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MOVE ON UP by Curtis Mayfield, 1970



さあみんな
泣き止んで
涙は要らない
やがて必ず
同胞は理解するはずだから
上に向かって行こう!
目標めがけて
もしかしたら
ときには困難もあるだろうけれど

唇を噛んで
旅にでよう
ぬかるんだ道もある
転ばぬよう
上に向かって行こう!
いつかは争いも終わる
素晴らしい人たちと一緒に
行く先はひとつ

さあみんな
泣き止んで
涙は要らない
やがて必ず
同胞は理解するはずだから
上を向いて行け!
望むのをやめるな
願いがなければ計画が立たないよ
求めつづけよう

妥協しちゃいけない
最高をもとめよう
噂にまどわされるのもだめ
自分の力で出来るから
上を向いて行こう!
素晴らしい日を目指して
信念をわすれず
脇目もふらずに立ち向かえば
かならず出来る

上を向いて 行こう!
上を向いて 行こう!
上を向いて 行こう!
上を向いて 行こう!



Hush now, child
And don't you cry
Your folks might understand you
By and by
Just move on up
Towards your destination
Though you may find
From time to time, complication

Bite your lip
Take a trip
Though there may be wet road ahead
And you cannot slip
Just move on up
For peace you will find
Into the steeple of beautiful people
Where there's only one kind

So hush now, child
And don't you cry
Your folks might understand you
By and by
Move on up
And keep on wishin'
Remember your dream is your only scheme
So keep on pushin'

Take nothing less
Than the supreme best
Do not obey rumors people say
'Cause you can pass the test
Just move on up
To a greater day
With just a little faith
If you put your mind to it
You can surely do it

Move on up, move on up
Move on up, move on up


MERCY MERCY ME (THE ECOLOGY) by Marvin Gaye, 1971




おお神よ なんということ
世は変わり果ててしまった
かつての青い空はもう無い
四方から吹く風には有害物質が

おお神よ なんということ
世は変わり果ててしまった
大海には石油が棄てられ
泳ぐ魚は水銀にまみれる

おお神よ なんということ
世は変わり果ててしまった
放射能が地底や大気を汚染し
動物や鳥たちは死んでゆく

おお神よ なんということ
世は変わり果ててしまった
母なる地球は人で溢れかえる
この仕打ちにいつまで耐えられる

なんということだ おお神よ
なんということだ おお神よ


Mercy, mercy me
Things ain't what they used to be, no, no
Where did all the blue skies go?
Poison is the wind that blows
From the north and south and east.

Mercy, mercy me
Things ain't what they used to be, no, no
Oil wasted on the oceans and upon our seas
Fish full of mercury.

Mercy, mercy me
Things ain't what they used to be, no, no
Radiation underground and in the sky
Animals and birds who live nearby are dying.

Mercy, mercy me
Things ain't what they used to be
What about this overcrowded land
How much more abuse from man can she stand?


No, no, my sweet Lord
No, no, my sweet Lord



GOD IS LOVE(マーヴィンゲイ 1971年)

 
GOD IS LOVE by Marvin Gaye, 1971



あの人のこと悪く言わないで
神は友だち
イエスは友だち
この世界をおつくりになった
僕たちが住めるように
すべてを与えてくださった

たった一つだけ
神がお望みになること
私たちは愛し合えと

あの人のことを悪く言わないで
神は友だち
イエスは友だち
私たちを愛してくださる
こうしている間にも
すべての罪を許してくださる

たった一つだけ
神がお望みになること
私たちは愛し合えと

 母を愛せ あなたを産んでくれた
 父を愛せ あなたのために働いてくれる
 姉妹を愛せ 君の味方
 兄弟を愛せ 君の兄弟

あの人のことを悪く言わないで
神は友だち
イエスは友だち
慈悲をねがえば
お慈悲を与えてくださる

たった一つだけ
神がお望みになること
私たちは愛し合えと

 母を愛せ あなたを産んでくれた
 父を愛せ あなたのために働いてくれる
 姉妹を愛せ 君の味方
 兄弟を愛せ 君の兄弟


Don't go and talk about my father
God is my friend
Jesus is my friend
He made this world for us to live in
And gave us everything

