2012年5月アーカイブ

音楽と関係ある度:★★★★☆

 1980年代が終わろうとしてベルリンの壁崩壊が伝えられていた時、僕はカナダのロッキー山脈のふもとアルバータ州の高校に通っていました。「FUNKバンドをつくる」という夢をぼんやりと抱いていました。〝FUNK〟といっても、そのとき僕がイメージしていたのは、いまから思えば「ゴーゴー」のようなもの、もしくは最近になって僕らが「ドスコイファンク」と批判的に呼んでいるようなサウンドでした。  

 問題はメンバーです。その小さな村でたった一人「ベースを持っているらしい」という奴がいて、彼はたまにしか学校に来ないので、家まで訪ねていきました。しかし、さすが外国だけあって、彼は目が完全に血走っていて「こりゃあダメだ」と思いました。もう一人、「ギターを弾きたいので楽譜の読み方を教えてくれないか」と言ってきた奴が居ました。家に行くと、どうやら弾きたい曲は「見つめていたい(ポリス)」のイントロでした。「それぜんぶ8分音符やん!」と思わずツッコミました。これが弾けないようではFUNKバンドは絶望的と諦めました。
 そんなことで、バンド結成はうまくいかないまま月日が過ぎていきました。そのとき僕が考えていたのは、(恥ずかしいのですが)Was (Not Was)の「Walk The Dinosaur」という曲や、James Brownの「She Looks All Types A' Good」という曲でした。いまから考えると、まったく違う方向になってしまったのだと思います。  

 大学に入ってからはトランペットの猛練習(のつもり)をする傍ら、「FUNKバンドをつくる!」というのは忘れていませんでした。1991年の12月頃だったと記憶しているのですが、大阪ブルーノート(現ビルボードライブ)にMaceo Parker(JB Hornsという名前だったかも知れない)を聴きにいきました。1stステージが終わると、Fred Wesley御大と、ギタリストのRodney Jonesが、なんと僕たちの横のテーブルで夕食をとりはじめました。「僕たちバンドを結成しようとしているんです」と言いました。「どんなバンドや」「Funkです」「名前はなんや」「名前はまだないんです、、、名前をつけてください」というような会話をしました。Fred Wesleyの英語が聴きとりにくくて焦りました。アラバマ州の出身で、きつい深南部の言葉です。「ファンキー」とは言わず、「フォンキー、フォンキー」と言っていたのでビックリしました。

 「名前をつけてください」と言われたフレッドは、返事に困ってとてもイヤがっているのが見てとれました。脇のRodney Jonesさんが「〝J.B.'s〟というのはどうや」といいました。僕らが「は?」という顔をしていると、「〝The Japanese Band〟や」とおっしゃいました。
 この、面白いのかくだらないのか今だに判別できない小ネタを披露するのはほぼ初めてです。そして「お前ら、2ndステージも観たいやろ?」といって無料で次のステージまで居残らせてくれました。その帰り路、友人のN(アルトサックス)やT(トロンボーン)たちと豊中市服部駅前でラーメンをすすりながら「絶対、バンドを結成しような!」と語り合いました。これが19歳でした。  

 そこから20年経ちました、、、。まさか「オーサカ=モノレール」が20年を超えるとは思っていませんでした。メンバーもいろいろな変遷がありましたが、いまのラインアップも、半数以上が10年近く在籍していて年季者ばかりです。メンバーが頑張ってくれているからこそオーサカ=モノレールは続いています。20年間のあいだに、日本のたくさんの場所に行かせてもらいました。ヨーロッパは7回も行きました。今年はもう一度ヨーロッパに遠征して、さらに7月には初の北米ツアー(カナダ)に挑戦です。
 若気のいたりで、バンドの目標として「年間ライブ400本」というのを掲げましたが、まだ実現できていません。しかし今春のヨーロッパ遠征では、30日間でライブを24本やったので、そろそろ許してほしい気もする、、、。自分でたてた目標やけど。  

 今年はまだまだありますが、20周年記念シリーズ第一弾として下記のライブを行います! なにとぞ今後ともオーサカ=モノレールを応援ください! それでは会場でお会いしましょう!

5/25(金) 横浜 Club Lizard w/Mountain Mocha Kilimanjaro 他
5/26(土) 名古屋 "OILY" w/Mountain Mocha Kilimanjaro 他
6/01(金) 熊本 Django..........20周年記念ワンマンライブ!
6/02(土) 福岡 Rooms..........20周年記念ワンマンライブ!
6/03(日) 大分県日田市 春香苑ビル..........w/BOGEY 他
6/09(土) 広島 横川シネマ..........20周年記念ワンマンライブ!
6/10(日) 大阪梅田シャングリラ...........スペシャル2セットライブ! DJs: 黒田大介/DJ PINCH/TAIZO他
6/29〜7/22 北米&ヨーロッパ(全15公演予定)

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SEARCHING

 
音楽と関係ある度: ★★★★★





金曜日の、久しぶりのSEARCHINGは凄いです...。ドイツはミュンヘンのFUNKバンド、あの「Poets Of Rhythm」の中心人物・J. J. WhitefieldがゲストDJです!
 Poets Of Rhythmそのものが日本ではあまり知られていないかも。この人達こそ、世界でも最もスゴいバンドだと僕は考えている。すくなくともこの「ヨーロッパFUNK界隈」では一番凄い。QuanticさえもSharon Jonesさえも、誰も追いつけない。(Quanticは方向性が近いようだけど。)ファーストアルバムでは、なんといっても、Deep Funkムーヴメントなるものがやってくる10年も前に、Deep Funkを終わらせていた。アルバム「Earthology / Whitefield Brothers」は、発売されてからすでに数年経つがいまだに衝撃的。このアルバムのレベルに到達できるアーティスト/アルバムは、当面のあいだ出てこないと思う。僕は新しいレコードをたくさんチェックするようなタイプではないから、知らないだけかも知れない。でもやっぱりそう思う。
 ここ数年は、僕らがミュンヘンに行くときにはDJをやって迎えてくれたりしている。ミュンヘンの人としゃべると彼のことは誰でも知っているので、地元の音楽界ではちょっとした顔のようだ。そんなあたりもとても憎い。
 「常に10年先を行く秀才」。僕は彼のことをそう考えている。いや「天才」といってもいいのかも。ミュージシャンで10年先を行くのは相当なタマだ。そんな彼がDJとしてSEARCHINGに登場。もちろんバンドでの来日が望まれるが、そう容易でもないだろうから、ひとまずはDJプレイを目撃したい。

 ゲストもう一組。いま日本一にキテるバンド「Bugs Group」がついに登場! これはいま一番カッコいいので、お願いですから騙されたと思って観てください。いま大プッシュ中です。

 オーサカ=モノレールも参戦。そういうことで、「Youtubeとかでは何もわからんのじゃあ~!」というようなイベントになるはずですから、新しくなった下北沢のGARDENで、金曜日オールナイトにてお待ちしております。
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