"NIGGERS ARE SCARED OF REVOLUTION" by The Last Poets, 1970



オレたちは革命にビビっている
だがオレたちが革命に怖じ気づく必要なんてない
なぜなら革命とは「変化チェンジ」に他ならない
変化といえばオレたちの専売特許じゃないか

仕事から帰ってくるなりピンプの衣装に早変わりし
ストリートに出ては小銭チェンジを稼ぐオレたち
黒い髪を赤髪や金髪に変えてしまうオレたち
顔かたちを変えるのに必死なオレたち
お釣りチェンジの金額がオカシイと言って殺し合いをやるオレたち
男から女に変わったり
女から男に変わったり
変化してばかりのオレたち
オレたちは変化、変化、変化
「時代は変わったんだぜ」なんて言うオレたち
たしかに 時代は変化している
最近のオレたちは「ブラック」とやらに変わった
「ブラック」とやらになったオレたちは とかく変化に目がない
ちかごろの変化といえば
「ブラック・パワー! ブラック・パワー!」と叫ぶオレたち
そんでもって夜が来るとさらに変化するオレたち
夜になれば鼻息を荒くして
「白人の太もも・・・白人の太もも・・・」
口先ばかりで
変化を云うくせに
真の変革のことになれば
革命にビビっているオレたち

オレたちは演じるのがうまい
オレたちは演技アクトはお手のもの
オレたちは急いでいるフリをしながら
『グレイト・ホワイト・ホープ』の第一アクトを観に行く
オレたちはマルコムの真似アクトをする
そんで白人の反応が鈍くてマルコムよろしく反発がなければ
暴力的な振る舞いアクトをするオレたち
クールにキメるオレたちに
白人は「どうやったらアイツらみたくカッコよく振る舞えるんだ?」
誰も見た事のない行動アクトをやってのけるオレたち
しかし革命を起こすための行動となれば
「そういう行動はオレは好きじゃないんで・・・」と言う
オレたちは革命にビビってんだ

オレたちはだらしがない
だらしがないのオレたち
オレたちは団結できない
団結できないオレたち
オレたちは口を開けば 麻薬でハイになる話
麻薬でハイになって地獄へまっしぐらのオレたち
オレたちのおしゃべりの話題といえば騙し合い
あいつに騙された こいつに騙された
あそこにカモがいるぞ こっちにカモがいるぞ
騙すほうも騙されるほうも
大挙して騙したり騙されたり
オレたちはだらしがない
だらしがないのがオレたち
オレたちは団結できない
団結できないオレたち
「アタマ」の話ばかりしているオレたち
「オレのアタマはお前のアタマより上等だ」とか
「あのスケ、アタマは
オレの言いつけで一杯だ」とか
本当はアタマのことなんて何も分かっちゃいないオレたち
それともオレたちのアタマが本当に上等なのか
・・・オレたちは革命にビビってんだ

オレたちは「ファック」ばっかり
一にも二にも、ファック、ファック
ファックって言葉が好きたまらないオレたち
ファッキン・カワイイわねと言われ
ファッキン調子にのるオレたち
頭に来ることがあれば「ファックしやがれ!」
オレたちに構うやつには「ファック・ユー!」
仕事に顔を見せねえ奴には「どこでファックしてやがる」
オレたちに近づけば いいカモにされちゃってファックだぞ
あれがファックこれがファックといいながら
何のファックも分かっちゃあいないファックなオレたち
これじゃあ仕舞いにファックになっちまう
手遅れだと気付いたときには
これでもかというほどファックになっているオレたち
オレたちはとにかくファックの話ばかり
あれもファック これもファック
お前のもファック オレの妹もファック
意味もわからずファックしている
愛でもないファック 恋でもないファック
ファックのためにファックする
オレたちは白い太ももをファックして
黒い太もももファックする
イエローの太もももファックして
ブラウンの太もももファックする
勢い余ってカカトもファックする
オレたちはサリーちゃんもファックして
リンダちゃんもスーちゃんもファックする
気をつけろよ お前もファックするぞ
オレたちはしまいにファックまでファックするんじゃないか
もしファックをファックできるんだったらの話
だが革命運動をファックしようぜって話になると
オレたちは「革命なんてファックしやがれ!」
つまり、オレたちは革命にビビってんだ

オレたちはプレーヤーだ
オレたちはプレーヤーだ
オレたちは遊びを楽しむのが上手い
スポーツは何でもござれ
オレたちはフットボール・プレーヤーだ
オレたちはベースボール・プレーヤーだ
オレたちはバスケットボール・プレーヤーだ
オレたちはタマ遊びのプレーヤーだ
タマを引っこ抜かれた白人とは大違い
黒人の太ももを楽しむオレたち
黒人の太ももに満足できないときは
白人の太ももを楽しむオレたち
白人の太ももが見つからないときは
自分自身を慰めて楽しむオレたち
民族解放に向けて準備をととのえているオレたち
いざ「解放運動を推進しよう」と言われると
「いや、ちょっとフザけてみただけさ・・・」
革命ごっこしかできないオレたち
これでは勝つことができない
オレたちは革命にビビっているのだ