And all He asks of us
Is we give each other love

Don't go and talk about my father
God is my friend
Jesus is my friend
He loves us whether or not we know it
And He'll forgive all our sins

And all He asks of us
Is we give each other love

Love your mother, she bore you
Love your father, he works for you
Love your sister, she's good to you
Love your brother, he's your brother

Don't go and talk about my father
God is my friend
Jesus is my friend
And when we call on Him for mercy
He'll be merciful my friend

All He asks of us, I know
Is we give each other love

Love your mother, she bore you
Love your father, he works for you
Love your sister, she's good to you
Love your brother, he's your brother


FLYING HIGH (IN THE FRIENDLY SKY) by Marvin Gaye, 1971



ハイになって
やさしい空を舞う

身体はどこへも行きゃあしない
疲れ切った仲間たち
みんなの遺体を運んだ
明日も 死と隣り合わせ
僕は見放された

こんなことをするのはバカだ
でも仕方ない
こんなことをするのはバカだ
でもこれがなきゃ頭がおかしくなってしまう
朝まで保てば大丈夫
夜が耐えられないだけ

ハイになって
やさしい空を舞う

身体はどこへも行きゃあしない
いいことなんて一つも無い
もう誰にも分からない
いい気分にしてくれるところへ行こう
この手で破滅に向かえばいい

こんなことをするのはバカだ
でもこれがなきゃ頭がおかしくなってしまう
こいつのことは知ってる
人間を壊して奴隷をつくる奴

ハイになって
やさしい空を舞う
ハイになって
やさしい空を舞う



Flying high in the friendly sky
Without ever leaving the ground
Rest of the folks are tired and weary
And I have laid their bodies down
I go the place where danger awaits me
And it's bound to forsake me

So stupid minded
I can't help it
So stupid minded
But I go crazy when I can't find it
In the morning I'll be alright my friend
But soon the night will bring the pains

Flying high in the friendly sky
Without ever leaving the ground
And I ain't seen nothing but trouble
Nobody really understands
And I go to the place where the good feeling awaits me
Self-destruction is in my hand

So stupid minded
But I go crazy when I can't find it
Well I know I'm hooked my friend
To the boy who makes slaves out of men

Flying high in a friendly sky
Flying high in a friendly sky


Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) by Marvin Gaye, 1971




ロケット
 月面着陸
   カネをまわせ
      貧しき者に
賃金は
 働けども
  手にするまえに
    くすねられる

 泣き叫びたい
 このひどい仕打ち
 泣き叫びたい
 このひどい仕打ち
 こんな暮らしなんてない
 こんな暮らしなんてない

物価は上昇
 手取りのほうは
    上向くきざし
         無し
請求書は
 たまるばかり
  子供たちを送ろう
        戦場へ

 泣き叫びたい
 このひどい仕打ち
 泣き叫びたい
 このひどい仕打ち

悩みばかり
 心は落ち込み
   運にも見放され
    どうにもならない
そんなわけで
 いうまでもなく
   いまのオレには
    税金も払えない

 泣き叫びたい
 もうどうにもならないよ
 泣き叫びたい
 もうどうにもならないよ

犯罪は
 増加をたどる
   警察は銃を
    市民にむける
混乱は
 ひろがり
   未来は
    どうなる?


