基礎から固める英語講義 第四回(全15回)よみかた

基礎から固める英語講義 第四回(全15回)よみかた
2024年1月公開
2024年4月27日最終更新


第四回目の講義をはじめたいと思います。
本日のテーマは「よみかた」です。

前回までに、すべての母音、すべての子音をみてきました。
英語に必要な要素(音素)がすべて揃いましたので、これすべてを、ならべて、くっつける時がきました。

子音と母音をくみあわせると音節になります。
音節が一つ、または二つ以上くっつけますと単語になり、単語をならべると文になります。
音のうえで、どのような仕組みでくみあわせる、くっつける、ならべる、のでしょうか。
・・・これが「よみかた」です。

同じことばかり言っていますが、「よみかた」が分からなければ、音(おと)が分かりません。
音が分からなければリスニングができません。
リスニングができなければ、英語は分かりません。
そういわけで、今日のよみかたは本当に大事です。

今日の講義はものすごく長くなります。
じっくり、2時間か3時間ほどかけて講義を受けて(読んで)いただきたいと思います。
途中で休憩をはさんでもよいですし、または、日をまたいでも、もちろん構いません。
あと、当然ですが、何回読んでいただいても構いません。
質問やご意見があればいつでも是非お願いします。一番下にボタンをつくっておきます。
難解なところはまったくありません。ただ、すこし量があるだけです。
覚えなければならないことも、一切ありません。ただただ、仕組みを説明してゆきますので、一緒に読んで、声をだしていただいて、
「へえ、そうなの、知らなかった」とか、
「うん、それは前から知ってたよ」とか、
いうふうに思っていただければそれで良いのです。そんなかんじの講義をやろうと考えております。
この一回の講義だけで、「音節」から「単語」、そして「文」へ、一気にかけあがりたいと思います。
ぜひお付き合いください。

第四回講義の予定:
[1] 前回までの復習と予習
[2] 一音節のよみかた
[3] 二音節のよみかた
[4] 三音節以上のよみかた
[5] 文(センテンス)のよみかた
[6] よみかたの実践課題
[7] まとめ

今日のポイントは二つです。

 ①音節ごとに手拍子をうつ。
 ②音節どうし、単語どうしを特殊な「糊(のり)」でくっつける。

しつこいようですが、英語の構成要素とは音節です。
音節は、喩えるなら、建物をつくりあげる「レンガ」のようなものです。
文章であろうと会話であろうと、歌だろうが映画だろうが小説だろうが、英語であるかぎりは、ほぼ同じかたちでほぼ同じ大きさのレンガ、すなわち音節を積みあげているだけに過ぎません。

この「レンガ」を理解するために、手拍子(てびょうし)の助けをかります。
この方法で、音(おと)としての存在感をつかむ、という意味です。
手拍子を用いるのは、僕が考案した方法でもなんでもなく、諸外国のたいていの小学生が音節を学ぶ(=音節の数をかぞえる)ためにおこなっている標準的な方法ときいています。
僕たちもぜひやってみるべきです。

音節とはすなわち「拍(はく)」です。
音楽の世界で、「一拍(いっぱく)」とか「二拍(にはく)」とか云います。また、「三拍子(さんびょうし)」とか「四拍子(よんびょうし)」とか云います。その「拍(はく)」です。英語でいうと「beat」です。
ですから、読んで字のごとく手拍子をたたくのが一番よいのです。
手拍子をパンと一回叩けば「一拍」、英語でいえば「one beat」です。
これが「1音節」(One syllable)です。
手拍子をパンパンと二回叩きますと「ニ拍」、英語でいえば「two beats」です。 これが「2音節」(Two syllables)となります。

これは、「歩(ほ)」と考えるのもよいでしょう。
歩いて前にすすむときは、だれでも、一歩(いっぽ)、二歩(にほ)、三歩(さんぽ)、と歩きます。
1.5歩とか、0.8歩とか、そういう中途半端なのはありません。
それと同じように、読む場合、話す場合、聴く場合、すべてにおいて一歩(一音節)の積み重ねになっているわけです。

(日本語)おはようございます。
(英語)Good morning. (good-morn-ing → 3音節)

日本語は、これと対照的なリズムをもっている言語です。
喩えていうならば、日本文化には「すり足」というのがありますね、能でも剣道でも柔道でも日本舞踊でも「すり足」をやっているようです。
日本語、ひいては日本文化というものは総じてあんな感じです。ドン、ドン、ドン、とやりません。
拍が明確でなく、音(おと)がスルスルと長く伸びてゆくようなかんじです。
上記「おはようございます」の例だと9拍(9字)あるのですが、一つ一つの音韻が軽いので、「おはようございます」というのが一つのまとまりで、川の水がながれるような具合です。つまり、数えられるようなビート(拍)が無いわけです。

英語のほうはといいますと、たとえば、子供の遊びで、「グリコ」というのがありますが、英語はまさにあのリズムです。
地方によって名称がちがうので、「パイナップル」かもしれません。
僕の育った団地では「グリコ」と呼んでいたのですが、
じゃんけんをして勝った人が「グ、リ、コ」とか「チ、ヨ、コ、レ、イ、ト」といって階段をあがったり下がったりする遊びです。英語はあの感覚です。
この例でいうなら、「グドゥ、モーヌ、イング(三歩)」となります。
このようにして「拍」または「歩」として英語を読みます。

ですから、手拍子を打つようにして英語を言うーーこれが本日のポイントの一つ目です。

ただし、音節を切るわけではありません。つなげます。
それが今日の2つ目のポイントです。
つなげるよりも「ひっつける」といったほうが正しいと思います。
一つ一つの音節に大きな存在感を持たせたいがゆえに、切るのではなく、むしろ「ひっつける」が大事になります。
まるで串刺しになっているお団子のようなかんじです。
音節をつなげるために、特殊な「糊(のり)」をつかいます。
その糊(のり)のしくみを後ほど説明します。

・・・いつものように前置きがながくなってしまいました、すみません。
それでは講義をはじめたいと思います!
しっかり、「参加」してください。
つまり、声に出し、手拍子を叩いていただき、そして質問していただきたいのです。


[1] 復習と予習

前回までのまとめ:
 子音(Consonant) + 母音(Vowel) + 子音(Consonant) = 1音節(Syllable)
 1音節 → ひとつの意味
 1音節 → ひとつの単語
 母音(Vowel)の数・・・・合計15個 (あともう一つ、あいまい母音) 
 ながいほうの母音・・・・八つ ([eɪ][iː][ɑɪ][oʊ][uː][ɑʊ][ɔɪ][ɝ])
 みじかいほうの母音・・・・七つ ([æ][e][ɪ][ɔ][ɑ][ʌ][ʊ])+あいまい母音([ə])
 子音(Consonant)の数・・・・24個

復習と予習によさそうな短い動画を、四つ選んできたのでぜひ観てください。
(字幕はオフにしてください。字幕オフは鉄則です!)
まずは二つ。
https://youtu.be/NgKdr8AtJCU
https://youtu.be/4TjcT7Gto3U

二つ目の動画は歌です。
 Oh, now, vowels have two sounds each
 But they don't sound the same
 One is short, yeah, real short
 The other one is long, and says its name.

