2020年11月アーカイブ

りんご方式

 
僕は、音符に対して、ボールのような球体のようなイメージを持つべきだと思っています。
たとえばドーレーミーとやるときには、 ボールが三つあるということです。 もちろん、まんじゅうでも、おにぎりでも構いません。
まあるい球体でなくても、ちょっとくらい歪んだ形をしていて構わないと思います。
消しゴムでも、りんごでも良い。

僕たちは往々にして、音にたいして、棒のようなイメージを持っていると思う。
細長いテープのような絵を思い浮かべている。
たとえばドーレーミーとやるときには、
細長いテープがあり、それが三つある。
もしくは、一つのテープに二カ所だけ切れ目が入っている。
テープといったらいいのか、着物の帯か、ふんどしか。
とにかく、ムニョーッと伸びる物体。

これではいけない。
前者のやりかたで演奏するべきと考えています。

前者のほうを僕は、りんご方式と名付けている。
ドーレーミーとやるときには、りんごが三つある。
それほど大きいりんごである必要はありません。
音符「ド」のあとの伸ばすところ「ー」は、
リンゴが「ボン!」と鳴りまして、そのあとの余韻です。
「ボン!」のあとから、クレッシェンドしたり、トレモロしたって構わないけど、
あくまで余韻のほうがクレッシェンドしたりトレモロしていると認識する。

これは子音中心の言語と、母音中心の言語のちがいです。
日本語は母音重視の言語で、英語やドイツ語などは子音中心の言語です。

言語のちがいに起因するものなので、これを乗り越えるのは容易なことではありません。
人というのは言語のなかに生きているからです。

ただ、分かる人には分かる。
あ、そういうことだったのか! となる。

りんごじゃなくて、「おたまじゃくし」でも構わない。
とにかく、ふんどし方式はやめないといけない。
これをやめないと、カラッとしたサウンドにならない。
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