Rockets, moon shots
Spend it on the have-not's
Money, we make it
Before we see it, you take it

Make you want to holler
The way they do my life
Make me want to holler
The way they do my life
This ain't living, No, No
This ain't living, No, No

Inflation no chance
To increase finance
Bills pile up sky high
Send that boy off to die

Make me want to holler
The way they do my life
Make me want to holler
The way they do my life

Hang-ups, let-downs
Bad-breaks, set-backs
Natural fact is
I can't pay my taxes

Make me want to holler
Throw up both my hands
Makes me want to holler
Throw up both my hands

Crime is increasing
Trigger happy policing
Panic is spreading
God knows where we're heading


"YOU HAVEN'T DONE NOTHING" by Stevie Wonder, 1974



デカい話ばかり言うのだが
話に感心したためしがない
あれをやります これをやります
こっちに大いに関係あるはずが
こっちはまったく蚊帳の外で
そっちが勝手に決めてしまう

 「世の中を良くします!」なんていう
 あんたの鼻歌にはもうウンザリしてる
 オレたちの感想を聞きたいなら教えてやるよ・・・
 〈お前、何ひとつ出来てないじゃないか!?〉

みんなから嘲られて気の毒だけど
自分でまいた種だから
民衆をだまらせようったってムダさ
本当のことを語ってもらおう

 「世の中を変えてみせます!」なんていう
 あんたの鼻歌にはもうウンザリだよ
 オレたちの感想を教えてやろうか?
 〈何ひとつ良くなってねえよ!〉

 ムニャムニャムニャ
 ムニャムニャムニャ

 ムニャムニャムニャ
 ムニャムニャムニャ

 ムニャムニャムニャ
 ムニャムニャムニャ


悪夢のような現実があっても
目を閉じるわけにはいかない
でも ウソをついていたのなら
ヒドいお仕置きが待ってる

 「世の中を変えてみせます!」なんていう
 あんたの鼻歌にはもうウンザリしてる
 オレたちの感想を教えてやろうか?
 〈何ひとつ良くなってねえよ!〉

 (ジャクソン5も一緒に!)
 ムニャムニャムニャ
 ムニャムニャムニャ

 ムニャムニャムニャ
 ムニャムニャムニャ

 ムニャムニャムニャ
 ムニャムニャムニャ



We are amazed but not amused
By all the things you say that you'll do
Though much concerned but not involved
With decisions that are made by you.

But we are sick and tired of hearing your song
Telling how you are gonna change right from wrong
'Cause if you really want to hear our views:
You haven't done nothing!

It's not too cool to be ridiculed
But you brought this upon yourself
The world is tired of pacifiers
We want the truth and nothing else.

And we are sick and tired of hearing your song
Telling how you are gonna change right from wrong
Because if you really want to hear our views
You haven't done nothing!

Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop

We would not care to wake up to the nightmare
That's becoming real life
But when misled who knows
A person's mind can turn as cold as ice.

Why do you keep on making us hear your song
Telling us how you are changing right from wrong
Because if you really want to hear our views
You haven't done nothing!

Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop
Doo doo wop



ついに1969年、〈サー・ジョー・クォーターマン&フリー・ソウル〉を結成したところからお話をします。

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 このバンド名を考案したのは、当時マネージャーの役割を担っていたジョーのお姉さんなのだそうです。ちょうど、ジョーをふくむメンバー全員が、それぞれに所属していた別のバンドから離れて独立してつくったのがこの新しいグループだったので、「フリーソウル」(解放された魂たち)と命名したのでした。こういうのは、ある種の、半分ジョークで半分は大マジメなんだと解釈します。つまり、他人のバンドの構成員だったところから自分のバンドをつくることを、農園から解放される労働者になぞらえているようです。
 〈フリーソウル〉という言葉を選んだことについては、明確に、フリージャズ(スピリチャルジャズ)を意識していたということです。当時に沸き起こっていたファンク&ソウルの大ブームに、スピリチャルジャズや社会派の感覚を加えようとしていたのです。
 結成直後の音源は残されていませんが、コンセプトとしては、時代を反映してファラオズ/アースウィンド&ファイアーのようなものだったのでしょうね。
 (それから、ソウルという言葉からは、同郷・同時期のワシントンD.C.ファンクである「ソウルサーチャーズ」も思い出します。)

