オレの、ザ・たこさんベスト10曲!


ザ・たこさん、結成25周年おめでとうございます!
そして、初のベスト盤『名曲アルバム』発売おめでとうございます!

不肖わたくしも、ザ・たこさんへの愛を書き記すべく、勝手な思い入れで、ザ・たこさんの数々の素晴らしい楽曲のなかから、オレのベスト10曲を選んでみました。


第10位  「カッコイイから大丈夫」
(アルバム『カイロプラクティックファンクNo.1』収録)

いきなり代表曲が10位にランクインです。
なんべんも心のなかでツッコんでしまう・・・「カッコイイから大丈夫」って、それが歌のタイトル、何じゃそりゃ!
でもこれ、本質を突いている。
カッコ良くないと他人から思われている。
カッコ良くないと自分で思っている。
でも、きっと大丈夫!と自分に言い聞かせる。
そして最後の最後は、いくら取り繕ってもムダ。
あきらめて、開き直って、
自分の努力を恥ずかしく思ったり誇りに思ったりするしかない。

ザ・たこさんが皆を励ましているのか、
それとも自分たちを慰めているのか、
とても不思議な歌だけど、やっぱり、両方だろう。


第9位 「KAMINUMA」
(アルバム『タコスペース』収録)

何回聴いても大笑いしてしまう・・・とくに中間のところ。
ドリフの全員集合コント(違うねんけど)的な展開になって、てんやわんやになって上沼恵美子が増殖してるみたいで。
ほんとは一位にしたかったくらい。
でも、これが一位だと、拍子抜けなので9位にしときました。

野暮で解説しますけれど、この面白さって、重層構造になってるからなんですよね。
安藤さんが笑福亭仁鶴のマネをする歌なんですが、
実際の歌詞は「上沼(恵美子)!」っていう歌なわけです。
しかも、《生活笑百科》のパロディをやっているんですが、それは説明が無い。
しかも、途中からストーリーが発展して、
「いかがお考えでしょうかあ」といいながら、
仁鶴師匠の顔つっこみ芸が再現される。
はあ、面白い。

でも、この曲が完成したとき、僕は安藤さんにこう言った。
「〈生活笑百科〉は、大阪の人は誰でも知ってるけど、全国だと知らないんとちゃいますか。全国放送しているとはいえ誰も見てませんから、このストーリーは分かりませんよ。」
しかし安藤さんは言いました。
「ええ、わからなくても、全然大丈夫です。」

そうか・・・わからなくてもいいのか!
わからなくていいのは無敵。


第8位 「チャンヂャ & キムチ、or DIE!!!」

いったい何があったのかはサッパリわからないけれど、
チャンヂャとキムチがなければ生きてゆけないカラダになってしまったという不幸な(幸せな?)女の人の話。

これは名曲。
しょっちゅう口ずさんでしまう。
「チャンヂャとキムチがあればいいっ! グッテイ!」

この曲は、ノリノリ。
「グッテイ!」っていうのは、「グッドテイスト」です。
あまりライブでやらない曲だが、ザ・たこさんの代表曲となるよう、大ヒットを目論んでつくられた曲であった。
大ヒットを目指して、この曲作りというのがスゴい。


第7位 「突撃! となりの女風呂(On A Blow)」

性に目覚めてしまった中学生の主人公が、銭湯の女風呂に突入してみようかと妄想している。性の苦悩をえがいた青春巨編。

ご存知、この数年はライブの最後の曲。
ちなみに、「お豆ポンポンポン」とかはランクインしない。
それは下ネタ!!!
服部緑地で、数百人くらいのお客さんが片手をあげて「ポンポンポン」とやっているのは、なんど思い出しても吹き出してしまうのですが。


第6位 「夫婦茶碗」「続・夫婦茶碗」


老夫婦の永遠の愛をうたった、大阪弁ファンクの傑作。
水屋(みずや。食器棚のこと。たぶん大阪弁。)のまえで、夫婦茶碗を眺めながら、もう愛することができなくなった妻への想いを爆発させる歌。

僕は、この曲を初めて聴いたとき、「えー何これー! 誰これー!」となった。
大阪にこんなすごいグループが居たのだ。
まったく知らなかった。

ライブでやっていた時期には、ライブで聴くたびに、腹をかかえて笑った。
「これを使いなヨ。キッチンハイター、ピンクのキャップや。」
やっぱりこの曲が我々に問いかけることとは、「大阪弁」ということであろう。

「あたまが、ぶっ壊れる、頭蓋骨、まるだし。」
ナニこの一行? 大阪弁の音程で。
それと、「株主筆頭」ってなんなん?
「筆頭株主」なら分かるけど・・・。
完全に狂ってるこの人たち!