オレたちは打つのが得意だ
オレたちは打つのが得意だ
オレたちはホラ話をつのが大好きで
オレたちは玉突きの玉をつのも大好きだ
クラップス・ゲームで博打を打つオレたち
仕事はほどほどにして街にたむろするオレたち
白人女めがけて視線を投げつけるオレたち
麻薬を腕に注射を打つオレたち
大晦日には銃やライフルをぶっ放すオレたち
今年の大晦日のこと
オレたちが撃つより多く警察がオレたちを撃つだろう
革命に立ち上がるという肝心のとき
オレたちはいったい何処に行っちまった
他所で油をうって・・・るのだろう
オレたちは革命にビビってるんだから

オレたちには大好きなものある
オレたちには大好きなものがある
クラーク・ゲーブルやらマリリン・モンローやらが愛し合う
そんな映画が大好きなオレたち
原地人を皆殺しにしちゃうターザン
そんな映画も大好きなオレたち
「ハイヨー!シルバー!」
と叫ぶローン・レンジャーが大好きなオレたち
オレたちはテレビコマーシャルが大好き
オレたちはテレビコマーシャルが大好き
 ♫サワヤカナ〜 オレタチダケノ〜世界ヘ〜
オレたちが大好きなこと
オレたちが大好きなこと
マルコムの演説を聴くこと
でもオレたちは本当にマルコムを愛していない
オレたちは好きなものがたくさんあっても
オレたち自身を愛することができない
オレも大好きなんだ
オレも大好きなんだ
オレはオレたちのことが大好きだ
オレはオレたちのことが大好きだ
なぜならオレたちとはオレのことだから
オレがオレ自身のことをキライなんておかしいだろ
オレは "変化"するオレたちが好きだ
オレは "フリ"するオレたちが好きだ
オレは "プレイ"するオレたちが好きだ
オレは "シュート"するオレたちが好きだ
ただ一つだけ オレたちのダメなところ
オレが好きになれないところ
それは・・・
オレたちが革命をビビってるということ


Niggers are scared of revolution
But niggers shouldn't be scared of revolution
Because revolution is nothing but change
And all niggers do is change

Niggers come in from work and change into pimping clothes
And hit the streets to make some quick change
Niggers change their hair from black to red to blond
And hope like hell their looks will change
Niggers kill other niggers just because one didn't receive the correct change
Niggers change from men to women, from women to men
Niggers change, change, change
You hear niggers say, "Things are changing? Things are changing?"
Yeah, things are changing
Niggers change into "Black" nigger things
"Black" nigger things that go through all kinds of changes
The change in the day that makes them rant and rave "Black Power, Black Power!"
And the change that comes over them at night
As they sigh and moan, "White thighs, white thighs"
Niggers're always goin' through bullshit change
But when it comes for real change
Niggers are scared of revolution.

Niggers are actors, niggers are actors
Niggers act like they are in a hurry
To catch the first act of the "Great White Hope"
Niggers try to act like Malcolm
And when the white man doesn't react toward them like he did Malcolm
Niggers want to act violently
Niggers act so cool and slick, causing white people to say
"What makes you niggers act like that?"
Niggers act like you ain't never seen nobody act before
But when it comes to acting out revolution
Niggers say, "I can't dig them actions!"
Niggers are scared of revolution

Niggers are very untogether people
Niggers talk about getting high and riding around in L's
Niggers should get high and ride to hell
Niggers talk about pimping
Pimping that, pimping what
Pimping yours, pimping mine
Just to be pimping is a hell of a line
Niggers are very untogether people
Niggers talk about the mind, talk about:
"My mind is stronger than yours," "I got that bitch's mind uptight!"
Niggers don't know a damn thing about the mind, or they'd be right
Niggers are scared of revolution

Niggers fuck, niggers fuck, fuck, fuck
Niggers love the word fuck
They've been told so fuckin' cute, then they fuck you around
The first thing they say when they're mad is, "Fuck it!"
You play a little too much with them, they say "Fuck you"
When it's time to TCB
Niggers are somewhere fucking
Try to be nice to them, they fuck over you
Niggers don't realize while they doin' all this fucking
They're getting fucked around
And when they do realize it's too late
So niggers just get fucked up
Niggers talk about fucking
Fuckin' that, fuckin' this, fuckin' yours, fuckin' my sis
Not knowing what they're fucking for
They ain't fucking for love and appreciation
Just fucking to be fucking
Niggers fuck White thighs, Black thighs
Yellow thighs, Brown thighs
Niggers fuck ankles when they run out of thighs
Niggers fuck Sally, Linda and Sue
And if you don't watch out, niggers will fuck you!
Niggers would fuck "fuck" if it could be fucked
But when it comes to fucking for revolutionary causes
Niggers say, "Fuck revolution!"
Niggers are scared of revolution