 ワシントンDCシーンで人気がでてから、かの「I GOT SO MUCH TROUBLE IN MY MIND」を録音しました。1972年のことです。


 ズシリと重いファンクのリズムに、ホーンが前面にでたサウンド。ジャズとゴスペルのハーモニー。そして、敗戦が色濃くなっていたベトナム戦争や、地元での不景気のこと、ゲットーでの身近な風景を描いて、同時代をギュッと凝縮させたような歌詞が大いにウケました。ビルボードR&Bチャート30位を記録したのです。

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 名曲「I Got So Much Trouble」が録音されたのは、1972年3月のこと。メリーランド州シルバースプリングスにある「トラック・レコーダーズ・スタジオ」だそうです。メンバーは下記のとおり。
Sir Joe Quarterman (vocal & trumpet)
George "Jackie Lee" (guitar)
Chrles Steptoe (drums)
Willie Parker, Jr. (rhythm guitar)
Gregory Hammonds (bass)
Karissa Freeman (keyboard)
Leon Rogers (sax)
Johnny Freeman (trombone)

 そうなんです、サー・ジョー・クオーターマンって、作曲編曲とボーカルはもちろんなんですが、トランペット奏者だったのです。この「I Got So Much Trouble」冒頭の印象的なリフで「プゥア~」と音程をわざと少し下げて吹いているのはサージョーさん本人だったのです。(これがモダンかつブルージーな雰囲気をつくっていて、とても良い。)

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  歌とトランペットの両方を担当していますが、この二つは同時に鳴っています。オーバーダビングですね。時はすでに1972年。マルチトラック・レコーディング(つまりオーバーダビングが可能)が一般的に普及した時期です。(この「So Much Trouble」のようなインディーでもマルチ録音なわけですから。)16トラックのテープレコーダーを使ったのだろうと思います。1970年代の幕開けっていう感じですね。

 これはちょっと重要じゃないかと僕は思います。というのは、よく聴くと、この曲(それから後のアルバムの他の曲すべてそうですが)アレンジがとても良くできているんです。アレンジと各楽器の音量バランスが緻密につくられている。かなりの部分が楽譜におこされたうえで演奏されているような雰囲気です。(60年代のジェイムズブラウンのFunkなどとは正反対の世界ですね。)

 ジョーさんによると、この曲だけを録りおえるのに、なんと丸一日を費やしたそうです。これは当時としては、しかも駆け出しのアーティストとしては異例の長時間レコーディングではないでしょうか。サウンド・曲の設計図が頭のなかで出来上がっていたんでしょうね。コダワリのサウンドです。

 「たんにギグのオファーが来るようにレコーディングをしたんだ。プロモーター(興行主)に我々のサウンドを聴かせたかった」とサージョーさんは語っています。地元ワシントンD.C.や、東海岸・南部のほうへ足をのばすために「名刺がわり」として録音したのでした。まさかこのシングルがヒットするなんて思っていなかったんですね。

 はじめはナイトクラブや地元ラジオ局で人気がでてきて、そのあと全国流通されることによってブレイクし、最終的にはビルボードR&Bチャート30位を記録しました。

 このヒットをうけて、さっそくアルバム制作にとりかかります。(当時は、まずは地元ラジオを中心に一曲のヒットをだしてチャンスをつかみ、レーベルとアルバム契約にこぎつける、というのが成功への道のりだったのです。)

 ここでつくられたアルバムは、本当にすごいと僕は思っています。全曲、むちゃくちゃキャッチーで、それぞれがシングルヒットしてもまったく不思議でない曲ばかり。やっぱり、サージョーさんは、作詞作曲の能力がものすごいんだと思います。
 9曲のうち7曲は地元の「トラックレコーダーズスタジオ」で録音されたとのことですが、2曲はなんとマッスルショールズ録音です。あのFAMEスタジオで録音されたのです。その曲がこちらです。





 「オレを兵士にさせて、この人生を狂わせようとする奴ら。負けてたまるか」と歌う「The Way...」。ベトナム戦争のことですね。それから、「Find Yourself」のほうは、「どんなに困難があっても、自分自身が傷ついても、本当の自分の道をみつけるんだ」と歌います。