ザ・たこさんって、大阪弁と東京弁をいろんなところで使い分けているんですよね。
猪木のセリフとか、標準語っぽいし、「これを使いなよ」っていうのはいきなり大阪弁じゃなくなるんですよ。そこがオモロいねん。
安藤さんとしゃべってるときとか、プロレスのマネしてるときとか、突然標準語になる。当たり前だが。

ほんで、ダシが効いてるこのドラムがいい。
・・・書きたいことありすぎるので、とばします。次の曲いきます。


第5位  「中之島公園、16時。」
(アルバム『ナイスミドル』収録)

「缶コーヒーとタバコ! 今日も独りで座ってる。

冬の中之島公園、夕暮れ時に、いく当てもなく缶コーヒーを飲みながらタバコをふかすおじさん(おじいさん)の歌。
中之島公園というのは、大阪のど真ん中にあるとても大きな公園で、東京でいうと日比谷公園みたいなところ。
でも、川があるのが特徴。
大阪は水の町やから。

この歌の中で、破壊的に素晴らしい一行があるんです。
それは2番の2段落、
「夕暮れどき、クシャミをひとつ。街路樹にイ、ル、ミ、ネーション!」
僕はこれを聴いたときぶっ飛んだ。
夕方の公園で寒くてクシャミをしたら、おもわず鼻水がとびちったと。
そうしたら電灯のひかりがぶわっと反射して、とても綺麗だった。
うわ、イルミネーションやん。
・・・こんないい一行ありますかね。

それで、安藤さんにこの一行のことを尋ねたら、
「・・・いや、べつに、そういう意味ではないです。本当にイルミネーションがあっただけです」
とのことだった。


第4位 「我が人生、最良の日。」
(アルバム『フォンク兄弟』収録)

仲間と飲みに行って、酔ったいきおいで、すこし言い争いをやって、
そのあと、いっしょに店を出て、坂をのぼって、空を見上げたら、星が美しかった・・・という歌。

ザ・たこさんファンなら誰でも大好きな、奇跡の傑作。
もちろん一位にしても良かったのだけれど、それだと予想通りなので一位にしなかった。


第3位 「猪木はそういうけれど。」
(アルバム『たこつぼ』収録)

 うーん、最近、調子が、悪いのだ。
 思ったとおりに、いかなくて・・・。
 「感じだしたら動き出せ!
  世間に風穴をあけろ!」
 猪木はそう言うけれど、
 いまはそんな余裕もなし。

 アントニオ猪木に憧れているけど、あんな風にはなれないし、
彼の言う人生訓も、ちっとも参考にならないや、と嘆く男の歌。

 「最近」調子が悪いだけで、本来ならもっといいはずなのだ。
 「いまは」「いまの俺には」余裕が無いだけで、本来ならもっと出来るはずなのだ。
 この歌、ほんとに、しょっちゅう思い出してしまう。電車にのってるときとか、道をあるいているとき。
 たぶん、歌いだしの「うーん、最近・・・」っていうのが、なんだか頭にささってるのだろう。
 植木等の「♫ 世の中まちがっとるよ〜」と同じくらいの頻度で、僕の頭のなかで演奏される。
 
 この「うーん、最近」っていうのは、グラディス・ナイトの「夜汽車よ!ジョージアへ」の冒頭の、「Ummmm, L.A.」からきてるのだ。
 こんなふうに変身をとげてしまうなんて!

