参院選挙のつぎの日、つまり月曜日の晩はバンドの練習がありまして、夜はスタジオに集まりました。
電車に乗って、たくさんの人が行き交う駅を乗り継いで、練習スタジオに行きました。
それで、ピアノを弾いたり歌をうたったり、していたわけです。
そんなことをしていたら、いつもの日常、もう二十年もやっている日常が目の前にあり、同日つい昼ごろには、「1930年代が遂に始まった」なんて考えていたのが夢のような気もして、どちらが本当なのか、おぼろげになってきます。
でも、おそらく、どちらも本当なんじゃないかなと思います。
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昨年夏、本当にたくさんの人が国会前に通いつめた安保法制審議そして可決から、およそ一年、ついに参議院選挙の日がやってきて、即日開票されました。
2/3議席阻止、そして平和、安保法制反対を訴えて選挙を闘った多くの方々、本当におつかれさまです。敬意を表したいと思います。
2015年春からの一年間は、僕にとってものすごく貴重な一年となりました。「民主主義って何だ?」「憲法とは?」「自由とは?」「平和とは?戦争とは?」ということを考えました。
当然ながらそれは、「音楽って何だ?」「表現って何だ?」ということと直接的に結びついています。
詳しくは、追って書きます。しかしまあ、齢四十を超えて、こんなに開眼させられるとは思いませんでした。
それぞれに一年間、闘ったり悩んだりした一年間だったと思います。それで、僕なりの〈まとめ〉をしたいのですけれども、書きたいことが多すぎて、今日は出来ません。追々やります。
ただ、下記の四つの記事が、およそ僕の一年間を要約しているので、もし読んでいただければ幸いです。
② EXPRESS YOURSELF by Charles Wright, 1970 (2015.9.14)
③ 2015年9月18日の日記 (2015.9.19)
④ 僕が日本のアーティストに望むこと。 (2015.12.27)
参院選の開票結果・議席数の分析については詳しい方に譲ります。
総合的な結果は厳しいものでしたが、野党共闘は、大いに健闘したと思います。
昨年の国会前の盛り上がりと野党共闘が無かったとしたら・・・背筋の凍る思いがします。
肝心の「改憲勢力2/3か」については、「まだ決まっていない」ようです。
政党(改憲派四党)で数えるのか、議員単位で数えるのか、ということのようです。
それだけギリギリの攻防だったわけです。
これから無所属議員の切りくずしをして、2/3の賛成票を確保するのだと思います。
テレビ・新聞が、この二週間、徹底的に参議院選挙を報道せずにダンマリを決め込んでいたのに、一夜明けると「2/3議席確保!」「いざ改憲!」と言葉が踊っています。恐怖を憶えずにはおれません。
一体、何をどうやったら、こんなふうに上手にテレビ新聞を操作できるのでしょうか?
よく言われているように、「寿司店で懇親会を開いているから」・・・そんな単純な戦術なのでしょうか。そんな甘っちょろいもんでは無いと僕は思います。
巨大な意志が「改憲」に向かって動いています。
敵はあまりにも巨大で恐ろしい。「戦争への道をまっしぐら」だと危惧するばかりです。
そんななか、僕たちはこれから何をしなければならないでしょうか。
まだまだアタマが整理できていませんが、ざっくりとは下記のようなことだと考えています。
① 軽々しく改憲を語れば取り込まれる。〈日本国憲法〉を学びなおすがよっぽど大事!と伝えたい。
② 平和や自由を訴えるにあたって、その力を高めていかないといけない。
③ ひきつづき、音楽家が平和のために何ができるか、を中心に据える。
今日のところはそんな感じです。
詳しくは、もっと考えます!