字幕は、英語の字幕も、日本語の字幕も消してください。
字幕を消さなければ、いつまで経っても自分の耳が働き出しません。
耳が働(はたら)く、というのはある種の比喩で、じっさいに働いているのは耳ではなく脳ですが。
聞こえにくい場合は、音量をあげたり、ヘッドフォン/イヤフォンを使うのも良いと思います。
場合によっては、再生速度を変えるのもアリかもしれません。
しかし字幕を見るのだけは(英語字幕も日本語字幕も)、絶対にだめです。

なーんて言ってしまいましたが、実を言いますと、僕も何と言っているのか分からなくて字幕を見てしまうことがあります。
どうしても分からない時、ちょっぴり罪悪感を感じながら、一度だけ見るくらいがいいと思います。そして、字幕を見てしまった後は、同じものを四回か五回くらいは字幕無しで見る気持ちで丁度いいと思いますよ。

つぎに、三つ目の動画です。
ちょっと難しいかもしれませんが、気にせず挑戦してみてほしいと思います。
https://youtu.be/yIOOOC0zlmY
理解度は50%くらいでもまったく構いません。時間が許すかぎり何度でも観ていただければよいと思います。
発音の分類や発音記号は、僕の方針とちがっている部分がいくつもありますが、あまり気にしないでください。(僕は矛盾は感じていません。そういうのは学習方法の違いであって英語の違いではない。完全な言語の表記方法というのは無いので。)

四つ目の動画です。こちらの内容は今日の予習となります。
https://www.youtube.com/watch?v=9S7DY2lgJlU

以上、復習と予習の動画でした。
疲れた方は、どうぞ休憩してから先へすすんでください。
それでは参りましょう。


[2] 一音節のよみかた

あらためて、1音節(の単語)のよみかた、について話したいと思います。

1音節ですので、手拍子を「パン!」と一回叩きながら声にだしてください。
たとえば「cat」でしたら、「パン!」1回で [kæt] です。
(後ほど、2音節の単語になれば、手拍子を「パン!パン!」と二回叩きます。)

下記に、最も標準的なかたちの1音節の単語をならべてみました。
「最も標準的なかたちの1音節」というのは、「みじかいほう」の母音があって、それをサンドイッチのように子音一つずつで挟んでいるならびのことです。

 C + V(みじかいほう) + C = 1音節 = 1単語
 Cは、Consonant sound(子音という意味)の略です。
 Vは、Vowel sound(母音という意味)の略です。

 cat [kæt] 猫(ねこ)という意味
 bat [bæt] 野球でつかう道具
 beg [beg] 請うてお願いする、という意味
 get [get] 手に入れるという意味
 tip [tɪp] さきっちょ、という意味
 pick [pɪk] つまむ、という意味
 cop [kɔp]または[kɑp] 警察官という意味
 pot [pɔt]または[pɑt] 鉢(はち)または鍋(なべ)形のもの、という意味
 ball [bɔl]または[bɑl] 球体のものという意味
 talk [tɔk]または[tɑk] 話す、という意味
 tub [tʌb] 大きな容れ物、槽(そう)という意味
 bus [bʌs] 大型自動車の交通機関
 book [bʊk] 本という意味
 cook [kʊk] 料理をするという意味

つづいて、「ながいほうの母音」を子音が挟むかたちの1音節の単語です。
同じく、手拍子一回「パン!」でおねがいします。

 C + V(ながいほう) + C = 1音節 = 1単語
 cake [keɪk] 洋菓子という意味
 rain [reɪn] 雨という意味
 need [niːd] 必要という意味
 teach [tiːtʃ] 教える、という意味
 like [lɑɪk] 好き、という意味
 right [rɑɪt] 正しい、という意味
 gone [goʊn] 過ぎ去った、という意味
 boat [boʊt] 小舟という意味
 huge [hjuːdʒ] 巨大な、という意味
 tooth [tuːθ] 歯(は)という意味
 down [dɑʊn] 下のほう、という意味
 south [sɑʊθ] 南という意味
 noise [nɔɪz] 雑音という意味
 join [dʒɔɪn] 参加するという意味
 work [wɝk] 働くという意味
 bird [bɝd] 鳥という意味

これをどう読めばよいのでしょうか。
すでに何度かお伝えしているとおり、英語と云う言語は子音中心の言語です。
ということは、この型(子音ー母音ー子音)のもつリズムというのは、最初と最後のところがくっきりと前にでて、真ん中はひっこむような感じのリズムになります。

カタカナで書きあらわすことは不可能ですが、無理やりにカタカナで書くならば「タンタ」というようなリズムです。これが英語の音節のリズムということになります。
(あとでやりますが、2音節や3音節となり、単語がつづいて文になると、「タンタ」がいくつもならんで「タンタタンタタンタ・・・」ということになります。)

また、これは僕からのお願いなのですが、前の子音はもちろんそうですが、後ろの子音もはっきり発音するように心がけてほしいと思います。

ふつう、英語の通例として音節のうしろの子音は小さく発音するべし、ということになっています。あるいは、その子音を飲み込んじゃってもはや発声さえしないこともあります。
しかし僕の講義では、このルール(うしろの子音は小さく発音すること)は意図的に無視しちゃって学習を進めるほうがよいと考えます。つまり、うしろの子音もなるべくしっかり発音するべきです。
そもそも子音を強く発音することができない段階で
子音を弱める練習をするのは、基本をすっ飛ばした、まちがった学習方法だと考えるからです。
ひとまず今の段階では、うしろの子音も、まえの子音と同様にはっきりと発音するよう心がけるほうが、リスニングへの(もちろん発音も)上達の近道と信じます。

