"LOVE IS IN NEED OF LOVE TODAY" by Stevie Wonder, 1976



みなさんお早うございます
またはこんばんは
親愛なる皆さんにお知らせです
とても大事なことです おおくの人に伝えてほしいのです
僕がこれから言うことーーそのことで
世界が奈落になるかもしれないし
幸福が苦しみになるかもしれない
笑い声は涙に変わるかもしれません

みんなに伝えたいこと、それは・・・

それは「愛が足らない」ってこと
今すぐ愛を送ってくれませんか
憎しみがはびこり 人の心を引き裂いてゆく
なんとかしなくては
手遅れになる前に

悪の勢力が君を取り込もうとしている
このままじゃ全員がやられてしまう
君もそう
やられる前にやっつけなくては
愛と平和が大切だと思うのならば

僕の声を聞いてくれませんか

つまり「愛が足らない」ということ
今すぐ愛を送ってくれませんか
憎しみがはびこり 人の心を引き裂いてゆく
なんとかしなくては
手遅れになる前に

世界に君の愛を届けてほしい
世界に君の愛を届けてほしい


Good morning or evening friends
Here's your friendly announcer
I have serious news to pass on to everybody
What I'm about to say
Could mean the world's disaster
Could change your joy and laughter to tears and pain

It's that love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
Hate's going around breaking many hearts
Stop it please before it's gone too far

The force of evil plans to make you its possession
And it will if we let it destroy everybody
We all must take precautionary measures
If love and peace you treasure

It's that love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
Hate's going around breaking many hearts
Stop it please before it's gone too far

People, you know that love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
You know that hate's going around breaking many hearts
Stop it please before it's gone too far

It's up to you 'cause love's in need of love today
Don't delay, send yours in right away
You know that hate's going around breaking my heart many times
You've got to stop it please before it's gone too far

The world is not
L-O-V-E, love
L-O-V-E, love
Just give the world love

ひさしぶりにブログを更新しています。

「オーサカ=モノレール」というへんな名前のバンドを32年もやっている僕は、なにをかくそう大阪出身です。でも、ずいぶん前に引っ越しをしまして、かれこれ20年ちかく横浜市に住んでいます。横浜市青葉区というところです。

僕の住むあたりはたんぼが広がり、川のむこうに「こどもの国線」が走ります。
本当は、選挙看板のうしろに電車の走るところを撮影したいと思ったのですが、その電車が15分に一本しか来ませんので断念しました。もしかしたら、明日あたりによいタイミングで写真を撮りなおすことができるかも。でも、ちょっと分かりません。
とにかく、ここはそれなりに長閑な、平凡な郊外です。

IMG_20241024_121434_resized_20241024_082448340.jpg

ここは衆議院選挙「神奈川八区」となります。
立候補しているのは下記の三人。この中から一人だけ選ばれます。

 飯田能生(いいだよしき、新人)日本共産党
 江田憲司(えだけんじ、前職)立憲民主党
 三谷英弘(みたにひでひろ、比例復活前職)自由民主党 

長いあいだ(二十年ほどかな)江田憲司が選ばれている選挙区です。
江田氏は大雑把には、自民党、みんなの党、維新の党、民進党、無所属そして立憲民主党というふうに転々としてきました。その間僕はこの選挙区ですので、それなりに見ていたつもりです。

よく覚えているのは、民進党が解党したときのことです。
希望の党と立憲民主党の二つの政党ができましたので、江田憲司がどちらに合流するのかなと思っていました。2017年の選挙です。
それで、青葉台駅前でマイクを握っていた江田氏にちょっと勇気を出して声をかけてみたんですよ。

「希望にいかれるか立憲にいかれるか、どうなんですかあっ。」

まあ、わざと意地悪な、知ったようなことを訊いているわけですが、
僕の勝手な考えとしてはですね、たとえばこんな答えが返ってきたら議員さんとして満点だと思ったわけです。

「いやあ、これは社長、お詳しいですね、今いろいろ考えているところです」

しかし、実際にはどうなったかと言いますと、「めんどくさそうな〈リベラル市民〉が来やがった」みたいな具合で、顔をそらすのです。
演説を聞いているのは僕しか居ませんでしたから、これは勘違いでも何でもありません。
目を合わしてくれない、ヘンなにらめっこを30秒ほどやったのです。

これからもずっと代議士をつづけるのであれば、街にはいろんな人がいますから、その人たちと話ができる人間になってほしいと思います。
誰とは言いませんが立憲民主党の候補で街頭演説で声をかけてみたらガッカリ、という体験は、江田氏のほかに数回ほどありました。立憲民主党はいい候補を立てられるようになってほしいものです。

