音楽と関係ある度:★★★★☆の最近のブログ記事





......われわれが言わねばならないことは一つ。
国は、自分がつくったルールを守ったらどうだ、ということです。
今回の裁判所命令は違法です。
中国やソ連のような一党独裁の国なら、
あるいは裁判所命令も納得できたのかもしれません。
合衆国憲法修正第一条にうたわれる基本的な自由が否定されるなど、
そもそも自由を認めていない国家でしか、あってはならないことです。
どこかに書いてありましたよね、「集会の自由」だと。
どこかに書いてありましたよね、「言論の自由」だと。
どこかに書いてありましたよね、「出版の自由」だと。
どこかに書いてありましたよね、「《権利を請願する権利》こそ、アメリカ合衆国の素晴らしさ」だと。
犬を放たれようとも、放水をあびようとも、わたしたちをとめることは出来ません。
それと同じです。
こんな裁判所命令で、わたしたちの歩みを止めることは出来ません!

(中略)

さて、これからどうなるでしょう。
分かりません。
困難の日々が待ち受けています。
しかし、もはやどうなろうとも、大したことでありません。
なぜなら私は......山の頂上へ行ってきたからです!
もう心配も消えました。
たしかに、私だって長生きしてみたい。
それは皆さんと同じです。
長生きも悪くないでしょう。
ですが、もはや気にしません。
ひたむきに神の御心に従いたいと思います。
神は山に登ることをお許しになり、
私は頂上から見おろしました。
そして見たのです。
約束の地を。
私は皆さんと共に行けないかもしれません。
しかし、いま、お伝えしたい。
私たち人民は必ずや〈約束の地〉に辿り着きます!

ですから、今宵とても安心しているのです。
もう案じることもありません。
もう人を怖れることもありません。
この眼で、主の降臨の栄光を見たのですから!




All we say to America is, "Be true to what you said on paper."
If I lived in China or even Russia, or any totalitarian country, maybe I could understand some of these illegal injunctions. Maybe I could understand the denial of certain basic First Amendment privileges because they hadn't committed themselves to that over there.
But somewhere I read of the freedom of assembly.
Somewhere I read of the freedom of speech.
Somewhere I read of the freedom of press.
Somewhere I read that the greatness of America is the right to protest for right.
And so just as I say, we aren't going to let dogs or water hoses turn us around, we aren't going to let any injunction turn us around!

Well, I don't know what will happen now. We've got some difficult days ahead. But it really doesn't matter with me now because I've been to the mountaintop.
I don't mind.
Like anybody, I would like to live a long life. Longevity has its place.
But I'm not concerned about that now.
I just want to do God's will.
And He's allowed me to go up to the mountain, and I've looked over.
And I've seen the Promised Land.
I may not get there with you, but I want you to know tonight, that we as a people will get to the promised land!

And so I'm happy, tonight.
I'm not worried about anything.
I'm not fearing any man.
My eyes have seen the glory of the coming of the Lord!


 僕はいま神奈川県民ですが、もし東京都民であったなら、今回の都議選で、小池百合子の一味には絶対に投票しません。

 すこしだけ自分の個人的な話をしてみます。
もう16年前、2001年のことです。僕たちオーサカ=モノレールは二枚目のアルバムを発売しました。そのアルバムのテーマは、「人殺しの手助けをしたら人殺しや。日本はいま戦争をやっているんや」というものでした。
 つまり、2001年9月11日の世界多発同時テロが発生して、ブッシュ大統領はアフガニスタンへの空爆を開始。首相・小泉純一郎はすぐさまこれを支持表明しました。自衛隊は給油活動にとどまりましたが、結局、日本も戦争に参加しているのではないか、その実感を持つべきではないか、ということを表現したかったのです。

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 しかし、「反戦」という、音楽家としての大事な本分を貫くべきだったものの、本当に情けないことですが途中でフニャフニャと挫けてしまったように思います。なぜか。

 戦争は長期化して、国内ではまったく別のことが始まりました。「小泉構造改革」です。
 歯切れのよいスピーチ、ライオンと呼ばれたカッコいい髪型、の小泉首相が、自民党内の「抵抗勢力」と闘う姿に国民は熱狂しました。
そして僕はといえば、やはり、小泉政権をかなり肯定的に受け止めるようになっていきました。
 「規制を緩和したり、ムダを省いたり、利権集団をやっつけることは、良いことといえるだろう」・・・そんなふうに思ってしまった。僕は何もわかっていなかったのです。
 小泉政権をとことんまで批判しつづけなければならなかったのに、世の空気に流されてしまったと思います。

