僕は断じて言いたいんですけれども、「改憲」などというものは、軽々しく語られてはいけません。
それが「リベラル」のあいだでも徹底されていないことは背筋の凍る思いです。
国会議員の七割が自民党で占められているこの日本で、「平和主義的な改憲」などというものはありえません。存在しません。
サンタクロースが煙突から降りてこないことや、空に宇宙船が飛んでいないのと全く同じことです。
これから先50年くらいは、つまり僕やアナタがこの世にいるあいだは、明らかに「改憲」というものは「国家主義的な改憲」でしかありえない。
今年には「改憲議論」がはじまるのかも知れない。
テレビで、書店の店頭で、インターネットで、居酒屋で。
「議論することはいいことじゃん」・・・それは違うと思います。
日本国憲法を広めることのほうがよほど急がれる。
日本国憲法を政治家や行政に遵守させることのほうがよほど急がれる。
火事になっている家屋のなかで、古くなったソファを新調するため家族会議を開いているようなものです。
本当にこれだけは言えると思う。
現状で、いかなる「改憲議論」にも、その先に待っているものは〈戦争〉しかない。