音楽と関係ある度:★★★★☆
めでたくも日本版が発刊された「Waxpoetics」誌の編集部におじゃました。
最近とくに思うこと、それは「音楽はメッセージだ」ということ。FUNKとかHIP-HOPとかはその最たる例だろう。しかしながら、例えばFUNKの場合は、1960年代のアメリカのブラックコミュニティの話しだから、そのメッセージが伝わる弊害となる、文化的な距離、時間的な隔たり、などがどうしてもある。
ブラックカルチャーというものや時代背景を理解していなくては、音楽から受け止められる情報量が半減してしまう。歌詞が英語であるということが一番大きいだろう。作り手の意図と全く違う解釈で語られることも、日本では横行する。その意味で、Waxpoeticsが日本語で読めるようになってきたことは、とても喜ばしいことだ。第3号はWattstaxが表紙だというので、Melvin Van Peebles(彼はこのプロジェクトに大いに関係があった)から僕が聞いた話しなどを引き合いにだして、編集部の方にそんなことを伝えようとした。僕の説明がヘタでほとんど伝わらなかったかもしれないが。とにかくあらためて発刊を喜びたい。
夜は、I氏と食事させていただいた。いままでに膨大な価値ある仕事をされてきた名物A&Rで尊敬する大先輩。THE J.B.'Sの初期のCDリイシュー(80年代中頃)なども全て彼による。長年にわたってサバイヴされてきたそのバイタリティを浴びて帰ってきた。A&Rというのはやっぱり「感性」やな、とも思った。今日のことを消化して自分のものにできるにはもうちょっと時間がかかるかも。