 何が言いたいかというと・・・ほんまに、僕がいかにアホやったか、ということです。
 猛省しています。
 小泉改革が、いかに間違った選択であったかは、改めてここで書くまでもないでしょう。格差社会・貧困の増大を生み、労働環境を壊しまくった。果ては現在の政治腐敗を生んだ元凶ともいえる。

 「小泉劇場」でも「橋下劇場」でも、そして「小池劇場」でも、この人達は同じことをやっています。「悪い奴」(規制、既得権益、公務員、官僚など)をテキトーに仕立てて、自らへの求心力を高めるという政治手法です。いわゆる新自由主義の改革という「劇場」の夢から国民の目が覚めるとき、残るのは、負の遺産ばかりでしょう。
 別の言葉でいいかえるなら、「この人なら、何かを変えてくれるかも・・・」なんていう考えは絶対にダメ!ということです。
 政治とは、誰かに任せたり頼ったりして投票することではない。
 政治とは、選んだ政治家や行政を市民が監視すること。

 小泉政権の、「抵抗勢力」との茶番は、格差社会をもたらしました。
 橋下人気の、公務員との戦いの茶番は、「維新の会」という負の遺産をのこしました。

 そして、今回の自民党や石原慎太郎や森喜朗との芝居が終わって、民進党が壊滅状態においやられたあと、「小池劇場」はどのような負の遺産をのこしてくれるでしょうか。
 ・・・そうです。「改憲」です。間違いないと思います。
 小池百合子も、そのブレーンも子飼いも、憲法の破壊に突き進んでいます。
 小池百合子もアホではないから、今は、そのようなことは口にしない。

 僕は、都民ホニャララの会へ絶対に投票してはいけないと考えています。

翻訳してみたシリーズ番外編(おまけ)
STATE OF THE WORLD by Osaka Monaurail, 2011



思いやりの心が消えてゆく
抗議のデモが行われてる
階層化してゆく社会
先進国は開拓時代に戻ってゆく
社会情勢は悪くなるばかり
富は偏在の一途をたどる

 それがこの世界の状況
 それがこの世界の状況
 時代は変わってしまった
 悪いことばかりの時代

差別を煽る人たち
深い悲しみ
陽気な気分になりたくても
明るいニュースなんて無い
真実は歪曲され
国じゅうが戦況に酔いしれる
協調なくして
世界の和平なんて無いのに

 それが世界の状況
 それが世界の状況
 時代は変わってしまった
 悪いことばかりの時代

この情勢に
一体どうしたら良いのだろう?
いま必要なのは
決意をもって
すこしずつ自己変革をおこす
長かった眠りから目を覚ますんだ

 それが世界の状況
 それが世界の状況
 新しい時代の
 困難を乗りこえよう



No love relations
Throughout the nations
Demonstrations
And classification
From civilization
Back to colonization
Bad world relations
Wealth accumulation

That is the state of the world
That is the state of the world
It's a new day
Bad things come to stay

Hate manifestation
Deep desperation
I'm talking about mind exhilaration
No gratification
Living in a world of truth falsification
Where my people love war glorification
How can there be pacification
With no modifications

That is the state of the world
That is the state of the world
It's a new day
Bad things come to stay

What can we do about this bad situation
what we need is determination
and a little bit of self-realization
We better wake up from hibernation

That is the state of the world
That is the state of the world
It's a new day
Overcome our ways

あと19ヶ月。

 
僕にとって、やっぱり5月始めの安倍ビデオは衝撃でした。
やっぱり、これまでは頭のどこかで「改憲」なんて現実性がないだろうとあの人達のことを軽く見ていた。まったく認識が甘かったと思います。
2018年12月までに改憲の発議をやろうとしていると言われています。
これは、「お試し改憲」と言われているやつで、「とりあえず一度でも改憲をすること」自体が目的と考えられています。
つまり、憲法の破壊を目論む人達は、その人達もアホではないので、十年や二〇年をかけて憲法を破壊しようとしていて、とりあえずの第一段階というわけです。

なんとしてでも、この素晴らしい憲法をまもっていかなくては・・・と思います。

国会議員の七割が、これだけ腐敗した自民・公明・維新で占められているいまの日本で、すこしでもマシな憲法に変わる可能性は、これっぽっちもありません。
もちろん、「憲法をこういうふうに変えたら良いかも」なんて話し合うことは、まったくの時間のムダであって、何の意味もありません
従来の改憲派の人も「安倍改憲」には反対できると思います。
考え方の違いがある人も一緒に改憲阻止を目指すことができると思います。

そんなわけで、いったい僕たちに何ができるか・・・。
これはもうだいたい答えは出てるんです。
デモ・集会(イベント)です。
もう、それ以外に無いと言ってもいい。

そして、音楽業界の方面からも、絶対に、やらないといけないと思う。
「時代は完全に変わった。政治は誰かに任せておけば良いという時代はもう過ぎ去った」
ということを、表現者は工夫をこらして表現していく必要があると思います。

  *  *  *

音楽関係者の方々へ。イベントをやるしかない!
(僕たちはそれのプロじゃないか!)
アーティストの方々へ。いまこそ意見を表明していくべき!