そういうわけで、自民党よりよっぽどマシな政党として立憲民主党(と共産と社民)を応援するべきとずっと考えている僕ですが、最近はたいてい、上記の理由により立憲ではなく共産党の候補に投票しております。

・・・さて、ここまでは雑談で、ここから本題です。

 2021年10月衆議院選挙
 江田憲司(立憲)・・・13万票
 三谷英弘(自民)・・・11万8000票

 2017年10月衆議院選挙
 江田憲司(立憲)・・・11万9000票
 三谷英弘(自民)・・・7万4000票
 加藤リカ(共産)・・・2万1000票

前回の選挙では野党共闘が成り、共産党は候補をたてていませんでした。
ですから、単純な計算でいくと江田13万票のうち2万票くらいは共産党からやってきた来たぶんとかんがえられます。
そう考えますと、この数年で三谷が得票をふやしているようですから、野党共闘が成立していない今回はもしかしたら江田が破れる可能性だってあると素人考えで思うのですがどうでしょうか。

新聞報道をみますと、やはり江田の勝利が堅いと云われています。
各紙による調査結果とはいえ、本当に大丈夫なのかな、なんて思ってしまいます。

つまり、この選挙区で共産党に投票している余裕はあるのだろうか、ということです。

選挙とは消去法であり、よりマシに投票することが選挙の基本です。
この世にはスーパーマンやらサンタクロースやらは居ないわけですから、素晴らしい人を求めるのではなく、一番ましな人を選ばければなりません。

この三人のなかでしたら共産党の飯山が一番よいと思います。
2015年の安保法制を機に、NHKの記者職を退職して市民運動にかかわるようになったそう。
彼に投票しても基本的には当選しないでしょうから、いわゆる「死に票」になります。しかし、自分の票は集計結果として歴史にのこります。自分と同じ選択をした人がこの地区に何人くらいいるのか、それがわかることは大事と思います。選挙とは自分の「表現」でもあるはずです。

そういうわけで、江田憲司の議席が本当に安泰なのか、が問題となります。
ギリギリの攻防なのであれば、僕は江田憲司に投票することにします。
直前の報道をみて決めます。
歯切れが悪くてすみませんが、そんなものです!

さて、もう一つの投票用紙は比例代表制で、政党名を書きます。

下記、僕の心証。
 
自民・・・首から先がないニワトリが歩くような。腐敗の極み。はやく解党を。
立憲・・・政権交代をめざして立憲主義を捨てた。
維新・・・ならずものの集まり。地方議員がどんどん性犯罪をおかす。
公明・・・もはや存在しないも同然では。なんで。
共産・・・この20年は一番まともな政党。
国民・・・おカネの話ばかりして人気稼ぐポピュリズム
れいわ・・・もはやゴマメではない。
社民・・・なんとしても比例議席を獲得してほしい。
参政・・・ちっこいナチス。自民の別働隊。
保守・・・これはすぐ潰れると思う。

僕の住む「南関東ブロック」では、共産の1議席(志位和夫)は手堅いとかんがえられる。2議席は難しいとかんがえられる。
社民の議席は難しいと云われている。
立憲は6議席は堅く、7議席目をうかがうといわれている。
そうかんがえると、比例は立憲に投票したほうが良さそうなものだが、今回の方向転換への批判票として立憲には投票したくない。
共産と社民で悩むが、社民の頭数となることを選ぶ。

そういうわけで比例は社民党に投票することにします。

10月27日(日曜日)は投票所へ!



*投稿内容に何か間違いなどがありましたら教えてください。







"I CAN'T WRITE LEFT-HANDED" by Bill Withers, 1972



この曲は10月6日に録音したんだけど
そのあと戦争は休戦となったよね
だいたい立場が似た人なら
戦争とは何か
みんな同じように感じてると思う
サイアクだよ、って。

多くのアーティストが、戦争や政府について、社会情況についての曲を書いてるけど
僕なんかだと、若者たちのことを考える
僕も同じように若かった
政府のこととか政治のこととかは、僕はよくわからないけど
若者はとても従順だから
突然誰かがやってきて
「行きなさい」って言われると
よく知りもせず、サッと行ってしまうわけ。

すこし前のことだけど
ある若者に会った
彼には右腕がない
ベトナムから帰還したばかり
大丈夫かい、って訊いたら
大丈夫さ、でも死ぬかと思ったよ
撃たれても大丈夫だったけどね
撃たれたってことが死ぬほど怖いんだ、って。
僕は、彼の気持ちを考えてみた
きっと泣いたろうね
そしてこう言ったかも・・・