それから、あともう一点、音節のよみかたに関して大事なことがあります。それは、「母音は伸ばしても構わない」ということです。

英語には、日本語でいう「長音(ちょうおん)」というものがありません。
長音というのは、日本語で「おとうさん(おとーさん)」「おかあさん(おかーさん)」のように伸ばす音のことです。
英語に長音が無い、というのはとても重要なことなのですが、その説明をすると長くなるので、省いちゃいます。ごめんなさい。とにかく、英語には長音が無いのです。

「boy(少年)」は、大半のひとが「ボーイ」だと思っているのですが、辞書には[bɔɪ]と書いてあるはずです。ということは「ボイ」です。音(おと)を伸ばせとは、誰も言っていません。
「boy」が「ボーイ」と云うのなら「toy(おもちゃ)」は「トーイ」、「joy(喜び)」は「ジョーイ」でないとおかしいのに、日本語の外来語とはヘンなものです。

長音が無い、というのは、音(おと)を伸ばしてはイケナイという意味ではなく、伸びているか伸びていないかを区別しない、ということです。
つまり英語では、母音を伸ばしても伸ばさなくても言葉の意味が変わらないわけです。(
日本語は長音によって言葉が変わる言語です。「おかあさん」と「おかさん」は違う言葉です。)
それでどうなるかと云いますと、よーするに、英語では、しょっちゅう母音を伸ばします。(伸ばさないといけない、という意味ではありません。)
英語話者が日本語を話すと、「オーハヨーゴザーイマース」みたいになるのはこれも一つの理由です。

そういうわけで、最初に声にだしてもらったのと同じ単語を、母音を伸ばして(=母音を重ねて)下記を声に出してみてください。
変わらず、手拍子一回もおねがいします。
(*・・・便宜上発音記号を一時的に変えています。)

 [kæt] → [kææt] → [kæææt]
 [bæt] → [bææt] → [bæææt]
 [bεg] → [bεεg] → [bεεεg]*
 [gεt] → [gεεt] → [gεεεt]*
 [tɪp] → [tɪɪp] → [tɪɪɪp]
 [pɪk] → [pɪɪk] → [pɪɪɪk]
 [kɔp] →  [kɔɔp] → [kɔɔɔp]
 [pɔt] →  [pɔɔt] → [pɔɔɔt]
 [bɑl] → [bɑɑl] → [bɑɑɑl]
 [tɔk]→[tɔɔk]→[tɔɔɔk]または[tɑk]→[tɑɑk]→[tɑɑɑk]
 [tʌb] → [tʌʌb] → [tʌʌʌb]
 [bʌs] → [bʌʌs] → [bʌʌʌs]
 [bʊk] → [bʊʊk] → [bʊʊʊk]
 [kʊk] → [kʊʊk] → [kʊʊʊk]

どうですか、ずいぶん英語っぽくなってきたでしょう?
では、つづいて「ながいほうの母音」はどうなるでしょうか。
ながいほうの母音は、よーするに二重母音と考えれば良いのです。
だいたい下記のように書き表しちゃって、あながち不味くはないでしょう。つまり、二重母音の前の母音が重ねられます

 [keɪk] → [keeɪk]
 [rεɪn] → [rεεɪn]*
 [niːd] = [niid] → [niiid]
 [tiːtʃ] = [tiitʃ] → [tiiitʃ]
 [lɑɪk] → [lɑɑɪk] (好き、という意味)
 [rɑɪt] → [rɑɑɪt] (正しいという意味)
 [gɔʊn] → [gɔɔʊn]* (過ぎ去ったという意味)
 [bɔʊt] → [bɔɔʊt]*
 [hjuːdʒ] = [hjuudʒ] → [hjuuudʒ]
 [tuːθ] = [tuuθ] → [tuuuθ]
 [dɑʊn] → [dɑɑʊn]
 [sɑʊθ] → [sɑɑʊθ]
 [nɔɪz] → [nɔɔɪz]
 [dʒɔɪn] → [dʒɔɔɪn]
 [wɝk] → [wɝɝk] (働くという意味)
 [bɝd] → [bɝɝd] (鳥という意味)

さあこれで、「みじかいほう」も「ながいほう」も同じリズムになってきましたよ。
つまり、「タンタ」のリズム(あくまで無理やりにカタカナで書けばですが)は、母音を重ねて「タンンタ」や「タンンンタ」とかんがえてもよいわけです。

そういうわけで、これが英語の音節の原理です。
 ・子音をはっきり発音するのが英語なので、音節の前と後ろをくっきりと発音する。
 ・音節の中心部にある母音はやわらかく、小さめに発音する。
 ・音節は伸ばしたいときは伸ばして構わない。

このようにして音節一つで、手拍子を一回打つような、または一歩(いっぽ)すすむような、拍(はく)と意味を生みます。

1音節のよみかた、を理解いただけたとおもいます。
1音節の説明は以上です!

それでは、2音節へすすむ前に、1音節のバリエーションを確認しておきます。
子音が増えたり無くなったりして、1音節に無数のバリエーションがうまれますが、リズムは同じです。
たとえば「ape [eɪp](猿という意味)」という単語はアタマの子音が欠けていますが、同じ「タンタ」のリズムになるわけです。
子音が増えて、たとえば「school [skuːl](学校という意味)」でも、基本的に同じリズムのままです。
そういうわけで、①すべての子音を落とさずハッキリと、②母音はやさしく、③ゆっくり読むときは母音を重ねる(伸ばす)、④手拍子を一回叩きながら、声にだしていただきたいのです。
そして自分の声をよく聞いてください。
そうすれば、リスニングへの下準備となるはずです。

前の子音が二つ、または三つ
C-C-V-C、C-C-C-V-C
 [sk] + [uː] + [l] ・・・ 学校という意味
 [sk] + [æ] + [n] ・・・ 走査(そうさ、列を追うこと)という意味
 [st] + [oʊ] + [n] ・・・ 石(いし)という意味
 [st] + [iː] + [m] ・・・ 蒸気という意味
 [pl] + [iː] + [z] ・・・ おねがいします/喜ばせる、という意味
 [pl] + [eɪ] + [t] ・・・ 板、お皿(さら)、という意味
 [kl] + [ɑʊ] + [d] ・・・ 雲(くも)という意味
 [kl] + [ɑɪ] + [m] ・・・ (山などに)登る、という意味
 [dr] + [ʌ] + [m] ・・・ 太鼓(たいこ)という意味
 [dr] + [iː] + [m] ・・・ 夢(ゆめ)という意味
 [str] + [iː] + [t] ・・・ 通り、路(みち)、という意味
 [str] + [ɔ] + [ŋ] ・・・ 強いという意味
 [spr] + [ɪ] + [ŋ] ・・・ 春(はる)という意味
 [spr] + [e] + [d] ・・・ 散らす、撒(ま)く、という意味
 [spl] + [ɪ] + [t] ・・・ 二つに分ける、という意味
 [spl] + [æ] + [ʃ] ・・・ (水を)ばしゃばしゃする、という意味