Niggers are players, niggers are players, are players
Niggers play football, baseball and basketball
While the white man is cuttin' off their balls
When the nigger's play ain't tight enough
To play with some black thighs
Niggers play with white thighs
To see if they still have some play left
And when there ain't no white thighs to play with
Niggers play with themselves
Niggers tell you they're ready to be liberated
But when you say "Let's go take our liberation"
Niggers reply, "I was just playin'!"
Niggers are playing with revolution and losing
Niggers are scared of revolution

Niggers do a lot of shootin'
Niggers do a lot of shootin'
Niggers shoot off at the mouth
Niggers shoot pool, niggers shoot craps
Niggers cut around the corners and shoot down the street
Niggers shoot sharp glances at White women
Niggers shoot dope into their arm
Niggers shoot guns and rifles on New Year's Eve
A new year that is coming in
Where white police will do more shooting at them
Where are niggers when the revolution needs some shots?
Yeah, you know, niggers are somewhere shootin' the shit
Niggers are scared of revolution.

Niggers are lovers, niggers are lovers are lovers
Niggers love to see Clark Gable make love to Marilyn Monroe
Niggers love to see Tarzan fuck all the natives
Niggers love to hear the Lone Ranger yell, "High ho, Silver!"
Niggers love commercials, niggers love commercials
How niggers love commercials:
"You can take niggers out of the country, but
You can't take the country out of niggers"
Niggers are lovers, are lovers, are lovers
Niggers loved to hear Malcolm rap, but they didn't love Malcolm
Niggers love everything but themselves
But I'm a lover too, yes I'm a lover too
I love niggers, I love niggers, I love niggers
Because niggers are me, and I should only love that which is me
I love to see niggers go through changes
I love to see niggers act
I love to see niggers make them plays and shoot the shit
But there is one thing about niggers I do not love
Niggers are scared of revolution


子どもを英語の実験台にしてはいけない

 
英語教育のことですけど、僕は、日本の文部省(文科省)っていうのか、学者っていうのか、に対して、猛烈に腹をたてているのです。もうずいぶんまえから。

なぜ腹をたてているかというと、一つ目の理由は、ちいさな子どもに英語をやらせようとしているからです。いや、じっさい、もうやらせています。
それは、日本の英語教育が成果をあげてこなかった責任を、次世代の子どもになすりつけている行為だと思う。
幼稚園や小学校で英語をやる必要はありません。
中学校から学べば、十分に英語をつかえるようになります。

英語を子ども(中学生や高校生)に教えるのであれば、大人(文部省や学者)が英語の正体を解明しないと始まらないのに、それが出来ていません。
「解明していない」というのは、きっちりとこの言語を噛み砕き、原理のところまでときほぐしていないという意味です。
ブリの煮付けをバラバラにするみたいにして、これが骨だ、これが肉だ、これは尻尾だ、とすべてを明らかにしてから大人が子どもに教えないといけないのに。

一例をあげますと、「A/a」ってカタカナで書くとすれば「エイ」です。「エー」ではないです。「O/o」は「オウ」です。「オー」ではない。
こんな初歩のところで国全体でつまづいているのに、構文とか文法とか難しい単語をやっている。本当にオカシイ。

英語で母音はいくつあるでしょうか。基本的に15個と僕はかんがえています。(これには諸説あります。もっと多いという考えを採用しても構いませんが、それはどっちだってよいのです。いくつあるか文部省がおしえていないことが問題。)
子音がいくつあるか知っていますか? 24個です。こちらも諸説ありますがそれくらいでよいでしょう。
母音の数と子音の数を学校で教えていないのは、おかしいと思いませんか。
きっとどこかの時点であきらめちゃったのでしょうね。
教える側にやる気が感じられません。

英語を成立させている一番大事なもの、それは「音節」ですが、音節を学校で習わないとはいまだに信じられません。
これだと五十音表をまなぶことなく日本語を学習しているようなものです。
中学校で音節のしくみを教えることなく、中学校の英語教育を批判して、小学校(というより小学生)のほうへ責任を転嫁するとは、これで事態が改善されるとは到底おもえません。

このようなしっちゃかめっちゃかな具合であるにもかかわらず、小学生から英語を習わせている。
さらにひどいことに、民間企業がそこへ入りこんでくる。
文部省や教育委員会がしっかりしていないから、民間に入るスキをあたえてしまっている。
そんなことで上手くいくはずがない。

「小さいころから学んだほうがいいはず」っていう、ぼんやりとした理由だけで前にすすむ。ほかの理論がない。
そんな幼稚な理屈で何かが解決するのであれば、とうの昔、50年前か100年前に解決している。

ではどうやって英語(またはほかの言語)を習得して文化や科学を吸収したり国際競争力を身につけるのか、と云います。
それは難しいことではありません。
最初に書いたように、魚をほぐして、これが頭、背骨、肉、内蔵、背びれ、尾ひれ・・・とやればよいのです。