左手だと字が書けないから
手紙を、手紙を
母ちゃんに書いてくれないか
伝えてほしい、伝えてほしい
ええと
弁護士に連絡して
なんとかして、なんとかして
弟に徴兵猶予をと。
ハリス牧師にも頼んでほしい
お祈りをおねがいします
僕はそんなに長くない
もうダメだと思う
長くは生きられないと思う

ここベトナムの
会ったこともない
背の低い男だよ
彼にもご加護を
僕は何もしてないのに
肩を打たれちゃった

新兵訓練で教わった
くる日もくる日も戦闘、戦闘・・・
バラ色に見えた
正直、カッコよく思えた
でもあの日は気が緩んでたのかな
銃弾も悪さはしない
こっちに飛んでくるんでなけりゃ
でもこっちに飛んできたら?
牧師に電話してほしい
ハリス牧師にも頼んでほしい
電話を 電話を
ハリス牧師に電話して
主に僕をお守りくださいと
牧師に伝えて
僕はそんなに長くない
もうダメだと思う
長くは生きられないと思う

ここベトナムの
会ったこともない
背の低い男だよ
彼にもご加護を
僕は何もしてないのに
肩を打たれちゃった


We recorded this song on October the 6th. Since then the war has been declared over.
If you're like me, you'll remember it like anybody remembers any war, one big drag.

A lot of people write songs about wars and government, very social things, but I think about young guys who were like I was when I was young.
I had no more idea about any government or political things or anything, and I think about those kind of young guys now who all of a sudden, somebody comes up, and they're very law-abiding, so if somebody says "Go" they don't ask any questions, they just go.
And I can remember not too long ago seeing a young guy with his right arm gone, just got back. And I ask him how he was doing. He said, he was doing alright now but he had thought he was going to die. He said, getting shot at didn't bother him; it was getting shot that shook him up.
And I tried to put myself in his position. Maybe he cried, maybe he said...


I can't write left-handed
Would you please write a letter, write a letter to my mother?
Tell her to tell, tell her to tell, tell her to tell the family lawyer
Trying to get, trying to get a deferment for my younger brother
Tell the Reverend Harris to pray for me, Lord, Lord, Lord
I ain't gonna live, I don't believe I'm going to live to get much older

Strange little man over here in Vietnam I ain't, I ain't never seen
Bless his heart, ain't never done nothing to
He done shot me in my shoulder

Boot camp we had classes
You know we talked about fighting, fighting every day
And looking through rosy, rosy colored glasses
I must admit it seemed exciting anyway

But something that day overlooked to tell me, Lord
Bullets look better, I must say
Brother, when they ain't coming at you
But going out the other way
And please call up the Reverend
Call up, call up the Reverend Harris
And tell him to ask the Lord to do some good things for me
Tell him I ain't gonna live, I ain't gonna live
I ain't gonna live to get much older
Oh Lord

Strange little man over here in Vietnam I ain't never seen
Bless his heart, ain't never done nothing to
He done shot me in my shoulder


"PEOPLE" sung by Barbra Streisand, 1964

 

人とは
人を求めるもの
人を求める人が世界で一番幸せな人

私たちとは
子供を求める子供が
大人になって意地を張り
人を求める心をみとめない
そんな質のわるい子供のこと

恋人とは
すばらしい人たちのこと
愛し合う二人が一番幸せ
たった一人の
特別な人と一緒だと
心の奥底で感じられる
二人で一つ
あなた一人が世界のすべて

食べるものも必要
飲み物も必要
でもその前に
人を必要とする人になってほしい
人を必要とする人間が世界で一番幸せな人間



People
People who need people
Are the luckiest people in the world
We're children
Needing other children
And yet letting a grown-up pride
Hide all the need inside
Acting more like children than children

Lovers
Are very special people
They're the luckiest people in the world
With one person
One very special person
A feeling deep in your soul
Says you were half now you're whole
No more hunger and thirst
But first be a person who needs people
People who need people
Are the luckiest people in the world


 

"SOMEDAY WE'LL ALL BE FREE" by Donny Hathaway, 1973

 

Hang on to the world as it spins around
Just don't let the spin get you down
Things are moving fast
Hold on tight and you will last

Keep your self respect, your manly pride
Get yourself in gear
Keep your stride
Never mind your fears
Brighter days will soon be here
Take it from me, someday we'll all be fee

Keep on walking tall
Hold your head high
Lay your dreams right up to the sky
Sing your greatest song
And you'll keep going on

