Funk in Newport Jazz Festival

音楽と関係ある度:★★★★★

ジェイムズ=ブラウンの1969年のライブが入手できるようになっている。S師匠に教えていただいた。これは凄い! 1969年7月6日、この年のニューポート・ジャズフェスティバルの4日目(日曜日)の演奏。映画『真夏の夜のジャズ』(1958年)、マイルス=デイビスのライブ盤、マヘリア=ジャクソンのライブ盤などで有名な、あのニューポート・ジャズ・フェスティバル。
じつは、この年のニューポートのブッキングは、〝ロック・アーティスト〟が多く出演して物議をかもしたことで有名。約半分は従来のジャズの顔ぶれだが、大トリのレッド=ツェッペリンを筆頭に、ジェフ=ベック・ブロッド=スウェット&ティアーズなど。R&B畑から、ジェイムズ=ブラウンのほかには、スライやB.B.キングも出演。
のちに〝ウッドストック時代〟と呼ばれる時期のまっただ中。当のウッドストックはまだ開催される直前。ワイト島(1968-1970)、モンタレー(1967)、マイアミ(1968)などがこれに先立つ。1969年と言えば、『Bitches Brew』の年ジャズ界でもマイルス=デイビスを筆頭に〝ロック化〟の波が押し寄せていたころ。
大反対を押し切って〝進歩的〟なブッキングを敢行したジョージ=ウェインに先見の明があったというべきなのか、むしろ逆で、大きなロックの波に流されただけと考えるのか。いずれにせよ、素晴らしい音源に出会えて本当に興奮する。

曲目は下記のとおり:
1. Soul Pride
2. The Popcorn
3. Instrumental
4. Say It Loud - I'm Black and I'm Proud
5. If I Ruled The World
6. Kansas City
7. Licking Stick
8. Try me
9. There Was a Time
10. Give It Up, Or Turnit A Loose
11. It's a Man's Man's Man's World
12. Please, Please, Please
13. I Can't Stand Myself (When You Touch Me)
14. Mother Popcorn
15. Encore: Mother Popcorn

メンバーは下記のとおりと思われる。
James Brown (vocal); Richard Griffith & Joe Dupars (trumpets); Fred Wesley (trombone and probably organ); Maceo Parker (tenor sax & MC); St. Clair Pickney (tenor & baritone saxes); Jimmy Nolen (guitar); Al Kellum (guitar & bass); Charles Sherrell (bass); Clyde Stubblefield, John "Jabo" Starks & Melvin Parker (drums & percussions) and probably Marva Whitney (background vocal on Please, Please, Please)


2016年1月

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