2009年2月アーカイブ

今日

 

音楽と関係ある度:★★★★☆

めでたくも日本版が発刊された「Waxpoetics」誌の編集部におじゃました。
最近とくに思うこと、それは「音楽はメッセージだ」ということ。FUNKとかHIP-HOPとかはその最たる例だろう。しかしながら、例えばFUNKの場合は、1960年代のアメリカのブラックコミュニティの話しだから、そのメッセージが伝わる弊害となる、文化的な距離、時間的な隔たり、などがどうしてもある。
ブラックカルチャーというものや時代背景を理解していなくては、音楽から受け止められる情報量が半減してしまう。歌詞が英語であるということが一番大きいだろう。作り手の意図と全く違う解釈で語られることも、日本では横行する。その意味で、Waxpoeticsが日本語で読めるようになってきたことは、とても喜ばしいことだ。第3号はWattstaxが表紙だというので、Melvin Van Peebles(彼はこのプロジェクトに大いに関係があった)から僕が聞いた話しなどを引き合いにだして、編集部の方にそんなことを伝えようとした。僕の説明がヘタでほとんど伝わらなかったかもしれないが。とにかくあらためて発刊を喜びたい。

夜は、I氏と食事させていただいた。いままでに膨大な価値ある仕事をされてきた名物A&Rで尊敬する大先輩。THE J.B.'Sの初期のCDリイシュー(80年代中頃)なども全て彼による。長年にわたってサバイヴされてきたそのバイタリティを浴びて帰ってきた。A&Rというのはやっぱり「感性」やな、とも思った。今日のことを消化して自分のものにできるにはもうちょっと時間がかかるかも。

重村智計の本

 

音楽と関係ある度:★★☆☆☆☆

最近はめっきり本を読まないが、ひさしぶりに本を読んだ。

「北朝鮮はなぜ潰れないのか」重村智計 KKベストセラーズ ★★★★☆
「外交敗北 日朝首脳会談と日米同盟の真実」重村智計 講談社 ★★★★☆

元・毎日新聞のソウル特派員、ワシントン特派員で、朝鮮半島問題専門のジャーナリスト。テレビでみて、前からファンだった。情報量が、ほかの専門家より群を抜いている。はじめて本を読んでみた。感激した。学生のころ、本多勝一や森村誠一の本を読んで多いに感銘をうけたのと同じ種のもの。「ホンマモン」は内容が違う。情報量と、主張の一貫性、そして分かり易さ。この3点セットがある。

ザ・たこさん

 

音楽と関係ある度:★★★☆☆

今週はなかなかハードだった。敬愛するレーベルメイトの「ザ・たこさん」の新譜「サヨナラ生活」の準備。
3月4日発売です。お楽しみに!
http://www.the-takosan.com

Harlem Cultural Festival (1969)

 

音楽と関係ある度:★★★★★

Kさんと電話でしゃべってて教えてもらったニーナ=シモンの素晴らしいパフォーマンス。

1969年にセントラルパークで行なわれた"Harlem Cultural Festival"での模様。
このフェスティバルは凄い。1969年の夏、ほぼ隔週日曜日に行なわれた。

The Fifth Dimension, Abbey Lincoln, Edwin Hawkins, Mahalia Jackson, The Staple Singers, Jesse Jackson, Stevie Wonder, David Ruffin, Gladys Knight, Mongo Santamaria, Nina Simone, B.B. King, Hugh Masakela, そしてSly & The Family Stoneなど。

情報が載っているページはここ

すべて映像が残っているようで、これを映画化しようとするプロジェクトが数年前から進行しているらしい。ぜひ実現させてほしい。

それからNina Simoneは、今年に伝記映画がMary J. Blige主演で製作されるらしい。
楽しみだ。

1