後ろの子音が二つ、または三つ
C-V-C-C、C-V-C-C-C
 [p] + [eɪ] + [nt] ・・・ 色を塗るという意味
 [s] + [e] + [nt] ・・・ 「send」の過去形
 [θ] + [æ] + [nk] ・・・ 感謝するという意味
 [dʒ] + [iː] + [nz] ・・・ デニム生地のズボンの意味
 [l] + [æ] + [st] ・・・ 最後の、という意味
 [t] + [oʊ] + [st] ・・・ 焼きパンという意味
 [w] + [eɪ] + [st] ・・・ 無駄という意味
 [f] + [æ] + [st] ・・・ 速い、という意味
 [f] + [æ] + [kt] ・・・ 事実、という意味
 [m] + [ɪ] + [ks] ・・・ まぜる、という意味
 [f] + [iː] + [ld] ・・・ ひろい場所という意味
 [h] + [oʊ] + [ld] ・・・ つかむという意味
 [n] + [e] + [kst] ・・・ 次の、という意味
 [θ] + [æ] + [nkt] ・・・ 「thank」の過去形
 [m] + [ʌ] + [nθs] ・・・ 「month」の複数形

前の子音が無い
V-C、V-C-C、V-C-C-C
 [-] + [æ] + [d] ・・・足す、という意味
 [-] + [æ] + [m] ・・・Be動詞の第一人称現在形
 [-] + [e] + [r] ・・・空気という意味
 [-] + [e] + [g] ・・・卵(たまご)という意味
 [-] + [ɪ] + [n] ・・・中(なか)という意味
 [-] + [ɪ] + [l] ・・・具合がわるい、という意味
 [-] + [ɔ]または[ɑ] + [d] ・・・奇妙な、という意味
 [-] + [ɔ]または[ɑ] + [n] ・・・接している、という前置詞
 [-] + [ʌ] + [p] ・・・上に、という意味
 [-] + [ʌ] + [s] ・・・第一人称複数目的格
 [-] + [æ] + [kt] ・・・演じる、という意味
 [-] + [æ] + [nt] ・・・蟻(あり)という意味
 [-] + [e] + [lk] ・・・日本で言う鹿(しか)の一種
 [-] + [e] + [nd] ・・・おわり、という意味
 [-] + [ɪ] + [nk] ・・・墨(すみ)という意味
 [-] + [ɪ] + [ntʃ] ・・・長さの単位
 [-] + [eɪ] + [kt] ・・・「ache」の過去形
 [-] + [eɪ] + [md] ・・・「aim」の過去形
 [-] + [oʊ] + [ld] ・・・古い、という意味
 [-] + [oʊ] + [nd] ・・・「own(所有する)」の過去形/過去分詞形

さて、次は重要です。うしろの子音がない、というかたちです。
C-V、C-C-V
 [m] + [eɪ] + [-] ・・・五月(ごがつ)という意味
 [s] + [eɪ] + [-] ・・・言う、という意味
 [b] + [iː] + [-] ・・・蜂(はち)という意味
 [m] + [iː] + [-] ・・・自分(じぶん)という意味
 [h] + [ɑɪ] + [-] ・・・高い、という意味
 [-] + [ɑɪ] + [-] ・・・私(わたし)という意味
 [g] + [oʊ] + [-] ・・・行く、という意味
 [bl] + [oʊ] + [-] ・・・吹く、という意味
 [kl] + [uː] + [-] ・・・手がかり、という意味
 [v] + [juː] + [-] ・・・光景、という意味
 [-] + [juː] + [-] ・・・あなた、という意味
 [k] + [ɑʊ] + [-] ・・・牛という意味
 [b] + [ɔɪ] + [-] ・・・男の子という意味

このような、後ろの子音がない音節のことを「オープン・シラブル(Open syllable)」と呼びます。
後ろにあるはずの扉(とびら)が開けっぱなし(後ろの子音がないので締まらずに母音がほったらかし)という意味です。

オープン・シラブルでない音節、すなわち子音でおわっている音節は「クローズド・シラブル(Closed syllable)」と云います。七割か八割の音節はクローズド・シラブルで、のこりはオープン・シラブルです。
じつは、このことはものすごーく重要なのです。
なぜ重要かといいますと、
 ・オープン・シラブルは〈ながいほう〉の母音で読む
という法則があるからです。
この法則のことは、ちょっと頭の片隅にいれておいてください。

はい、ご苦労様でした!
それでは2音節の単語(two-syllable words)へまいりましょう。
休憩してからでも前にすすんでください。


[3] 二音節のよみかた

「2音節」というからには、ようするに今しがた説明した1音節を二つならべるだけのことです。難しくありません。

ただ、音節と音節を連結させるときには、ちょっと面白い、「糊(のり)」と僕が呼んでいるもので貼り付けます。
さて、それはどのようなものでしょうか。

2音節ですので、ここから手拍子は二つになります。
よみかたの実践にあたっては、二つの方法で読んでもらえませんか
二つというのは、①あいだに間(ま)をあける読みかたと、②間をあけない読み方、です
たとえば「hotdog(ソーセージの食べ物のこと)」でしたら、「hot」+「dog」という2音節の単語ですので、

 ①間をあける:
手拍子を「パン!・・・(たっぷり、1秒くらい間をおいてから)・・・パン!」で「ハアアト・・・ダアアグ」
 ②間をあけない
手拍子をつづけて二回「パンパン」で、「ハアトダアグ」

となります。
リズムとしては、無理矢理にカタカナで書きますと、だいたい、
 ①「タンンタ・・・タンンタ」
 ②「タンタタンタ」
というようなかんじです。
存在感のあるレンガのようなものが二つある、と考えていただきたいのです。

cup-cake [kʌp]+[keɪk]  カップケーキという意味
hot-dog [hɑt]+[dɑg]または[hɔt]+[dɔg] 食べ物の名前
in-put [ɪn]+[pʌt]  入力という意味
lap-top [læp]+[tɑp]  ひざの上という意味
note-book [noʊt]+[bʊk]  一冊のノートという意味
Mon-day [mʌn]+[deɪ]  月曜日という意味
Tues-day [tuːz]+[deɪ]  火曜日という意味
post-card [poʊst]+[kɑːd]  葉書(はがき)という意味
rain-bow [reɪn]+[boʊ]  虹(にじ)という意味
scare-crow [skær]+[kroʊ]  カラス除けのこと