母音が15個ある。
子音が24個ある。
子音と母音と子音の三つをあわせて、音節がつくられる。
一つの音節は一つの意味をもつ。
一つの音節で一つの基礎単語となる。
すこしばかり高度な単語は音節を二つか三つかそれ以上あわせて、単語がつくられる。
主語と動詞の二つで文章がつくられる。
そこへおぎなう言葉を、うしろからどんどん連結してゆく。
これが英語のしくみなのだから、それをやればよいだけです。

日本語は上記のようではない、ということを学ぶのも大切だと思います。

母音が5個ある。子音は単独で存在できない。
子音と母音の二つをあわせて音節(音韻)がつくられる。
音韻はおよそ百十前後。
音韻は一つで意味をもたず、二つか三つで言葉がつくられる。
言葉に助詞をつけて、動詞は活用させて、ならべることで節や句をつくる。
直線的な文構造はなく、細切れのことを並べるのが日本語。

これをやらないから、いつまで経っても英語がナゾのままに放置されています。日本語もナゾのままです。

日本語には英語のような主語は無いのですが、いつまでたっても、「日本語には主語があるのか、ないのか」というようなサカサマの議論をしている。

英語では、ちいさな子どもに過剰な期待がかけられ、実験台にされています。
存在しないゴールにむかって走らされています。

大人(全体としての大人という意味)ができないことを子どもにやらせてはいけない。
それがいくら言語習得であろうとも、おなじです。

(ちなみに、僕は鉄棒のさかあがりが出来ないのですが、子供の練習につきあったことがあります。でも学校の先生ができますし、なにより「練習すればできるようになる」というのは証明されているわけですから、そういうのは良いのです。できるかどうか証明されていないことを、さも当たり前のように子供にやらせたらダメという話。)

大人がまずできるようになってから、子どもにやらせないといけない。
大人が英語を習得する方法はむずかしくなく、上記の順番のように英語をかみくだけばよい。

幼稚園や小学校では、日本語の楽しさとか美しさ、それを味わうことが大事だと思います。
小学校では、日本語のつづりかたを学ぶのが大切だと思います。
いま、日本語は、とくに表記がぐちゃぐちゃになっているので。
いま、学校では「テンの打ち方」「漢字をつかってもよいし使わなくてもよい」「推敲のやりかた」「現代かなづかいの特徴(良いところ悪いところ)」などを作文の実践としてやっていないと思う。
官製言語が大手をふって歩いているのをやめさせ、漢字の熟語ばかりつかわず、なるべくやまと言葉を上手につかいましょう、と文部省が子どもを導いていくことも、やってほしいと僕は考えています。

小学校から中学校にかけて、母語である日本語のよいところ、やっかいなところを、見渡せるようになるのが大切だと思う。
日本語の文法は中学校で習うけれど、細かいことはやらず、もっと俯瞰的に、相対的に、やさしくして教えるべきと思う。

英語をまなぶのであれば、それは日本語教育をおろそかにしないことと合わせて一対にしなければいけないと思います。
日本語をよく学べば、英語の力にもつながります。
言語や論理というものを一歩引いて見渡す、そんな見方を身につける。

これが僕の腹をたてていることの二点目です。

きりがないから、また書きます。



「1939年9月1日に」W. H. オーデン

 
「 1939年9月1日(第二次世界大戦勃発の日)に」W.H. オーデン


五十二丁目の酒場で ひとり
不安に怯えながら
腰かけている
大不況と欺瞞の十年が幕をとじ
わずかな希望もついに琴切れた
怒りはとぐろをまき
恐れは大波となり
世界のそこかしこをのみこんで
人々を翻弄してゆく
えも言われぬ死臭の漂いはじめた
九月の夜

ただしい歴史研究は暴く
マルチン・ルターから現代にいたるまで
連綿とつづくユダヤ迫害によって
近代ドイツは一度ならず狂気へ向かった
リンツで何が起こったか
巨大なイマーゴが
サイコパスの神をつくりあげたのだ
誰しも知っていることだろう
小学生でも知っていることだろう
悪行をなされた者は
悪行をなした者にお返しをする

追放の身となったトゥキュディデスは記した
政治家は熱弁をふるい
民主政を説いたうえで
独裁政治におよぶ
耳をもたない死者の前で
腐敗物のごとき演説をぶつ様も
いちいち彼の書で語られた。
いまや教養や知性は吹き飛ばされ
あの悪政による悲劇に
あの終わりない苦痛に
ふたたび苛まれる

中立国アメリカで空を仰ぐと
ふてぶてしい高層ビルが天を覆い
背丈いっぱい「人類文明の繁栄」を謳う。
人びとの口元から垂れでる言葉は
うぬぼれていて、一人よがりで、言い逃ればかり
至福の夢に陶酔していられた時代
それははやがて終わる
鏡の中からこちらを睨み返すのは
帝国主義の顔
世界を舞台にした悪業

