DVDで『チャイニーズ・ブッキーを殺した男 (The Killing Of A Chinese Bookie)』を観た。1976年、ジョン=カサヴェテス作品。★★★★★
素晴らしかった。ギャング映画仕立てになっているが、全然そんな映画じゃなかった。これは、場末のストリップ・バーを経営する男の、自分の仕事へのプライドと情熱を描いた映画だった。
サスペンスか、もしくはヤクザ抗争ものを連想させるタイトル(予告編も)になっているのは、当時の流行を意識したからだろうか? カサヴェテスだけにそんなこともないだろうが、あまりにも、映画のメッセージと殺人事件が関係なさすぎる。いや、こういう風に仕上げてこそ、映画が生きる、ということなのかもしれない。
ゲージュツ家、僕もそのハシクレのつもりだが、を静かに力強く応援してくれる映画だった。
蛇足ながら重要な点。殺されるのがアジア人(中国マフィア)ということには、すこし残念な思いがする。もし、これが白人(もしくは黒人)であったら殺人シーンをリアルに描けない(オーディエンスがなんらかの同情をしてしまう)、という理由でアジア人になったと推測されるため。いつも、特にアメリカ映画では、「どうでもいい役」としてアジア人が登場する。
素晴らしかった。ギャング映画仕立てになっているが、全然そんな映画じゃなかった。これは、場末のストリップ・バーを経営する男の、自分の仕事へのプライドと情熱を描いた映画だった。
サスペンスか、もしくはヤクザ抗争ものを連想させるタイトル(予告編も)になっているのは、当時の流行を意識したからだろうか? カサヴェテスだけにそんなこともないだろうが、あまりにも、映画のメッセージと殺人事件が関係なさすぎる。いや、こういう風に仕上げてこそ、映画が生きる、ということなのかもしれない。
ゲージュツ家、僕もそのハシクレのつもりだが、を静かに力強く応援してくれる映画だった。
蛇足ながら重要な点。殺されるのがアジア人(中国マフィア)ということには、すこし残念な思いがする。もし、これが白人(もしくは黒人)であったら殺人シーンをリアルに描けない(オーディエンスがなんらかの同情をしてしまう)、という理由でアジア人になったと推測されるため。いつも、特にアメリカ映画では、「どうでもいい役」としてアジア人が登場する。