いかがでしょうか。
もうすこしやりましょう。
①と②の両方のよみかたで、手拍子二つをわすれずに、声にだしてください。
そして、なるべく自分の声を聞くようにしてください。
スペルにまどわされずに、発音記号にとらわれすぎずに。自分の声が一番重要です。

nap-kin [næp]+[kɪn]  水分を拭くための布のこと
child-ren [tʃɪld]+[ren]  子どもという意味
doc-tor [dɑk]または[dɔk]+[tɝ]   (医学)博士という意味
fin-ger [fɪn]+[gɝ]  指(ゆび)という意味
con-test [kɑn]または[kɔn]+[test]  競争/コンクールなどの意味
en-ter [en]+[tɝ]  (建物などに)入るという意味
num-ber [nʌm]+[bɝ]  数(かず)という意味
tab-let [tæb]+[let]  板(いた)という意味
hus-band [hʌz]+[bənd]  夫(おっと)という意味
in-sect [ɪn]+[sekt]  昆虫(こんちゅう)という意味

自分の発音に自信がなくても構いません。
いま、実は発音の練習をしているのではないのです。
英語のしくみを説明してるんですよ。
発音は、しくみさえわかればリスニングとあいまって徐々に向上するので心配いりません。

さて、こで音(おと)はどのようになっているでしょうか。
たいていの単語は「子音ー母音ー子音/子音ー母音ー子音」という順序でつながっています。そうすると、一つ目のレンガと二つ目のレンガのつなぎ目は、子音と子音がとなり合わせになっています。ここに注目してください。

子音が二つあるわけですから、物理的に、音(おと)を滑らかにつなげることができません。
もしこれが母音と母音の並びでしたら、母音二つを溶け合うようにして混ぜることもできて、音節のつなぎ目をなめらかにすることは可能だったでしょう。でも、子音と子音だと、そっぽを向いて背中あわせに立ち並んでいるようで、いくら素早く読もうとも、いくら滑らかに読もうとも、子音と子音では壁ができるばかりで、混ざりません。
ちょうど、シャボン玉をとばしたら、二つか三つがひっついて、連なるときがあるでしょう、あんなかんじを思えばよいでしょう。

つまり、
「つなげる」のではなく、「ひっつける」「となりあわせにする」ということです。

しつこく言っていますが、英語は子音中心の言語です。
英語における子音というのは、するどく、くっきりした音像をもっています。
その子音が、音節と音節のつなぎ目に必ず置かれていますので、ペタペタとつらなってゆくとはいえ、あくまで音節と音節がべったりと完全につながってしまうことはないわけです。
これを、僕は特殊な糊(のり)のようなものと考えているわけです。
これが英語の原理となります。

ひっついてはいるが、同時にお互いに反発して「壁」をつくっているようでもある。
喩えるなら、よくひっつくけれどもすぐ剥がすことのできる「ポストイット(付箋)」とか「養生テープ」のような糊(のり)の作用をうんでいるわけです。
うまく雰囲気がつたわるでしょうか。
実感がわかなかったとしても構いません。まあそういうもんだ、と知っていただければそれでいいのです。

(ここにイラスト挿入:シャボン玉と串だんご)

ちなみに、日本語はどうでしょう?
日本語は英語にくらべて、音(おん)と音(おん)がつながっている言語で、横一直線にのびているような音印象をつくる言語です。
書かれた文字の、字面だけみていましたら、正方形のマスが並んだ原稿用紙のなかに、一つ一つの音韻が溶け合わずに独立をたもっているように見えますが、母音が多く、子音が弱いので、音のうえではずいぶん混ざり合い、境目がほとんどなくなっているのが日本語です。
英語が串刺しのだんごとすれば、日本語は五平餅みたいなかんじですかね。

それでは、前にすすみます。
つぎはちょっと変化球です。しかし原理は同じです。

「cof-fee」という単語があります。飲み物の名前、
[kɑf]+[fiː]の2音節です。
「f」が連続していますね。これを下記のように声にだしてほしいのです。

 ①手拍子「パン・・(1秒休む)・・パン」で、「カアアフ・・(1秒休み)・・フィイイ」([f]は二回登場する)
 ②手拍子「パンパン」で、「カアフィイ」([f]は二回言っているつもりだが一回しか聞こえない)

つまり、あたまの中では [f] が二回登場しているのですが、実際の音としては一回しか発音しません。
英語話者の頭の中はこうなっているわけです。

これと同じく、子音が重なる2音節の単語をよんでみましょう。

cof-fee [kɑf]+[fiː]または[kɔf]+[fiː] ・・・珈琲という意味
let-ter [let]+[tɝ]・・・手紙という意味
hur-ry [hɝ]+[riː]・・・急ぐという動詞
ham-mer [hæm]+[mɝ]・・・金槌(かなづち)という意味
hip-po [hɪp]+[poʊ]・・・かば(動物)という意味
ap-ple [æp]+[pəl]・・・りんごという意味
lit-tle [lɪt]+[təl]・・・小さいという意味
of-fice [ɑf]または[ɔf]+[fɪs]・・・事務所という意味
dol-lar [dɑl]または[dɔl]+[lɝ]・・・通貨の名前
din-ner [dɪn]+[nɝ]・・・お食事という意味
fun-ny [fʌn]+[niː]・・・おもしろい、という意味

音節と音節のつなぎ目で子音は一つしか聞こえないのですが、頭のなかでは二つの子音で「壁」をつくっているわけです。
ひっつけているのか、それとも音節を分けているのか、どちらとも考えられる現象です。これこそ英語の音世界(おとせかい)です。この、ちょっと不思議な世界を堪能してください。

つぎに、この原理をつかってさらに応用させます。

「cook-ie(焼き菓子)」[kʊk] + [i(ː)] という単語があります
2音節目のあたまで子音が欠けていますね。
これまでと同じ方法で、手拍子を叩きながら、ふた通りの方法で声にだしてみましょう。
 ①間をおいて: 手拍子「パン・・・パン」で「クク・・・イー」
 ②間をあけず: 手拍子「パンパン」で「ククィー」