酒場に集う面々は
必死の思いで日常にしがみつく
灯りを消してはならぬ
音楽を止めてはならぬ
一味は砦にむらがり
ここが憩いの家と信じる。
現実から目をそむけようとも
すでに悪霊の森に迷いこんでいる
すでに闇夜におののく子供となる
その子供は決して
おりこうさんでも よい子でもなかった

勇ましい政財界の大物が
ぶっそうな言葉を吐こうにも
われら庶民の粗野な願望には敵うまい。
ニジンスキーが精神を患って書いたという
ディアギレフについての手記は
ひろく人間の心にあてはまる
女であろうとも男であろうとも
手に入らない物ばかりを欲し
あげく過ちを犯す
万人を想う愛にはかまわず
独占できる愛を求める

因習の暗闇をもって
毎日の倫理となす
朝がくれば大勢の通勤客が
誓いの言葉をくりかえす。
「妻のために一所懸命
仕事以外のことも考えず」
気の毒なお父さんたちは
くる日もくる日もお勤めにいそしむ。
この人々をどうやって解放する?
聞く気のない人々にどう語りかける?
声をあげない人々をどう代弁する?

私にあるもの、それは声
声で、縺れた嘘をほどくのだ
色欲に煩まされる平凡な男の
恋沙汰にまつわる嘘や
高層ビル群をなして空を支配する
政府のつく嘘を。
国家など存在しない
ひとは一人では存在できない
市民であろうと官憲であろうと
時がたてば腹がへるのは皆同じ
思いやりが無ければ人は生きられない

夜の下 抵抗する術なく
朦朧たる嘘の世界で
しかし、皮肉にも点々と
正義の人びとが在るところ
光がきらめき
メッセージを交わす。
私もそうありたい
情念とちりのかたまりにすぎない私も
おなじ虚無と絶望に
つつまれながら
希望の炎を灯したい



I sit in one of the dives

On Fifty-second Street

Uncertain and afraid

As the clever hopes expire

Of a low dishonest decade:

Waves of anger and fear

Circulate over the bright

And darkened lands of the earth,

Obsessing our private lives;

The unmentionable odour of death

Offends the September night.

Accurate scholarship can

Unearth the whole offence

From Luther until now

That has driven a culture mad,

Find what occurred at Linz,

What huge imago made

A psychopathic god:

I and the public know
What all schoolchildren learn,

Those to whom evil is done
Do evil in return.

Exiled Thucydides knew

All that a speech can say

About Democracy,

And what dictators do,

The elderly rubbish they talk

To an apathetic grave;

Analysed all in his book,

The enlightenment driven away,

The habit-forming pain,

Mismanagement and grief:

We must suffer them all again.

Into this neutral air

Where blind skyscrapers use

Their full height to proclaim

The strength of Collective Man,

Each language pours its vain

Competitive excuse:

But who can live for long
In an euphoric dream;

Out of the mirror they stare,

Imperialism's face

And the international wrong.

Faces along the bar

Cling to their average day:

The lights must never go out,

The music must always play,

All the conventions conspire

To make this fort assume

The furniture of home;

Lest we should see where we are,

Lost in a haunted wood,

Children afraid of the night

Who have never been happy or good.

The windiest militant trash

Important Persons shout
Is not so crude as our wish:

What mad Nijinsky wrote

About Diaghilev

Is true of the normal heart;

For the error bred in the bone

Of each woman and each man

Craves what it cannot have,

Not universal love

But to be loved alone.

From the conservative dark
Into the ethical life

The dense commuters come,

Repeating their morning vow;

"I will be true to the wife,
I'll concentrate more on my work,"

And helpless governors wake

To resume their compulsory game:

Who can release them now,

Who can reach the deaf,

Who can speak for the dumb?

All I have is a voice

To undo the folded lie,

The romantic lie in the brain

Of the sensual man-in-the-street

And the lie of Authority

Whose buildings grope the sky:

There is no such thing as the State

And no one exists alone;

Hunger allows no choice

To the citizen or the police;

We must love one another or die.

Defenceless under the night

Our world in stupor lies;

Yet, dotted everywhere,

Ironic points of light

Flash out wherever the Just

Exchange their messages:

May I, composed like them
Of Eros and of dust,

Beleaguered by the same
Negation and despair,

Show an affirming flame.



うーん、思えば、90年代の後半って、「どうやって不況を脱するか」という話をみんなが議論していた。
つまり、バブル崩壊のすぐあと。
あのときはまさかバブル崩壊が三十年後までひきずるとは誰も思っていなかった。
景気という意味でもそうだけど、経済構造そのもの、そして日本にすむ全員の精神を荒廃させた。80年代の空虚な繁栄は、プラザ合意によって崩壊が加速させられた。
いまだに癒えていない大きな傷。