追悼 モハメドアリ②

 

【追悼 モハメドアリ】


〈モハメドアリ映画祭〉というのをやりたいです。
とりあえず、僕が選ぶ五本です。


『かけがえのない日々』When We Were Kings (1996)
『ソウル・パワー』Soul Power (2008)
『アリ/ザ・グレーテスト』The Greatest (1977)
『The Fighters』(1975)
『黒い魂 Stand Up Like a Man』(勝プロ 1974)


アリ関連の映画はまだまだ、いくらでもあります。
『Facing Ali』『A.K.A. Casius Clay』『I Am Ali』『Muhammad Ali, The Greatest』そして、ドキュメンタリでなくても役者として出演してる映画も、まだ他にあるはず。


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『RIPTIDE』曲解説:Ball Of Fire

 
音楽と関係ある度:★★★★☆

最後の曲です。マーヴァホイットニーの最大のヒット曲「It's My Thing」(1969年)のB面にはいっていたのがこの曲でした。それで、ここに追悼曲として演奏した次第です。ソウルフルなピアノ(もし可能なことならラムゼイルイスとかヤング=ホルト合名会社みたいな)を弾いて弔いたいと思いました。

マーヴァと、四年間(もっと長かったように感じているのですが)一緒にツアーやレコーディングをさせてもらいました。2012年のクリスマスにこの世を去りました。面白い事件もたくさんありました。マーヴァが突然ピアノを弾き始めてめちゃくちゃカッコよかったブリストル公演、本番直前に揉めてウィッグを床に投げ捨ててカンカンに叱りつけられたサザンプトン公演、マーヴァのタイム感についていくのが難しかったけどなんとか乗り切ったフジロック公演、、、。とくに2009年のイギリスとフランスのツアーでは、車のなかや空港やホテルで色んな話をすることができたのが思いで深かったです。
マーヴァ本人に言わせれば、アップス&ダウンズの物語が終わって、本当に長いあいだ憧れていた天国に行った、ということなのだろうと思うんですが、僕たち(リスナー)としては、思い出やレコードそして自伝本まで、のこしてもらって感謝するばかりです。


『RIPTIDE』曲解説:Liberty

 
音楽と関係ある度:★★★★☆

Libertyというのは「自由」っていうことですね。「Freedom」という言葉もありますね。人間にとって、どちらも永遠のテーマです。大事な言葉だと思いますけど、あちら(アメリカ)の人たちはことあるごとにフリーフリー言うてはるので日本人の僕はちょっと辟易することが時折あります。いっぽう「Liberty」は、社会体制のことなどを指していてちょっと意味が違うと思います。肝心の歌詞はそこまで細かいこと言うてませんが。

曲と関係ないことを書きますが、アメリカ文化における最重要ワードがFreedomであることに対して、日本でそれに相当するビッグワードは、やはり「平和」という言葉ですよね。
いま、その「平和」が脅かされているかもしれない。「日本軍はいいこともした」とか「そんなに悪くなかった」という類の輩がまたニョロニョロと出てきました。ウヨクが「サヨク、サヨク」と言っています。サヨクも頑張って「ウヨク、ウヨク」と言わねばならないんでしょうか。本当に心配です。

そしてこちらは、オーサカ=モノレール初のバックコーラががある曲(!?)になりました。Q.A.S.B.のリーダーAmy A.が参加してくれました。レコーディングの当日の朝に頼んで、そのまま来てくれて、すぐ曲を聴いてバッチリ決めてくれました。Amyとは以前から「何かやりましょう」とは言ってたんですが、突然で頼んで快く引き受けてくれてホンマありがたかったです。おかげで、カラーがついて良い仕上がりになりました。
リズムアレンジのほうはですね、聴いてもらったら判ると思いますが、カーティスメイフィールドの「Pusherman」やテンプテーションズの「Get Ready」なんかを混ぜてみたかんじです。これは、すでに数人から指摘をいただきました。結構あからさまでしょうか。

中間部で挿入されているのはキング牧師の演説です。「私には夢がある」のほうではなく、暗殺の前日の「山の頂上に行った」というスピーチからとっています。


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