Take it from me, someday we'll all be free
Just wait and see, someday we'll all be free

Take it from me, someday we'll all be free
It won't be long
Take it from me, someday we'll all be free


WEST WIND(ミリアム・マケバ)

 
West Wind


West Wind blow you gentle
Over the souls of Africa
West Wind with your wisdom
Gather all the young for me
West Wind standing over
Gather all the young for me
West Wind with your wisdom
Gather all the young for me
Dark clouds hanging over
Gather all the young for me
Because free from exploitation and strife
Nothing is more precious in life
West Wind with your splendor
Take my people by the hand
Spread your glory sunshine
Unify mother Africa
Unify this my precious land
Unify us, don't divide us
Unify us, don't divide us
We don't need none of that at all
Let us not fight over trivials
how to love ourselves first
Because unification is the thing
Unification is the thing
Even in Europe they're talking about unity and European security
Let us talk about our road
Unify mother Africa
Unify my precious land
Do you hear me President Mobutu?
Do you hear me President Tolbert?
Do you hear me Sékou Touré?
Do you hear me Bokassa?
Do you hear me Ahidjo?
Do you hear me Saddam?
Do you hear me Nkrumah?
Do you hear me Gaddafi?
Unify us
Unify us
I mean unify us
I mean unify us
West Wind
Even over the seas they got to unify us
NAACP call everybody
West Wind
West Wind
Do you hear me my brothers?
Do you hear me my sisters?
Do you hear me my friends?
Do you hear me everybody?
Do you hear me everybody?
Mobutu, unify us
Sese Seko Mobutu, unify us
Unify us
Unify us, Mobutu
West Wind
West Wind with your splendor
Take my people by the hand
Spread your glory sunshine
Unify mother Africa
Unify this my precious land
Unify us, don't divide us
Unify us, don't divide us


毎度言うていることなのですが、オーサカ=モノレールというヘンな名前のバンドを三十年以上もやっている僕の出身地は何を隠そう、大阪の池田市と云うところです。現在は横浜市に住んでおり、まもなく18年ほどになります。
四年に一度の東京都知事選挙がまもなく投開票となりますが、僕は東京都民ではありませんので投票権がありません。

そうは云いましても、言うまでもないことですが東京都知事といえばニューヨークやパリやロンドンにひけをとらない世界に名だたる大都市、東京23区(かつての東京市)の「市長」に相当する役職と、さらに日本最大の都道府県である東京都の首長である「知事」の二つの首長を兼ねるという、途方もなく巨大な行政のトップに立つ権力の椅子です。
人口1400万人をこえる人々の命を直接的に預かるといって過言ではなく、都の年間予算は17兆もあるそう。
日本の誰もが――いや世界中の誰もがーーああしろこうしろと口を挟もうともまったく違和感のない選挙、有権者の数はじつに1100万人というメガトン級選挙です。

そんな日本のど真ん中で行われる選挙が、ご存知のように、まるでこの国の行方を占うかのよう、暗澹たる様相を呈しています。
告示日には、ポルノビラと違わないおぞましいポスターが各選挙掲示板に貼られ、テレビなどでも報道されました。これはかろうじて警察やら選挙管理委員会やらによって排除されたようですが、次なる民主主義の脅威は、いわゆる「迷惑系Youtuber」の類いです。その筆頭が「NHKナントカ」というやつらです。

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人の迷惑になることをやって耳目を集める者が選挙妨害する。なんでこんなことがまかりとおるのかというと、よい大人がちゃんと叱らないからです。
なぜ、しっかり叱りつけることができないのかと云いますと、「法律はどうなってるのか、これは違法ではないらしい」とか「選挙では人々を公平に扱わなくてはいけない」とか「表現の自由をまもらなくてはいけない」とか、とんちんかんなところで堂々巡りしているからです。
なぜそんな基本的なところでつまづくのかと云いますと、よーするに日本に住む私たちには「正しい」「まちがっている」の規範が希薄だからです。普段から、「他の人はどうしているか」「一人だけ違うことをやってはいけない」という基準で毎日をやり過ごす習性が、やっぱり日本にはあるからです。
日本の有権者がおとなしいのに付け込んでいる反社会勢力。日本の人はおとなしい(=正義か不正義かを考えることをしない)ので暴れた者勝ちになってしまうという屁理屈です。
こういう反社会勢力というのは儲かるらしい。だからやっている。
昔で云うと、街宣右翼がいて人々を怖がらせ、企業恫喝で凌いでいた。
あれの現代版と考えるのがよいと思う。