そのとき、つまり、90年代後半に、しきりに「住宅、住宅」と言うている人がいた。
「日本は住宅をどんどん建て替えるという特殊な習慣の国だから、住宅分野を掘り起こせば莫大な内需拡大が見込める」と言いたかったようだ。
これではあまりにヒドいと気づいていたためか、もうすこしオブラートにつつんだ言い方もあったと記憶する。
「日本はたったの数十年で住宅を建て替えてしまう特殊な習慣のある国なので、住宅の資産価値を欧米基準より低くみつもっている。したがって実際には、日本国内には膨大な資産が眠っている。これを活用しない手はない」。
いくらストックがあってもフローが発生しなければ経済に影響がないのだから、前者と後者は同じなのだと思う。

僕は当時、ピンと来なかったのだが、それから四半世紀経ったいまとなっては実感としてつかめる。
規制緩和をすることによって、住宅、マンション、ビルの立て替えを促進させ、景気が良くなる、という話。
じっさいには何がおこったか。
たくさんの住宅立て替えや、記録的な高層ビルが建ち並んだ。
しかし景気は大して上向かなかった。
なぜ経済効果がなかったのか、僕にはよく分からない。
国のなかでゼロサムゲームやっても意味がない、ということかな、たぶん。

昨今の奇妙な、狭小住宅ブーム(これは住宅のシュリンクフレーション)、タワマンブーム、高層ビル建設ラッシュは、国策の規制緩和(容積率の緩和)によって起こっている。ということは、ここに恐ろしい魔物が潜んでいる気がする。技術革新ではなく景気回復のために、地震大国たる日本が規制をとっぱらったのだとしたら、それは無茶苦茶にヤバい。

外国に行けば事情はまったく違う。ヨーロッパの都市にいけば、百年前のマンション/アパートがずらりと建ち並ぶ。ナゾの建て増しも勝手にやっているようだが地震が来ないので、倒壊することもない。
上海に演奏しに行ったとき、泊まったホテルの部屋が90階だった。雲に手がとどきそうな、空のうえにいるような部屋。ゴボウみたいなひょろっとした高層ビルなのだが、これでも誇らしげに建っている。

もちろん僕には建築の知識はないけれど、日本には絶対できないことだから真似をしたらアカン、と言いたい。
竹中平蔵は「東京は深センみたいに高層ビルを建てないといけません」と言っていた。
つまり、建築の専門家でない竹中平蔵がビルを建てろと言っているのだから、建築の専門家でない僕がビル建設をやめろと言ってなにが悪い、というのは屁理屈でもなんでもない。

規制緩和と耐震基準みなおしはセットだろう。
10年ほど前、文京区は江戸川橋に、お世話になったリハーサルスタジオがあり、これは80年代につくられた結構有名なスタジオなのだが、バンドの練習で毎週通っていたら、とつぜん営業を停止した。ビルが耐震基準を満たしていないので、取り壊さなければならないのだという。
僕の通った奈良県の高校も、耐震基準を満たしていないとのことで、昨年、べつの場所へ移転した。
よーするに、耐震基準を強化すれば、立て替え促進にもなり、高層ビル規制緩和の言い訳にも使えて、二重の旨味があると。そういうことなんだろう。

すこしだけ話はちがうが、国立競技場をとりこわしたときのスピードはすごかった。新しい国立競技場のデザインで揉めていたが、取り壊すのは誰も止められなかった。一瞬だ。
このたびの神宮外苑だっておなじ。何を思ったか、突然、一気に取り壊す。
取り壊すことが国策なんだ。それが経済に役立つという悪魔の論理がまかりとおっている。
ほんとにオカシイ。
そこに、異常に高いビルがこれから建つのだろう。

無理矢理にアクセルを踏み、同時にブレーキも踏むから大丈夫、みたいな、ナゾの屁理屈。(「神宮外苑をららぽーとにしますが、たくさんの緑をならべますからいい雰囲気ですよ」。)
こわすぎる。
「原発はむちゃくちゃ危険ですが、むちゃくちゃ管理しているのでぜったい安全です」とか、
「自由主義経済で、経済格差は進行するがセーフティーネットを張るから大丈夫です」とか、
「オリンピックをやりますが、福島第一原発は完全に管理できているので大丈夫です」
「オリンピックをやりますが、コロナ対策をしっかりやるので大丈夫です」

とにかく、タワーマンションやら新興高層ビル(六本木ヒルズとかあべのはるかすとか東京スカイツリーとかもふくめて)は、そう遠くない未来に倒壊すると確信している。ただの素人の確信です。そこに住んでる人や、ちかくに暮らしている人は気をつけてください。
縁起でもないことを、専門知識も無く、ただし大真面目に書きました。


PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND by The Stylistics, 1971




今日のゴミ収集はお休み
うちのゴミもほったらかし
なぜかって?
賃上げ要求中だから

バス運行もストライキ中
運賃は値上げ予定
このままいけば
大気汚染がすすんじゃうね

 でもそうやって世界が回ってるわけ
 上がったり
 下がったり
 ぐるぐるまわる
 回転木馬みたいに

 労働者のアタマが
 すげ代えられるだけの世の中......
 若者よ
 抵抗せよ
 世界を回すのはわれわれ人民なのだ

ウォール街では株が下がって
投資家が損をしたらしい
その原因といえば
「最近の若者は働かない」からだって

金持ちは安楽椅子で
太い葉巻をくわえて煙をくゆらせる
気にしない気にしない
貧乏人のことなんて気にしない

 でもそれで世界が回ってるわけ
 上がったり
 下がったり
 ぐるぐるまわる
 回転木馬みたいに

 労働者のアタマが
 すげ代えられるだけの世の中......
 若者よ
 抵抗せよ
 世界を回すのはわれわれ人民なのだ

 われわれ人民が世界を回すのだ
 われわれ人民が世界を回すのだ


Trash men didn't get my trash today
Oh, why? Because they want more pay
Buses on strike want a raise in fare
So they can help pollute the air

But that's what makes the world go round
The ups and downs, a carousel

Changing people's heads around
Go underground, young man
People make the world go round

Wall Street is losing dough on every share
They're blaming it on longer hair

Big men are smoking' in their easy chairs
On a fat cigar without a care

But that's what makes the world go round
The ups and downs, a carousel

Changing people's heads around
Go underground, young man
People make the world go round

People make the world go round
People make the world go round


「ソサイエティ」

 

ご存知のように、もう三年になるでしょうか、ここ日本にも新型コロナというものががやってきて、「ソーシャル・ディスタンスをとりましょう」という話になりました。
その新語に、なんだか違和感をおぼえたのは僕だけでなかったと思う。 とっさに僕はこう思った。
「ソーシャルなディスタンスをとったらアカンやん、フィジカルなディスタンスをとるのは必要なんだろうけど」
ただでさえ人と人のあいだが遠くなっている世の中で、「もっと遠くしましょう」なんて、いくら感染症のことだから別の話だと理解していても、言葉が悲しい。

ところが、日本にかぎったことではなく、英語をつかう国々はもちろんのこと、世界中のひとが「ソーシャル・ディスタンス」と言っている。
つまり、僕の憶えた違和感はまちがいであった。
僕の英語のセンスが悪かった、という話。
何のことはない、「ソーシャル」というのはただ単に「人間の」という意味であって、この場合は人間という物体どうしのあいだに距離を置きましょうという意味にしかならない。

それで僕は膝を打った。
「ソーシャル」って「人間の」という意味だった・・・知らなかった。びっくり。
もしやと思って、「ソサイエティ」という言葉を辞書でひいてみる。そうしたらこう書いてある。

society
noun
UK /səˈsaɪ.ə.ti/ US /səˈsaɪ.ə.t̬i/
(People) A large group of people who live together in an organized way, making decisions about how to do things and sharing the work that needs to be done. All the people in a country, or in several similar countries, can be referred to as a society.

ソサイエティ
(名詞)
(人びと)①なんらかの秩序を保ち、運営方法を決定したり、やらねばならない任務を共同でおこないながら、大勢であつまって暮らしている人間の集団。②ある一つの国(または似通った国が複数の場合もある)に住むすべての人びと。

ようするに「ソサイエティ」って「大勢の人間」という、ただそれだけの意味の言葉である。
それを明治以来のことだろうけど、日本語では「社会」と翻訳している。 社会なんていう漢字二字の熟語に入れ替わったとたんに意味がわからなくなる。
地域に建ち並ぶ、区役所や郵便局、駅や鉄道、商店街や銀行のことが頭にうかぶ。
もしくは地理。なんとか山脈とか、なんとか性気候とか。
もしくは歴史。源頼朝とか徳川家康とか。または明治維新とか日清戦争とか。

「社会」で画像検索してみると、高層ビルや東京タワーのみえる東京の空撮写真ばかりがでてくる。
「Society」で画像検索してみると、人間があつまっているイラストばかりがでてくる。
本来「ソサイエティ」というのは大勢の人間(が共生している)という意味だったものが、日本語で「社会」という訳語となり、それの意味するところは、よーするに高層ビルのことである。
こんなアホな話があるか。

これが日本における、カギカッコ付き「社会」の実態であり、社会が無いからそうなのか、言葉が無いからそうなのか、もしくは言葉(概念)がないだけで実は「社会」に相当するものはどこかに存在しているのか。もしくは、そもそも人間(個人の集合)という概念が無いからこそ、そうなってしまうのか。

なにぶん言葉の話であるゆえ、どこに元凶をもとめるか、頭のこんがらがることではあるけれど、僕の考えとしては、「わたしたちの社会」なんていう言葉を使っても解決が遠のくばかりだから、「世の中」とか「人びと」とか「地域のみなさん」とか「国民」あるいは「人民」などを使うほうが、まだ人の住む世をあらわすような気がしている。
ただ、その逆の立場で「社会という言葉をもっともっと浸透させ、その意味をつくり直してゆくべき」という立場も、当然ありうると思う。どちらでもよい。

MISSISSIPPI GODDAM(ニーナシモン 1964年)

 
MISSISSIPPI GODDAM by Nina Simone, 1964




つぎの曲のタイトルは「ミシシッピ州くそくらえ」です。 
これは皮肉でもなんでもないんですよ・・・。 

アラバマ州はお行儀よろしくありませんわ
テネシー州にも一言もうしあげます
ミシシッピ州もご近所に知れております・・・くそくらえ! 