この「cook-ie」のような2音節を発音するのに、もう一つの方法があります。僕は「転写法(てんしゃほう)」と呼んでいます。これは重要な考え方なので、よく聞いてください。
二つ目の音節に子音が欠けているので、ここに直前の子音を転写(てんしゃ)させます。これで「子音ー母音ー子音」の形にかえる。
この単語ですと、2音節目のアタマに、直前の子音「k」を転写します。

 「cook-ie」→「cook-kie」

これを声にだすと、[kʊk] と [kiː] の二つです。「k」が重なっていますから、さきほどの「cof-fee」の説明と同じで、下記のようになります。
 ③間をあけて: 手拍子「パン・・・パン」で「クク・・・キー」
 ④間をあけず: 手拍子「パンパン」で「クキー」

結果として、②と④はまったく同じ音になります。頭のなかでおこっている考え方がちょっと違うわけです。

きちんとした詳しい解明は、僕の英語の師匠・恩師と仰ぐ上川一秋先生(「英語喉」「機関銃英語が聞き取れる」)をはじめとして各先生に譲ります。僕の講義はあくまで簡約版となります。
そういうわけで、練習方法としては①②③④という四つのよみかたが分かっていただけたでしょうか。
これら四つのよみかたで、手を叩きながら声をだしてみてください。
自分の声もよく聞いてください。

cook-ie [kʊk]+[i(ː)] → cook-kie
dev-il [dev]+[ɪl] → dev-vil
nov-el [nɑv]+[əl](または[nɔv]+[əl])→ nov-vel
im-age [ɪm]+[ɪdʒ] → im-mage
lem-on [lem]+[ɑn]または[ɔn] → lem-mon
lim-it [lɪm]+[ɪt] → lim-mit
cop-y [kɑp]または[kɔp]+[i(ː)] → cop-py
or-ange [ɔr]+[ɪndʒ] → or-range
met-al [met]+[əl] → met-tal
driv-er [drɑɪv]+[ɝ] → driv-ver

つづいて、前の音節のほうが子音が欠けているパターンです。つまり、一つ目の音節がオープン・シラブルの場合です。
この場合「転写」するべきかどうか、僕個人としてはちょっと悩むのですが、良い練習になることは間違いありませんので、同様にやってみてください。①②の方法、それから転写(③④)の方法で読んでみてください。
もちろん、しっかり手拍子も叩きながらお願いします。

hu-mor [hju:]+[mɝ] ([hju:m]+[mɝ])
free-dom [friː]+[dəm]
pa-per [peɪ]+[pɝ]
na-ture [neɪ]+[tʃɝ] 
key-chain [kiː]+[tʃeɪn]
be-lieve [biː]+[liːv]
de-cide [diː] + [sɑɪd]
cow-boy [kɑʊ]+[boɪ]
noo-dle [nuː]+[dəl]

以上で、「特殊な糊(のり)」の説明を終わります。
二つの子音で壁をつくる。同じ子音でも壁をつくる。子音がないときでさえ「転写」によって架空の壁をつくる、ということですね。
なぜこんなふうに考える必要があるのか・・・それは英語ではとことん「子音ー母音ー子音」という形を基本単位と考えるからです。

あと、言い忘れていましたが、子音がないので壁をつくることのできない単語もないわけではありませんよね。
つまり、母音と母音が連続する単語です。それをいくつか書き出しておきます。

play-ing [pleɪ] + [ɪŋ]・・・「play」の「ing」形
see-ing [siː] + [ɪŋ]・・・「saw」の「ing」形
tow-er [tɑʊ] + [ɝ]・・・塔という意味
po-em [poʊ] + [em]・・・・・詩という意味
ru-in [ruː] + [ɪn]・・・・・駄目にするという意味
du-o [duː] + [oʊ]・・・・・二人組という意味
pri-or [prɑɪ] + [ɝ]・・・・・先立って、優先してという意味
cha-os [keɪ] + [ɑs]・・・・・混乱という意味
cru-el [kruː] + [el]・・・・・残酷なという意味
fu-el [fjuː] + [el]・・・・・・燃料という意味

この場合は壁をつくることはできませんが、リズムは同じです。
しっかり手を二回叩いて、拍が二つであることを確認してください。

そんな感じです。
2音節のよみかたの説明は以上とさせてください!

ところで、たいていの人が音節区切りについて疑問をお持ちだと思います。

 なぜ「cop-y」なのか。「co-py」では間違いなのか?
 なぜ「pa-per」なのか。「pap-er」では間違いなのか?

この話(音節をどうやって区切るのか)は、ものすごく重要です。
実のところ、これを身につけるためにこそ、第一講義から第四講義までやっているわけですから。
しかし、きちんとパターンに分けて説明すると、お勉強みたいになっちゃって、どうせ覚えられないし、しかも実践で使えないようなルールをたくさんあげつらうことになるわけで、きっと音節のことが大嫌いになるでしょう。ですのでやめておきます。

音節を区切るのは、紙のうえで理論を学ぶより、リスニングや実際のよみかたを大量にやって、ある日気づくとだいたい音節を区切れるようになっていた、のほうが良いと思います。(これについては「だいたい」でよい。なぜなら英語話者も厳密な区切りをよく間違えているので。)
僕は、みなさんに音節のことを好きになってほしいと思います。なぜなら、英語とは音節だからです。

日本が明治開国以来、百五十年経っても英語がわからないのは音節をやらないからです。なぜこんなに大事なもの、音節の学習をしないかというと、綴りと音節に乖離があり、やればやるほど、わけがわからなくなってイヤになるからです。
ここはすこし慎重にいきましょう。
みなさんは、とりあえず、この講義を「ふん、ふん」と言いながら読み進めていただければよいのです。

この講義では、たいへん親切なことに、当面のあいだ、すべての単語をいちいち音節を区切って表記することにします。それに従ってよんでください。
そうすれば、ひとりでに、よみかたやリスニングの積み上げとなって、力がついてくることでしょう。

なぜ「co-py」ではなく「cop-y」なのか、
なぜ「pap-er」ではなく「pa-per」なのか、
という疑問に対する答えだけ書いておきます。
 「co-py」だと [koʊ]+[piː] になってしまうから。発音は [kɑpiː] なのに。
 「pap-er」だと [pæp]+[ɝ] になってしまうから。発音は [peɪpɝ] なのに。
というのが答えです。
オープン・シラブルの場合は母音が「ながいほう」になる、という法則があります。
これがわかれば、音節区切りは五割くらい出来るようになると思います。

オーケー(オウケイ)でしょうか、これで2音節の説明はおしまい!