さて、今回の候補者は、泡沫候補は省略いたしまして、おそらく四、五万票以上を獲得する可能性があると思われるのは下記のとおりです。(当選するには二百万から三百万票を獲得しなければなりません。)

小池百合子・・・現職、元衆議院議員、元防衛大臣
蓮舫・・・元参議院議員
石丸伸二・・・元安芸高田市市長
田母神俊雄・・・元航空自衛隊幕僚長
桜井誠・・・日本第一党
安野たかひろ・・・AIエンジニア
清水国明・・・タレント

うーん、ドクター・中松をこの中に入れるかどうか悩んだ。今回は五万票は無理でしょう。一万票いけるかな。
内海聡という、その界隈では有名な「水がしゃべる」みたいな人がいるのですが、その人は二万票くらいじゃないかな。

さて、都知事選がおこなわれるたびに僕の思い出す話があります。
それは『マルコムX自伝』に登場する逸話です。
マルコムXの師であったイライジャ・ムハマド氏が、本当によい宗教をひろめるにはどうするべきか、差別や貧困にあえぐ黒人を救うにはどうしたらよいのか、それをマルコムに教える場面です。

ある日のこと、店のカウンターの上に汚れた水の入ったコップが置いてあった。そのコップの横に、ムハマド氏はきれいな水の入ったコップを置いた。「私の教えを広める方法を、きみは知りたいかね?」と彼はいった。そしてその二つのコップを指さした。「コップに汚れた水が入っているからといって、その人をなじってはいけない。そんな人たちにはきれいな水をいれたコップを見せてあげるだけでよいのだ。それを見れば、きれいな水のほうがよいことは、いわれなくてもわかることなのだから」と彼はいった。
ムハマド氏がかってわたしに教えてくれたあらゆる事柄のうちで、どういうわけでこのことがいまも私の心に強く残っているのか、私にはわからない。私はそのように実行したことはなかった。私は戦うことをこそ好むのだ。その人間のコップが汚れていれば、口でいってやりたいと思うのである。
(『マルコムX自伝』アレックス・ヘイリー執筆協力、浜本武雄訳、アップリンク刊、263ページ)

この法話はじつに興味ぶかい。
マルコムは、この喩えは心に残っているが、これがずばり正しいわけではないとしている。
つまり、汚れた水と、汚れていない水が並べられていても、人々が汚れていないほうを手にするとは限らない、とマルコムは言っている。
そこにマルコムの役割があった。
当初はネイション・オブ・イスラムの教えをひろめる広報部長として。そして後には、アフリカもふくめた世界中の黒人が団結して権力構造と戦うための指導者として。

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下記、僕の人物評。

小池百合子・・・汚れた水。「カイロ大学首席卒業」という経歴は、さすがに誰にでも嘘だと分かる。よくいままでよく突っ込まれなかったな。才女とのふれこみでテレビキャスターとなりここまで登り詰めたニセモノ、稀代の詐欺師。
蓮舫・・・マルコムの喩えで云うところの「飲める水」。投票しても恥をかかないと云える政治家。
石丸伸二・・・自民党がおくりこんだ小物。巨大な利権がうごめく日本最大の選挙で、いきなり自力で三位につけることができると思いますか? 読売新聞も熱烈に応援しているのがその証左です。自民党が、何でも言うことを聞きそうなトンマな地方の首長を連れて来た。
田母神俊雄・・・あまたいる明治時代に戻ろう論者。「東京裁判は無効」式のトンデモ説を唱えて自衛隊をやめさせられた人が、「元航空幕僚長でございます」とは、許される世の中がオカシイ。
桜井誠・・・この人物は最もヒドい。不況時代に、人々の貧困化に付け入って在日朝鮮人差別を煽って求心力とする者。よーするにどの世界にも居る小さいヒトラー。
安野たかひろ・・・AIエンジニアらしい。政治とは人間社会のことであり、「AIと政治」ほど相容れないものはない。魚屋に牛肉をさばけと言っても無理。
清水国明・・・タレントとしてはキライじゃないです。ブックオフもよく行きますし。

いつも言っていることなのですが、選挙というのは「よりマシ」に入れるものです。
「すごい人」に投票したいと思うと、かならず間違える。それは人間の弱さ。
今回だと、石丸伸二あたりのような頭のネジが何本も抜けたふうの人物が何だかすばらしい者に見えてしまう錯覚をうむ。

もし僕が東京都民であったならば、今週末の東京都知事選挙では蓮舫(れんほう)に一票を投じます。
東京都民の方は、7月7日はかならず投票所へ。



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