映画『原子力戦争』

音楽と関係ある度:★★★☆☆


映画『原子力戦争』(1978年、黒木和雄監督)を観た。
とてもよかった。★★★★☆

12月にDVDで発売される模様。
ブックレットも充実していて大変良い。最近は、CDでもDVDでも、内容のあるブックレット/ライナーノーツが欲しいんだよなあ。




このテーマだけに、ドキュメンタリではなくフィクションの劇映画(サスペンス)という方法では相当に「弱い」と思うけれども、その限りにおいては良く描けていたのではないだろうか。

原発問題にはまったく関心のないチンピラの主人公(職業ヒモ、原田芳雄)を中心にすえて、原発利権のえじきとなった港町でおきた殺人事件(事故隠蔽工作)を描く。
途中、ほんの一部「ドキュメンタリ」の手法が用いられている。福島第一原発にアポなし撮影するシーン。ただしあくまで「思いつき」的なオマケにとどまっているのが残念。

松村禎三による音楽はとても効果的だった。何と呼ぶのか知らないのだが、武満徹のような和楽器も使われている現代音楽みたいなやつで、原発というものの薄気味悪さ/邪悪さをよく演出したと思う。

劇中「チャイナ・アクシデント」という言葉もでてくる。米映画『チャイナ・シンドローム』はこれより遅れること1年の1979年3月公開。スリーマイル島事故も同月。



本編の結末はいただけないと思ったがどうだろう。これだと、未亡人(山口小夜子)が黒幕みたいやん。または未亡人と大学教授が不倫していて、そのために夫殺しを犯したみたいやんか、、、。それやったら原発問題ではなくなるやん。あ、ちゃうか、殺すために結婚させたんか、、、。そういうことかな?
どっちにしても御用学者っちゅうのは、罪は思いにせよ、利用されてる側だと思うがなあ、、。いや、それこそ、糾弾されるべきところか。



2016年1月

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