いくつか単語をリストにしておきます。①と②のよみかた、そして余力があれば③と④のよみかたをやって慣れてください。
もう一度まとめますと、
 ・手拍子をつかって音節の存在(=音節の数)をあらわす
 ・2音節では、1音節「子音+母音+子音」のリズムが二回くりかえされる。
 ・丁寧に言うときには母音を伸ばす(重ねる)。
 ・音節をつなげるには、子音で壁をつくって、それを糊とする。

chap-ter
num-ber
pic-nic
par-ty
in-sect
in-come
it-self
suc-cess
ac-cept
bam-boo
sham-poo

bal-loon
but-ton
bet-ter
bit-ter
bal-lad
ket-tle
lob-by
mir-ror
pret-ty
pen-ny
rab-bit
soc-cer

chick-en [tʃɪk]+[en]  ニワトリという意味
kitch-en
sev-en
jack-et
tick-et
com-ic
vis-it
clev-er
riv-er
val-ue
wind-y
writ-er

ba-by
dai-ly
be-long
Ju-ly
u-nit
su-per
o-cean
o-ven
so-cial
neigh-bor

そんなかんじです!
つづいて三音節以上の単語についてお話ししたいと思います。

ちょっと疲れちゃったので、僕も休憩します。
みなさんも休憩してください。
あせらずに、一つ一つ、かたまりごとにしっかり声をだして進めるようにしてください。


[4] 三音節以上の単語、読み方

つづいて3音節の単語のよみかたにまいりますが、ここまで来ましたら、もはや音節が増えるだけで、「よみかた」はまったく同じです。
独立した音節を三つならべるだけ、そして「子音による糊(のり)」でひっつけましたら単語ができあがります。
4音節、5音節、6音節となっても、同じしくみでオーケー(オウケイ)となります。

それに先立って、ちょっと違う話をさせてください。
それは、強勢(きょうせい)についてです。強勢は日本では「アクセント」と呼ばれています。
どなたも、英語はアクセントが大事であると教わったことと思います。僕もそう教わりました。そして、実際そうなのです。
ただ、その呼び名はちょっとオカシイ気はしています。
ふつう英語で「accent」と云えば、「方言(ほうげん)」「訛(なま)り」という意味のほうが多いでしょう。(強調との意味がないとまでは言わないのですが。)
たとえば、「あの人って、ニューヨークのアクセントがあるね」なんていうふうに使います。

強勢というのは、どの音節を強く言うのか、どの単語を強く言うのか、ということです。これは英語では「stress」と呼ばれます。
では、強勢(ストレス)とは何でしょう?
それは音程でしょうか、それとも音量でしょうか、それとも他のなにかでしょうか。
辞書をひいてみます。手元の辞書にはこうありました。(声にだして読んでみてください。)

1. stress (noun) WORRY
great worry caused by a difficult situation or something that causes this condition
2. stress (noun) DIFFICULTY
a difficult situation caused by too much being needed or expected from a system, resource, etc.
3. stress (noun) PRONUNCIATION
the way that a word or syllable is pronounced with greater force than other words in the same sentence or other syllables in the same word

1は「大きな心配」で、2は「困難な状況」、そして3が発音における強勢です。
「with greater force」とあります。つまりストレスとは「より力をこめて発音する」ことです。
基本的にはそこで音が大きくなるわけです。
でも、音量を大きくすればよいのか、音程を変えるべきなのかそうでないのか、速度はゆっくり言えばよいのか早くてもいいのか、母音を伸ばせばよいのか、どれくらい明瞭に発音すればよいのか・・・そんな風に考えるとアタマがこんがらがってしまいます。
音量も音程も速度も、すべてと考えてもよいのですが、そんなことより、シンプルに「そこを強調すればよい」とだけ思っておきましょう。それが一番自然な理解だと僕は思います。

ストレスの原意をかんがえれば「気持ちを置く」であることがわかります。
気持ちを置いたらばそれでオーケー(オウケイ)です。極端なことを言えば、気持ちが入っていればストレスの位置で、音程が上がらずに下がったり、音量が大きくならずに小さくなることだって十分あり得ます。

強勢(ストレス)が大事・・・これはちがう言葉で言い換えるならば、英語話者は強勢以外の音節をおろそかにする傾向にある、ということです。これが「シュワ(あいまい母音)」を生んでいます。ですから、ストレスとシュワは組(セット)です。
その仕組みさえ知っておけば、あとはリスニングしていけば容易に分かることです。
少なくとも今の講義(第四講義)では、逆に、すべての音節(=拍)を一つ一つしっかり独立させて声にだすことに注力してほしいと思います。

強勢より音節のほうが大事です。
強勢は音節につくものですからこれは当然のことです。

さて、3音節の単語に話しをもどしましょう。

3音節ですので拍(はく)が三つあります。手拍子は三つになります。
「to-mor-row」(明日という意味)でしたら、これは[tuː]と[mɑr](または[mɔr])と[roʊ]の3音節でなりたっています。

① ゆっくり三回手を打ちながら、「パン・・・パン・・・パン」で「トゥウ・・・マア・・・ラウ」
② 素早く三回打ちながら、「パンパンパン」で「トゥマラゥ」となります。

それでは単語をやってみましょう。
①のやりかたと②のやりかたでおねがいします。
手を叩きながら、自分の声をよく聞くようにしてください。
強勢位置で三種類にわけておきます。

in-ter-view [ɪn]+[tɝ]+[vjuː]
bas-ket-ball [bæs]+[ket]+[bɑl]
dis-cip-line [dɪs]+[sɪp]+[lɪn]
in-ter-est [ɪn]+[tɝ]+[est]
char-ac-ter [kær]+[æk]+[tɝ]
dif-fer-ence [dɪf]+[fɝ]+[ens]
fes-ti-val [fes]+[tɪ]+[vəl]
hos-pi-tal [hɔs]+[pɪ]+[təl]または[hɑs]+[pɪ]+[təl]
hol-i-day [hɔl]+[iː]+[deɪ]または[hɑl]+[iː]+[deɪ]
cin-e-ma [sɪn]+[e]+[mɑ]

per-fec-tion [pɝ]+[fek]+[ʃən]
im-pres-sive [ɪm]+[pres]+[sɪv]
pol-lu-tion [pɔl/pɑl]+[luː]+[ʃən]
pro-fes-sor [prɔ/prɑ]+[fes]+[sɝ]
to-mor-row [tuː]+[mɑ/mɔ]+[roʊ]
con-fu-sion [kɑn/kɔn]+[fjuː]+[ʒɔn/ʒɑn]
con-sid-er [kɑn/kɔn]+[sɪd]+[ɝ]
director [dɪ]+[rek]+[tɝ]
fan-tas-tic [fæn]+[tæs]+[tɪk]
go-ril-la [goʊ]+[rɪl]+[lɑ]
im-por-tant [ɪm]+[pɔr]+[tənt]

chim-pan-zee [tʃɪm]+[pæn]+[ziː]
tan-ge-rine [tæn]+[gə]+[rɪn]
tam-bou-rine [tæn]+[bə]+[rɪn]
vi-o-lin [vɑɪ]+[oʊ]+[lɪn]