アラバマ州はお行儀よろしくありませんわ 
テネシー州にも一言もうしあげます 
ミシシッピ州もご近所に知れております・・・くそくらえ! 

あなたも知ってるでしょう? 
肌で感じるでしょう? 
たちこめる独特の空気 
重苦しくて耐えられない 
ああだれかお祈りを

アラバマ州はお行儀よろしくありませんわ
テネシー州にも一言もうしあげます
ミシシッピ州もご近所に知れております・・・くそくらえ! 

これはミュージカルでつかうために書かれた曲なんですが、 ミュージカルのほうはまだ書かれていないんです。 

路上には警察犬
留置場には学校の児童たち 
黒猫がまえを横切る 
いつ殺されてもおかしくない 

ああ神よ 私たちのこの国 
いつか必ず自分の国に住むはずだけど 
どこにいってもわたしに居場所は無い 
神に祈っても意味がない 

だまって私の話をききなさい 
わたしたち同胞はもう時間切れ 
この目でみたからよく知ってる 
わたしたちは「急ぐな!」ばかり言われるの 

急ぐのか、急がないのか そこが問題なわけ
窓を拭くにしても「早くしろ!」 
綿をつむいでも「早くしろ!」 
「まったくあきれた奴だな、早くしろ!」 
「たいした怠け者だな、早くしろ!」 
「考えなくていいから、早くしろ!」 
どこに行けばいいのか
なにをすればいいのか
ああ分からない 

とにかく最善をつくしましょう 
みんなでたちあがりましょう 
ミシシッピ州の惨状は知れ渡っています ・・・くそくらえ!

ジョークを言っていると思ったでしょう?

デモ行進も学校ボイコットも
共産主義者の陰謀だなんて
わたしたちは平等をもとめるだけ
姉妹のため 兄弟のため 黒人全体のため
そして私自身のため

うそにまみれたこの国
ハエみたいに全員死んじゃえばいい
もうあなたたちのことは信用しない
あなたたちは「急ぐな!」ばかり言う

急ぐのか、急がないのか そこが問題なわけ
人種隔離の廃止にしたって「おそすぎる」 
大衆参加にしたって「おそすぎる」 
市民統合にしたって「おそすぎる」 
社会変革がゆるやかで「おそすぎる」 
これではさらなる惨状をまねくだけ 
気づかないの? 
感じないの? 
ああ分からない 

私のとなりに住めと言ってるんじゃないの 
わたしとあなたは平等だと言ってるだけ 
ミシシッピ州のことは知れ渡ってる 
アラバマ州のことも知れ渡ってる 
誰でも知っている 
あのクソみたいなミシシッピ州

おしまい!




The name of this tune is Mississippi Goddam. And I mean every word of it. 

Alabama's got me so upset
Tennessee made me lose my rest
Everybody knows about Mississippi Goddam

Can't you see it? Can't you feel it?
It's all in the air
I can't stand the pressure much longer
Somebody say a prayer

Alabama's got me so upset
Tennessee made me lose my rest
Everybody knows about Mississippi Goddam

This is a show tune, but the show hasn't been written for it yet.

Hound dogs on my trail 
School children sitting in jail 
Black cat cross my path 
I think every day's gonna be my last 

 Lord have mercy on this land of mine 
We all gonna get it in due time 
I don't belong here I don't belong there 
I've even stopped believing in prayer 

Don't tell me I tell you 
Me and my people just about due 
I've been there so I know 
They keep on saying "Go slow!" 

But that's just the trouble "Too slow" 
Washing the windows "Too slow" 
Picking the cotton "Too slow" 
You're just plain rotten "Too slow" 
You're too damn lazy "Too slow" 
The thinking's crazy "Too slow" 
Where am I going, what am I doing 
I don't know, I don't know 

Just try to do your very best 
Stand up be counted with all the rest 
For everybody knows about Mississippi Goddam 

 I made you thought I was kiddin' 

Picket lines, school boycotts
They try to say it's a communist plot 
All I want is equality 
For my sister my brother my people and me 

 Yes you lied to me all these years 
You told me to wash and clean my ears 
And talk real fine just like a lady 
And you'd stop calling me Sister Sadie 

But this whole country is full of lies 
You're all gonna die and die like flies 
I don't trust you any more 
You keep on saying "Go slow!" 

But that's just the trouble (Too slow) 
Desegregation (Too slow) 
Mass participation (Too slow) 
Reunification (Too slow) 
Do things gradually (Too slow) 
But bring more tragedy (Too slow) 
Why don't you see it, why don't you feel it 
I don't know, I don't know 

You don't have to live next to me 
Just give me my equality 
Everybody knows about Mississippi 
Everybody knows about Alabama 
Everybody knows about Mississippi Goddam 

 That's it!
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