2014年9月アーカイブ

『RIPTIDE』曲解説:Ball Of Fire

 
音楽と関係ある度:★★★★☆

最後の曲です。マーヴァホイットニーの最大のヒット曲「It's My Thing」(1969年)のB面にはいっていたのがこの曲でした。それで、ここに追悼曲として演奏した次第です。ソウルフルなピアノ(もし可能なことならラムゼイルイスとかヤング=ホルト合名会社みたいな)を弾いて弔いたいと思いました。

マーヴァと、四年間(もっと長かったように感じているのですが)一緒にツアーやレコーディングをさせてもらいました。2012年のクリスマスにこの世を去りました。面白い事件もたくさんありました。マーヴァが突然ピアノを弾き始めてめちゃくちゃカッコよかったブリストル公演、本番直前に揉めてウィッグを床に投げ捨ててカンカンに叱りつけられたサザンプトン公演、マーヴァのタイム感についていくのが難しかったけどなんとか乗り切ったフジロック公演、、、。とくに2009年のイギリスとフランスのツアーでは、車のなかや空港やホテルで色んな話をすることができたのが思いで深かったです。
マーヴァ本人に言わせれば、アップス&ダウンズの物語が終わって、本当に長いあいだ憧れていた天国に行った、ということなのだろうと思うんですが、僕たち(リスナー)としては、思い出やレコードそして自伝本まで、のこしてもらって感謝するばかりです。


『RIPTIDE』曲解説:Liberty

 
音楽と関係ある度:★★★★☆

Libertyというのは「自由」っていうことですね。「Freedom」という言葉もありますね。人間にとって、どちらも永遠のテーマです。大事な言葉だと思いますけど、あちら(アメリカ)の人たちはことあるごとにフリーフリー言うてはるので日本人の僕はちょっと辟易することが時折あります。いっぽう「Liberty」は、社会体制のことなどを指していてちょっと意味が違うと思います。肝心の歌詞はそこまで細かいこと言うてませんが。

曲と関係ないことを書きますが、アメリカ文化における最重要ワードがFreedomであることに対して、日本でそれに相当するビッグワードは、やはり「平和」という言葉ですよね。
いま、その「平和」が脅かされているかもしれない。「日本軍はいいこともした」とか「そんなに悪くなかった」という類の輩がまたニョロニョロと出てきました。ウヨクが「サヨク、サヨク」と言っています。サヨクも頑張って「ウヨク、ウヨク」と言わねばならないんでしょうか。本当に心配です。

そしてこちらは、オーサカ=モノレール初のバックコーラががある曲(!?)になりました。Q.A.S.B.のリーダーAmy A.が参加してくれました。レコーディングの当日の朝に頼んで、そのまま来てくれて、すぐ曲を聴いてバッチリ決めてくれました。Amyとは以前から「何かやりましょう」とは言ってたんですが、突然で頼んで快く引き受けてくれてホンマありがたかったです。おかげで、カラーがついて良い仕上がりになりました。
リズムアレンジのほうはですね、聴いてもらったら判ると思いますが、カーティスメイフィールドの「Pusherman」やテンプテーションズの「Get Ready」なんかを混ぜてみたかんじです。これは、すでに数人から指摘をいただきました。結構あからさまでしょうか。

中間部で挿入されているのはキング牧師の演説です。「私には夢がある」のほうではなく、暗殺の前日の「山の頂上に行った」というスピーチからとっています。


『RIPTIDE』曲解説:Solar Eclipse

 
音楽と関係ある度:★★★★☆

こちらは一番最初につくった曲なんです。ミソーミドレー、というメロディなんですけれども、これをトランペットで吹いてもらって、マンボというのかブーガルーというのか、そういうアンサンブルにする構想だったのですが、それは誇大妄想(壮大な計画)で、結局のところ僕たちに馴染みのあるアレンジ(?)に落ち着きました。(そういうわけで、どなたかラテンバンドの方この曲をカバーしてもらえませんか。)
この曲の本来のコンセプトはですね、ジャズ/ラテン/リズム&ブルーズがしっかり混ざったファンクをやってみようということだったんですけれど。

僕がピアノを弾きましたが、残念ながらオレの技量では間がもたんナと思ったので、途中でテナーサックスの向井が盛り上げてくれます。そのソロがとても気に入っています。 


『RIPTIDE』曲解説:Determination

 
音楽と関係ある度:★★★★☆

タイトルどおり、この曲では「いちど決心したら、やってもうたらエエねん、心配したらアカン」というようなことを歌っています。
それはいいとして、サウンドの方はですね、仕上がりにはとても気に入っています。アルバムタイトルを「Riptide」ではなく、こちらのほうにしようかなとも考えたくらい。もしそうなっていたら、アルバムの雰囲気も変わっていただろうなあ。概して、アルバムというのは不思議なものです。いくら曲をつくっても、ジャケットデザインや曲順やタイトルでイメージがガラっと変わってしまいますもんね。
蛇足で、うじうじと反省点、、、。レコーディングの日、もうちょっと高価なギロを用意しておけば良かった。シンセの音をミックスで音量あげたかった。もうすこし違う種類のシンセを用意したほうが目立ったかも。ミックスでもっと分離をすすめたかった。カウベルとかも入れたかった。などなど、、、。

実はですね、数年前に大西ユカリさんの「HOU-ON」というアルバムに参加させていただいたのですが、そのときに演奏した「Mo' Marucho」という曲がありました。これがなかなか良いグルーヴだったので、それを下敷きにしています。もし機会があれば聴き比べてみてください。

2ヶ月に一度の楽しみ

 
音楽と関係ある度:★★★★★

2ヶ月に一度、心待ちにしているものがあります。それは「BLUES & SOUL RECORDS」誌の連載、「ICHIが行く! チタリン・サーキット最前線」です。ときにはお腹をかかえて笑ってしまいます。
いやはや、いわゆる〝チトリン〟が今も存在していて、しかもそこで日本人のギタリストの方が活躍しておられるんですね。マジで無茶苦茶あこがれます。

今号はベストというほどでもありませんでしたが、ちょっと前の「タダのものは何でも貰う貧乏ミュージシャン」の話は、本屋で立ち読み大爆笑しました。(あ、今号はちゃんと買いましたよ。)


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