2016年7月アーカイブ
昨日の夜中まではケロっとしていたのだが、朝、駅の売店では、朝刊の一面、参院選を受けて主要紙のすべてがほぼ同じ見出しをつけていた。
それは、「自公圧勝」でもなければ「野党共闘およばず」でも無かった。
「改憲勢力 2/3議席」だった。
今までは「与野党の攻防」だったものが、一夜にして「改憲 対 護憲」にスリ変わったか。
喉がつまり、涙が流れてきた。
「歴史は繰り返さず。人これを繰り返す。」と堀田善衛は言った。
歴史は、未来と過去を含む巨大な曼荼羅にたとえられ、それ自体が繰り返されることはない。ただし、そのなかに存在している、人という小さな存在が愚かに同じ過ちを繰り返していく、という意味だそうだ。
僕が泣いているのは、議席をとられて悔しいからではない。
こんなことは書きたくないが、「改憲勢力」なる言葉が一斉に踊る大新聞に、死体の山を見た。その恐怖で泣いているのだ。
敵は遥かにに巨大だけれども、しかし、これから僕たちはどうしたら良いのか、僕のやってみたいこと、おいおい考えて書いていきます。
自民党が2012年に作成した「憲法改正草案」は、自民党のホームページで読めます。
できればダウンロードしてプリントアウト、これは本当に、ぜひオススメします。

① この「草案」に、どれほどアホなことが書いてあるか、ぜひ自分の目で確かめてください。
② 日本国憲法(本物のほう。草案じゃなくて)も併記してあるので読めます。
恥ずかしながら、今年、生まれて初めて通読しました。
猛省しています。感動しました。
デザインはダサいですが、本当に素晴らしいことが書いてあります。
第三章まででも良いですから、ぜひ読んでください。サクっと読めます。
ダウンロードまたはPDF閲覧はこちらです。http://bit.ly/292unPK
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このような空恐ろしい草案、かつ日本語もおぼつかないような「草案」が臆面も無く発表されるとは、いかなる時代に僕たちは生きているのでしょうか。
三年前の参院選のとき、憲法改正という言葉はチラホラと聞こえていました。しかし、そのとき、2013年7月のブログに僕はこう書いています。
今回の争点は何だろう? 〝アベノミクス〟の正否、消費税増税、日中関係、、、。そういうものだと聞く。しかし「経済成長なんて、ほんまに必要あるんか?」と思う。景気が上向いても、国民所得が増えても、自殺者は減らない。おカネと幸せは本質的に関係ないのだ。「憲法改正」は「ギャグ」みたいなもんで争点ではない。
僕は「憲法改正」を〈ギャグ〉として一蹴していました。「憲法改正なぞ、安倍ごときにできるわけがない」「ネトウヨやヘイトスピーチなんてそのうち駆逐されるから心配ない」と考えていました。僕が学生だった二十年前には、「極右政治家なんて、そのうち消えて居なくなるだろう」と考えていました。その予測は、もののみごとに外れたのでした・・・。
なにとぞ、明日の投票にあたり、好き嫌いにかかわらず、憲法を守る政党に投票していただきたい。
改憲に反対する党とは:
民進党、共産党、社民党、生活の党、国民怒りの党、などです。
改憲勢力とは:
自由民主党、公明党、おおさか維新の会、新党改革、日本のこころ、などです。
【東京選挙区】
あらためて書きますが、これは戦後もっとも重要な国政選挙です。
(テレビでは、いつまでも都知事選の話題ばかりやっている。本当にもうオカシイ。)
・憲法改悪をなんとしても阻止する。
・「安保法制」の成立後初の国政選挙。
・経済政策の失敗を認めさせて退陣を求める。
東京選挙区は、6人区の大激戦です。
壊憲をもくろむ自民党、そしてその補完勢力おおさか維新、新党改革、こころなどを出来る限り排除しなくてはなりません。

現在、1位蓮舫(民進)、2位中川(自民)、3位竹谷(公明)、4位山添(共産)と目されています。
のこり5位6位の二議席を、小川(民進)、朝日(自民)、田中(お維)の三人が熾烈に競い合っています。
これは何としても小川敏夫に一票を投じて護憲議席を獲得しなくてはならない。
民進党ハト派の代表的人物であり、実績・実力が売りの、実務肌の現職です。
安保法でのデモでも登壇したことは記憶にのこっています。
僕は神奈川県民ですが、もし東京で投票権があったならば、
小川敏夫に投票することにします。
それではみなさん、明日、投票所へ。
夜八時より早く閉まる投票所もあるとのことです(本当にオカシイ)。
気を付けてください。
(何か誤りなどがありましたらご一報ください。修正します。)