ダイバーシティーナイト書き起こし(その3)

2017年10月21日 ダイバーシティーナイト
場所:大阪 東梅田 DO WITH CAFE


(その2から つづき)
それでは、新しい試みをやってみたいと思います。
曲をかけてもらいますから、僕が、歌に合わせて、つくってきた翻訳のスライドをめくっていきます。
うまく、
歌詞のメッセージと音楽があわさって伝わると良いんですけれども。

曲は、スライ&ファミリーストーン、1968年発表の「EVERYDAY PEOPLE」です。

スライド06.jpg

この「Everyday」は、「毎日」という意味の名詞ではなく、「毎日の」つまり「普通の」という形容詞です。
〈それぞれ違うところはあっても、みんな同じフツーの人間なんだ〉という歌なんです。
それでは行ってみましょう。
1969年2月にビルボードPOPチャート1位、R&Bチャート1位の「EVERYDAY PEOPLE」です。
音楽おねがいします。

(歌詞のスライドをめくりながら音楽を聴く。)




7_pdfsam_ダイバーシティナイト.jpg
Sometimes I'm right and I can be wrong
My own beliefs are in my song
The butcher, the banker, the drummer and then
Makes no difference what group I'm in
I am everyday people!

8_pdfsam_ダイバーシティナイト.jpg
There is a blue one who can't accept the green one
For living with a fat one, trying to be a skinny one
Different strokes for different folks
So on and so on and scooby dooby doo
Woo sha sha. . .
We got to live together!

9_pdfsam_ダイバーシティナイト.jpg
I am no better and neither are you
We are the same whatever we do
You love me, you hate me, you know me and then
You can't figure out the bag I'm in
I am everyday people!

10_pdfsam_ダイバーシティナイト.jpg

There is a long hair that doesn't like the short hair
For being such a rich one, that will not help the poor one
Different strokes for different folks
And so on and so on and scooby dooby doo
Woo sha sha. . .
We got to live together!

11_pdfsam_ダイバーシティナイト.jpg
There is a yellow one that won't accept the black one
That won't accept the red one, that won't accept the white one
Different strokes for different folks
And so on and so on and scooby dooby dooby
Woo sha sha. . .
I am everyday people!


・・・はい。いかがでしたか。
ご覧になってどうでしたか? うまくメッセージは伝わったでしょうか?

(概ね、一同うなずいていただく。)

いましがた、この歌のなかに出てきんですが、このフレーズがものすごく有名なんです。
ほんとに、あちこちで引用されていますから、覚えておいてください。
スライがオリジナルだと思います。

スライド12.jpg
「ストローク」という言葉は「振り下ろす」とか、ひとつの動作をあらわす単語だと思います。この場合は「手で撫でる」という意味もあるそうです。
〈人種や民族が違えば、やりかたも色々ちがうでしょ〉
〈褒めどころも色々ちがうでしょ〉
ということだそうです。
"Different strokes for different folks."・・・これ、ぜひ覚えておいてください。

そんなわけでですね、さきほど言ったように、「ブラックは美しい」「黒人は武装せよ」という大改革が起こっている時代。
それから、いっぽう白人の側は、「もっと自由を!」「君と僕は違うんだ」とか言っている自由の時代。
その最中にあって、
「そんなもん、当たり前やろ〜! ケンカするな〜!」
というメッセージを発しているわけです。
ものすごいインパクトがあったというわけなんですね。

・・・それでは、スライはこのへんで終わりです。
つぎに、僕の専門であるジェイムズブラウンにいきます。
でも、時間がなくなってきましたね。
ちょっと急いでいきたいと思います。


(書き起こし、ここまで。)
(作成したスライドだけ、次ページその4に掲載しておきます。)


2018年3月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31