2022年3月アーカイブ

RAINBOW POWER(ティミー・トーマス 1973年)

 
"RAINBOW POWER" by Timmy Thomas, 1973



この国に レインボーパワーを
この国に レインボーパワーを

赤も、黄も、黒も、白も
雨があがるたびに
この国にレインボーパワーを

この国に 兄弟愛を
この国に 兄弟愛を

その人が何色だろうと
赤色、黄色、黒色、白色
雨があがるたびに
この国にレインボーパワーを

赤色も虹色のひとつ
黄色も虹色のひとつ
黒色も虹色のひとつ
白色も虹色のひとつ

すべての色がなければ虹にならない
すべての色がなければ虹にならない


America needs Rainbow Power
America needs Rainbow Power
Red, yellow, black or white
After every shower
America needs Rainbow Power

America needs love for your brother
America needs love for your brother
No matter he's red, yellow, black or white
After every shower
America needs Rainbow Power

Red is a part of the rainbow
Yellow is a part of the rainbow
Black is a part of the rainbow
White is a part of the rainbow

We need every color to make up the rainbow
We need every color to make up the rainbow






"DIZZY DIZZY WORLD" by Timmy Thomas, 1972



僕たちのすむ社会は
フラフラで グラグラ

他人を出し抜こうする人
出世に精をだすばかりの人
ささやかな夢に挑戦することさえ
許されない女の子や男の子もいた

僕たちのすむ社会は
フラフラで ガタガタ

人間どうし傷つけあってばかり
家族や親戚でさえ啀みあう
靴がないと不平を言う人
足の無い人もいるんだ

僕たちのすむ社会は
フラフラで ボロボロ

いがみ合ってばかり
いつも不安でしかたがない
街で出会う人たちも
憎みあう なんて悲しい

僕たちのすむ社会は
フラフラで ガタガタ

フラフラで グラグラな
僕たちの社会
フラフラで ボロボロな
僕たちの社会


It's a dizzy dizzy world that we live in

Everybody is trying to get ahead
Always status-climbing
What about the little boy and girl
Who never had the chance to be somebody in this world?

It's a dizzy dizzy world that we live in

People are hurting one another
Even their next of kin
We complain of having no shoes
Until we see the man who has no feet

It's a dizzy dizzy world that we live in

Everybody is hating one another
People are always being afraid
We meet each other on the street
And we hate and it's so very deep

It's a dizzy dizzy world that we live in

Dizzy dizzy world
Dizzy dizzy world


MATERIAL GIRL(マドンナ 1984年)

 
"Material Girl" by Madonna, 1984



キスしてくれる男
ハグしてくれる男
そういう男も嫌いじゃない
でもきちんと年貢を納めない男は
こっちからサヨナラ

「おねがいだから」
「ねえ頼むよ」
ぜんぜん分かってない(ダメだこりゃ)
なぜって、現ナマ即金のゼニ男
それが私の選ぶ男

この世はモノがものを云う
だからワタシもモノ・ガール
この世はモノがものを云う
そしてワタシはモノ・ガール

恋愛の相手
スローダンスの相手
そういうのも嫌いじゃない
でも私の口座残高を増やしてくれないなら
構わないで頂戴

一所懸命な男
言葉を並べたてる男
思い通りにはさせない(なるわけない)
しっかりおカネを貯めときなさい
こっちが困ったとき呼んであげる

この世はモノがものを云う
だからワタシもモノ・ガール
この世はモノがものを云う
そしてワタシはモノ・ガール

男はとっかえひっかえ
出会ってはお別れ
そういうのも仕方ない
経験を積んで私はお金持ちになった
いまや男は選び放題

この世はモノがものを云う
だからワタシもモノ・ガール
この世はモノがものを云う
そしてワタシはモノ・ガール


Some boys kiss me
Some boys hug me
I think they're OK
If they don't give me proper credit
I just walk away

They can beg and they can plead
But they can't see the light (that's right)
'Cause the boy with the cold hard cash
Is always Mister Right

'Cause we are living in a material world
And I am a material girl
You know that we are living in a material world
And I am a material girl

Some boys romance
Some boys slow dance
That's all right with me
IF they can't raise my interest
Then I have to let them be

Some boys try and some boys lie
But I don't let them play (no way)
Only boys who save their pennies
Make my rainy day

'Cause we are living in a material world
And I am a material girl
You know that we are living in a material world
And I am a material girl
Living in a material world
And I am a material girl
You know that we are living in a material world
And I am a material girl

Living in a material world
Living in a material world
Living in a material world
Living in a material world

Boys may come and boys may go
And that's all right you see
Experience has made me rich
And now they're after me

'Cause everybody is living in a material world
And I am a material girl
You know that we are living in a material world
And I am a material girl


EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD
by TEARS FOR FEARS, 1984


現実世界へようこそ
もう後戻りできない
寝ても覚めても
奴らに見られてる

 だから良い子にしてなくちゃ
 人の道に外れたって気にしたら負け
 この世は 世界征服をたくらむ輩ばかり

これこそ望んでいた世界・・・
こんなはずじゃなかった・・・
君はどっちだと思う?
ただ今はとにかく――

 自由を謳歌させておくれ
 快楽を味わせてくおくれ
 いつ世界が終わるかも知れないんだから
 この世は 世界征服をたくらむ輩ばかり

  あの閃光から逃れられる場所はまだある
  手をつないでいよう 壁が崩れ落ちてくる
  その時は僕も一緒

 さあこれで完成
 消えてなくなっちゃうのは残念
 この世は 世界征服をたくらむ輩ばかり

(間奏)

呆れた連中だよ
将来の展望もないし信念もない
世界征服をたくらむ輩ばかり
ぜったい反対って言ってたのに
新聞のたった一行で影響されちゃうの?
世界征服をたくらむ輩だらけ

すべては自由のため
すべては快楽のため
いつ世界が終わるか知れない
世界征服をたくらむ輩だらけ


Welcome to your life
There's no turning back
Even while we sleep
We will find you

Acting on your best behavior
Turn your back on Mother Nature
Everybody wants to rule the world

It's my own design
It's my own remorse
Help me to decide
Help me make the...

Most of freedom and of pleasure
Nothing ever lasts forever
Everybody wants to rule the world

There's a room where the light won't find you
Holding hands while the walls come tumbling down
When they do, I'll be right behind you

So glad we've almost made it
So sad they had to fade it
Everybody wants to rule the world

I can't stand this indecision
Married with a lack of vision
Everybody wants to rule the world

Say that you'll never, never, never, never need it
One headline, why believe it?
Everybody wants to rule the world

All for freedom and for pleasure
Nothing ever lasts forever
Everybody wants to rule the world


815ビール

 
もう二〇年前になりますが、韓国ソウルへライブをしに行ったんですね、そうして厚くおもてなしくださり、夜にご馳走いただきました。
そのときのビールがたしか、「815ビール」という名前でした。
ビールの瓶に、そのように書いてあるわけです。
「中田さん、このビールの意味わかりますか」とニコニコと訊ねてくれた。
「何でしょう、わかりません・・・」
「そうですか、815というのは僕たちにとって独立記念日です」
ぱっと分からなかった。
恥ずかしい話ですが本当です。
とても友好的な会食のなかで、こういう話をしてくれたわけです。
それは、しないといけない話だからです。
韓国の人たちは、戦後何十年間も、日本との凄惨な過去をのりこえて、なんとか仲良くしようと努力している。
機会があればその話をして、しっかり乗り越えなければ友達になることも出来ません。
そんなの、常識なんです。

ところが、一部の日本のひとたち(これはほんの一部です)がそれを台無しにしているとしか言いようがありません。
一所懸命にすごろくを進めているのに、あとからやってきて、ふりだしに戻すんです。
おじいさんが大失敗をおかして、孫の代になって仲直りしようとしているのに、悪いおじいさんの肩を持つのです。
自分の罪ではないことを、あさはかにも自分の罪だと勘違いして、恥ずかしさを消すために、韓国のことを悪く言うのです。
あれは大日本帝国のおかした罪です。ぼくたちのおじいさんたちが犯した罪です。
(同時に、僕のおじいさんも、大日本帝国というものに蹂躙された被害者であることは言うまでもありません。)
そして、僕らの世代は、国として、それを引き継いで、もうぜったいにやりません、と誓うことが求められています。
ぜったいにやらない、と誓うからには、どうしたらそれをふせぐことが出来るのか、を考える責任があります。
言うなれば、「それだけ」なんじゃないかと思います。
それだけのことを一所懸命やらないといけないのに、また、韓国のことを悪く言う人がたくさん居る。
それで、歴史のすごろくが、ふりだしに戻ってしまう。

「水に流す」という言葉があります。
過ちがあっても、すぎさった昔のこととしてお互いに忘れる、という意味です。
ちょっと、僕はこの「言葉」が諸悪の根源のような気がしています。
つまり、過去の間違いを正して仲直りするためには、忘れるしか方法がない、それが美徳であるというような、ヘンな教えを日本文化に根付かせているように思います。
やられたほうは一生忘れることはありませんから、仲直りする方法はたった一つで、間違っていたことを認め、可能なかぎりの修復を行う。そして、もうやらないという姿勢を永久に持つ。
これは、それほど難しいことではないと思うのです。


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