 昔、安藤さんに「もっと《猪木》をライブで演ってくださいよ」と言ったことがある。そうしたら、
「どうしたもんでしょう、いま、当の猪木が、調子ええことないですからねえ」
と予想外の答えがかえってきました。
 僕は「猪木」はアイコンだと思っていた。
 この歌でうたわれている「猪木」は、本当の、今も人々に勇気を与えつづける猪木、すくなくとも、与えてつづけなければいけない、猪木だったのだ。僕は甘かった。

 でも、結局のところ、ザ・たこさんの「猪木はそういうけれど」が、僕やたくさんの人の「猪木」になってる。逆転現象。最高。

(追記:どういう気持ちの変化があったのかは知らないが、この数年は、以前より「猪木」をよく演奏するようになった。そして猪木は大勢の人に勇気を与えて2022年にこの世を去った。)


第2位  「いつからこんなに」
(アルバム『タコスペース』収録)

この歌はほんま名曲。

 笑うことも 泣くことも
 すっかり減っちまって
 酔っ払って吠えてるだけ。
 笑いころげたい。
 おなかが痛くなるまで
 もうやめて、なんて言いながら。

誰か、この曲カバーしてください。


第1位  「オナラ '98」
(アルバム『たこつぼ』収録)

栄えある第一位は・・・オナラ'98です!
この曲、記念すべきファーストアルバムの一曲目なんですよね。
そのタイトルが「オナラ」って・・・さすがザ・たこさんです。

せまい部屋でもんもんとしている青年についてうたった歌。

でっかい夢があるような、無いような。
好きな女の子に電話しても居留守をつかわれた。
しかたないので、家の外にでてみた。
やることもないので環状線に乗る。
それでもやっぱりオナラしか出ない、という。

ながい歌で、ずうっと「同じこと何回言うねん!」とツッコミつづけながら、CDを聴く。
しまいに、どんどん面白くなってくる。
そして、しまいに寂しくなってくる。
おもろうて、やがて悲しき。
僕もこの気持ちはすごく分かる。90年代前半、僕は、四畳(四畳半でさえもない)の部屋で、ノミと闘っていた。
唯一の救いは、拾ってきたVHSデッキとテレビだった。
これで昔の映画をたくさん観た。
でも途中でビデオテープがからまって最後まで観れなかったり。
僕は食べることにあまり執着がないほうなので、オナラはそれほど出なかったが。


ザ・たこさんは名曲ばかり。
10曲だけ選べるはずがない。
「サバ」もいれたかった。他にも「ドブ川」「バラ色」「ダニエルさん」「初期のRC」「うつぼ公園」「あんたはギビトゥミ」「殺し屋」「いいちこ」・・・いっぱいありすぎです。
そういうわけで、みなさん、ともに、われらがザ・たこさんの結成25周年を祝おうではないか、オーーーーッ!!!



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『名曲アルバム~ザ・たこさん傑作選~』
SHOUT-283 価格:3,000円(税別)
発売日:2018年8月22日 POS:4571225532837
[DISC-1]「傑作選」 01. 猪木はそう言うけれど 02. ドブ川の向こうに何がある? 03. 夫婦茶碗 04. 我が人生、最良の日。 05. 漂流記 06. ナイスミドルのテーマ 07. バラ色の世界 08. タング・ヤウン 09. いつからこんなに 10. モ・ベターライフ 11. サヨナラ生活 12. 突撃!となりの女風呂(On A Blow) 13. お豆ポンポンポン 14. カッコイイから大丈夫
[DISC-2]「ライヴ・アット・味園ユニバース」 01. ネギ畑 02. ロクシマのテーマ 03. あんたはギビトゥミ 04. ザ・たこさんのテーマ 05. ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード 06. ダニエルさんはペンキ塗り 07. バラ色の世界 08. イサホイ=シティ 09. 肩腰、背中 10. KAMINUMA 11. タング・ヤウン 12. 豆騒動 13. お豆ポンポンポン 14. 初期のRCサクセションを聴きながら 15. 我が人生、最良の日。 16. カッコイイから大丈夫 17. 突撃!となりの女風呂(On A Blow)


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★ザ・タコサンアワー〜結成25周年記念ワンマン〜★
2018年8月25日(土) 新宿レッドクロス - red cloth 15th ANNIVERSARY - 
時間:OPEN 18:30 / START 19:00 一般 3,000円 / 当日 3,500円(D別)
※25歳以下無料、65歳以上も入場無料
・ローソンチケット http://l-tike.com/ TEL 0570-084-005(Lコード:71538)
・レッドクロス店頭 ・メール予約 info@the-takosan.com

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