class="margin-b30 style1"><img src="http://www.osakamonaurail.com/special/_img/gakufu4.jpg" height="72" width="470" /></p><p class="margin-b30 style1"><br /></p>				                    <p class="style1">上記の２つは、数量化・組織化を常に心掛けてきた西洋音楽からみれば、複雑・混沌きわまりないものです。でも、本当の人間世界は同様に複雑だし、混沌としているものです。いや「複雑」とは言わずに「オーガニック」とでもいったほうがいいのかもしれません。</p>
					                  <p class="style1">たとえば８分音符や16分音符がスイングすることはとてもナチュラ
ルなことなんではないでしょうか。落語のお囃子もスイングしているし、天神祭の太鼓もスイングしています。沖縄民謡も津軽三味線も独自のスイングがあると
思います。音階に関しても同様に、いま挙げたものすべてや、日本の詩吟・ガムラン音楽・インドの音楽、すべて平均律ではないのです。おそらく僕達は平均律
という人類全体としてはごく一部の人々の機械的発想に惑わされていたんです。</p>
		                  <p class="style1">３つ目の「ブラックブラックカルチャー」は、アフリカから強制連行されて
現代までの歴史の中で育まれてきた独自の文化についてです。主に歌詞などに関係してくる部分ですが、当然ながらリズム・ハーモニー・メロディにも関係しま
す。いやこれこそが本当にブラックミュージックの本質です。音楽は「文化」に内包されるから当たり前ですが。（別稿「ブラックヒストリー＆カルチャー」参
照。）</p>
					                  <p class="style1">というわけで短い原稿では大雑把にしか書けないのでまた別に詳細に
かつ具体的に書こうと思います。そういえばウイントン=マルサリスのアルバムに「blues &amp; 
swing」というのがあったのを思い出しました。もしかしたら、熱心な学者肌であるウイントンのことですから、ジャズの歴史、黒人音楽の歴史を研究し尽
くした最後に「やっぱりbluesとswing、この２つにつきるんや～！」と言いたかったのだろうと思います。。もしそういうだとしたら、僕の「３種の
神器説」はあながち間違ってもいないような気がして少し安心しました（笑）。<br />
              （2005.2.23）</p> ]]>
        
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