音楽と関係ある度:★★★★★
猛烈にピアノを練習したくなって、昨年、事務所用にヤフオクで電子ピアノを購入。
いつでも、思い立ったときに弾けるように。クラビノーバや。あまりSOULFULな一品ではないな。
やっぱりピアノを弾くとスカッ!とする。同時に、自分の下手くそ加減にうんざりもする。
できなかったことができるようになって嬉しくなったりもする。
やっぱりピアノは楽しい楽器だ。ダイナミクスが高いということと、音がたくさんでる(最大10個)からかなあ。音域が広い、というのも強みのひとつ。
そのかわり、「平均律以外のあいだの音が全くだせない」ということと、「音をだした後は、コントロールできない」という2点の弱点がある。
たしか小泉文夫の本だったかで、「ピアノという楽器の登場で、音楽の歴史は悪い方向に進んだ」なぜならピアノは、誰でも簡単に弾ける究極のお手軽な楽器であり、他の演奏者とのアンサンブルする機会を極端に減らすことに成功した楽器であり、その象徴として、大量生産される楽器である、というような趣旨のことを読んで、手をうった記憶がある。
なるほどピアノはよい楽器ではない。
しかし、残念ながら、これが一番慣れ親しんだ楽器なので、しかたないし、やっぱり好きなので、これを弾き続けるのである。
もちろん、上手でないので、ピアノそのものを否定できる資格はいまのところない。
音楽と関係ある度:★★★★★
NHK-BSで正月に放送された「ソウル・ディープ」(制作BBC、全6回シリーズ)を観た。BS設置してないので、K氏が録画してDVD焼いてくれた。(いつもすみません)
ソウルミュージックの歴史を俯瞰するもの。よくできていた。1回目は、ソウルの誕生について。レイ=チャールズを中心に。やっぱり、レイ=チャールズやんなあ、そうやんなあ、と思った。
僕は、ジェイムズ=ブラウンの音楽に出会う数ヶ月前に、レイ=チャールズに出会った。高校1年生の春。1988年。サントリーのウイスキーのCMで、ゴーゴー・アレンジの「What'd I Say」を歌っていた。(いまから思うと可笑しい。)「なんじゃこりゃ〜」となって、CDを買いに行った。そのとき手に入れたのが、オリジナルのほうの「What'd I Say」(1959年)が収録されたAtlanticのアルバムだった。
いまだに、1〜2ヶ月に一度は通して聴く。これは、Atlantic時代を俯瞰できるもので、Nat King Coleスタイルのジャズから、クインシーがペンを振るうビッグバンド、ブギウギ・ピアノ、そしてリズム&ブルーズ、そしてソウルの黎明期、すべてごちゃまぜに入っている。最高にスイングしてる。つくづく思う。やっぱり、ブラックミュージックはスイングや、これしかないんや、と。
そういうわけで、「What'd I Say」のピアノを、15歳のころから弾こうとしていたのだけど、どうやってるか判らないまま、30歳台も後半に突入した。こないだから、ひまをみつけて練習している。やっとできるようになってきた。20年越しの夢がもうすぐ実現しそうだ。