2021年5月アーカイブ

無人島に行きたい

 
こういうことってあるのではないかと思うのです。
インターネットの時代、グローバリゼーションの時代というのは、人を愛することが出来なくなっちゃうのじゃないかと。
いま、僕の考えているのはこういう理屈です。
たとえば、僕が無人島に居たとします。
そこへ、もう一人、全然知らない人がやってくるとします。
そうすると、たぶん、なんとかして仲良くなろうと努力すると思うのです。
食べ物は半分になっちゃうかもしれないけど、それでも、人は、一人よりも二人のほうがいい。

もう一人増えたらどうなるだろう。
もしかしたら、三人で仲良くするか、二対一の構図になっちゃうかもしれない。

さらにもう一人増えたらどうでしょう。
二対二になるとか、一対三とか、ねがわくば四人全員で仲良く出来たらいい。

さらに増えて、五人でも(もっと増えても)仲良くすることは出来るはずだ。
どっちにしたって、いがみ合ったり、仲良くしたりして生きて行くしかない。
世界が閉じているから。

でも、その無人島に船があって、別の世界へ行ってもいくことも出来るようになったら、どうなるだろう。
すこし喧嘩しただけで、別の世界に出て行っちゃうかもしれない。
その逆も考えられる。
別の世界に出て行くこともできる、って思っていたら、その住んでいる島の人たちを大切にすることが出来なくなってしまう。
そんなことがあるんじゃないだろうか。
インターネットで、いろんなことが、あたかも目の前で発生しているような錯覚をおぼえる。
そこには広い世界がひろがっている。(実際にはそれほど広くないかもしれない。)

自分の小さな島を大切にしないといけないのに。
あると信じる、海の向こうの世界の情報のイメージに心を乱され、現実の人のつながりが薄くなってしまう・・・。

そんなことがあるのではないか。
これは恐ろしいことです。
自分にかぎってそんなことは無い、あの人にかぎってそんなことは無い、って思っていたら、 インターネットとかスマホとか、いろんな情報流通や各種娯楽産業は、まるで小さなアリがダンゴムシが家のなかに入ってくるみたいに、 少しずつ少しずつ、僕たちの心を蝕んでゆくのではないか。

というか、そんなことここに書かなくたって、きっと、誰でも感じてることだろうけど。


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