 アラバマ州マッスルショールズまで行ったストーリーを直接本人から聞きました。「えっ! アラバマまで行ったんですか?」「そーやで、行ったがな。すごいやろ。これが忘れられへん旅になったんや」
 やっぱり、アメリカ人にとっても凄いことだったのですね。当時、フェイムといえば大人気スタジオだったはず。レーベルの人(GSF)とサージョーさんの二人で行ったそうです。僕は訊きました。
 「そんな予算を、よくレーベルの人が出してくれましたね」
 「そう、僕もビックリしたよ。〈あそこで録音したらイイってみんなが言うから、行ってみよう〉っていわれたんだ」
 飛行機で行ったのかなと思いきや、車で二人で運転していったそうです。13時間くらいですので、ざっくり感覚的には東京から福岡ほどですかね。

 つまり、電話で予約してから、自分で書いた曲の楽譜をもっていくわけです。そうしたら、かのリックホールさんやFAMEギャングさんたちが待ち構えていて、彼らのフレイバーを加えつつ演奏して録音してくれるわけです。それでマルチテープ(当時は16トラックでしょうね)を「ありがとうございましたー」といって持ち帰るんだそうです。
 ですので、この「FIND YOURSELF」と「THE WAY THEY DO MY LIFE」は、リズムトラックがFAME録音で、あとのボーカルとホーンは持ち帰ってワシントンDCで録音したそうです。

 さきほど「忘れられない旅になった」と書きました。サージョーさんがアメリカ深南部まで足を運んだのは初めてだったのです。「深南部(ディープサウス)」というのは、サウスカロライナ州より南のことで、とくに差別の激しい地域として知られています。ミシシッピ州、ルイジアナ州、ジョージア州など、そしてフェイム録音スタジオのあるアラバマ州もここに含まれるのです。
 サージョーさんたちは、スタジオに到着するすこし手前のところで、レストランに入りました。そこで差別の眼差しを感じたのだそうです。そのあと、突然の激しい腹痛にみまわれ、嘔吐すると、驚いたことに緑色のものだったそうです。ジョーさんは、そのレストランで毒を盛られたのだと確信しています。
 特にこの地域は、沼地の、ものすごい田舎ですから、さもありなん、ということなのでしょう。同行していたレーベルの人は白人だったのでしょうね。そういうところにFAMEスタジオがあった。ソウルミュージックとは何かを考えさせられるエピソードです。

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 さて、このアルバムの他の曲も紹介します。
 「So Much Trouble」のアンサーソング(続編ソング)というべき「Trouble With Trouble」です。これも名曲ですね。「学校で勉強しようにも、いい学校が近くには無い、バスに乗ったら、こんどはバス代で父ちゃんが怒りだす。トラブルがトラブルを呼ぶんだ」という歌。


 さて、傑作と評して良いと思うこのアルバムですが、発売元であるGFSレコードが弱小だったこともあり、全国的な話題を呼ぶまでには至りませんでした。
 ジョーさん直筆の、「こういうアートワークにしたい」というスケッチがそのままジャケットになってしまったお話は前回にしました。
 GSFはメジャー流通でしたが、お金をかけてプロモーションする気はなかったようです。しかしジョーさんによると「アルバムは口コミでうまくいくんじゃないかって思ってたんだ。ドンコーネリアス(テレビ番組『ソウルトレイン』の司会者・プロデューサー)にニューヨークのパーティーで会ったとき、《君のアルバムは特別にズバ抜けている。グラミーの可能性だってあると思う》って言ってくれたんだ」。
 かのドンコーネリアスも太鼓判をおしてくれていて、実際に彼の番組で使ってくれたのですが、それ以上のヒットにはつながらなかったわけです。



 サージョーさんほどの作詞作曲センス、それから時代に敏感に反応していたサウンドをもってすれば、もっとヒットを出して、大きなレコード会社と契約することもできたのかもしれません。
 このアルバムのあとも、1976年ごろまで、カッコいいシングルを連発するのです。それを次に見て行きましょう。


(その4へつづく)

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