さらに、余力のある人は③と④の方法でも練習してください。
転写法によって声を出して練習すると、ものすごく力がつくと思います。
その際、自分の声をよく聴いてください。(自分の声をしっかり聞く、というのは意外とむずかしいものです。)

はい、つづいて四音節の単語(words that have four syl-la-bles)にまいりましょう。

同じ調子で、手拍子を四つ打って、発音してください。
たとえば、「dic-tion-a-ry」でしたら、手を「パン、パン、パン、パン」と四回打ちながら、「ディク、シォン、エイ、リー」と読むわけです。
①と②のやり方、そして余力がある人は③と④もやってください。

dic-tion-a-ry [dɪk]+[ʃɑn]または[ʃɔn]+[eɪ]+[riː]
ob-vi-ous-ly [ɑ/ɔ]+[vɪ]+[ʌs]+[liː]
tel-e-vi-sion [tel]+[e]+[vɪ]+[ʒɑn]または[ʒɔn]
cal-cu-la-tor [kæl]+[kjuː]+[leɪ]+[tɝ] 

A-mer-i-ca [ə]+[mer]+[ɪ]+[kə]
ap-pre-ci-ate [əp]+[priː]+[ʃiː]+[eɪt]
af-ford-a-ble [əf]+[fɔːd]または[fɔrd]+[ə]+[bəl]
com-mu-ni-cate [kɑm]または[kɔm]+[mjuː]+[nɪ]+[keɪt]

pop-u-la-tion [pɑp]または[pɔp]+[juː]+[leɪ]+[ʃɑn]または[ʃɔn]
math-e-ma-tics [mæθ]+[e]+[mæ]+[tɪks]
doc-u-men-ta-ry [dɑk]または[dɔk]+[juː]+[men]+[teɪ]+[riː]
dec-o-ra-tion [dek]+[oʊ]+[reɪ]+[ʃɑn]または[ʃɔn]

つづいて5音節の単語にまいりましょう。
①②でやってみましょう。慣れてきましたら、③④の読み方でもやりましょう。

lab-o-ra-tor-y
ra-di-o-ac-tive
dra-ma-tic-al-ly
o-ca-sion-al-ly
re-fre-ger-a-tor
op-er-a-tion-al
op-por-tu-ni-ty
Penn-syl-va-ni-a
re-pre-sent-a-tive
san-i-tar-i-um
Yu-go-sla-vi-a
mo-men-tar-i-ly
in-ter-na-tion-al
caf-e-te-ri-a [kæf]+[e]+[tɪ]+[riː]+[ɑ]
na-tion-a-lit-y
ac-cu-mu-la-tion
en-vi-ron-ment-al
so-cial-i-za-tion
qual-i-fi-ca-tion

ふう、これで単語はおわりましょう。
ずいぶんやりましたね・・・ご苦労様です!
次はいよいよ「文」へ参ります。


[6] 文(センテンス)の読み方

文(sen-tence)を読むときであっても、まったく同じ方法で、音節の積み重ねとして読めばよいわけです。

(例文)It was ver-y cold.

この文ですと全部で何音節あるでしょうかーーー5音節です。
ですから、よみかたとしては5音節ある単語を読むのと基本的に同じです。
ただ、一つだけ気をつけていただきたいことは、文になったと云っても一つ一つの単語をおろそかにしないでください。
単語をよむときに音節を大事にするのとおなじで、文をよむときに単語を大事にしていただきたいのです。
日本語はサラサラと流れるような言語であり、英語はガシガシとブロックやれんがをつみあげるような言語です。ですから、一つ一つの単語をながさずにしっかりと声に出し、それを積み上げていってほしいのです。

では、手を叩いて声にだしてみてください。
ひきつづき、音節どうしの間をあけてゆっくり読む方法をやってみましょう。
「ver-y」だけ2音節です。

①音節どうしの間をあけてゆっくり読む方法
手拍子「パン・・(1秒)・・パン・・(1秒)・・パン・・(1秒)・・パン・・(1秒)・・パン」
読みあげる「イトゥ・・・ウォズ・・・ヴェア・・・イー・・・コウルド」

②音節どうし(単語どうしも)つづけて読む方法
手拍子「パンパンパンパンパンパン」
読み上げる「イトゥ/ウォズ/ヴェア/イー/コウルド」

さらさら、っと流れるように読むのではなく、一音節ずつをがっしりと声にだすことをこころがけてください。

これが文の読み方となります。
さらに例文をつづけます。

(例文)It was a few days af-ter Christ-mas.
  [ɪt] [wɔz] [eɪ] [fjuː] [deɪz] [æf] [tɝ] [krɪs] [məs]

何音節あるでしょうかーーー9音節です。
単語は7つで、音節は9つですね。
①「パン・・パン・・パン・・パン・・パン・・パン・・パン・・パン・・パン」
②「パンパンパンパンパンパンパンパンパン」
という二つの方式で手を叩きながら読んでみてください。

あ、すみません、言うのを忘れていましたが、冠詞の「a」はゆっくり読むときは「エイ」と言うことにしましょう。
ゆっくりのときは[eɪ]で、ふつうの速度のときは[ə]と言ってください。
この講義では、とにかく丁寧にゆっくり読んでむことが大切と説きますので、不定冠詞の「a」はすべて [eɪ] と読むことに決めちゃってもよいと思います。
定冠詞「the」は、ゆっくりのときは [ðiː] と言い、ふつうの速度のときは [ðə] です。当面のあいだはすべて [ðiː] と発音してまったく支障ありませんよ。

そして余力のある人は、③方式と④方式でもやってみましょう。
この文でしたら「a」と「after」に前の子音が転写されることになります。

さらにもう少し長い文をやってみましょう。

(例文)I de-cid-ed to vis-it my friend, Mr. Sher-lock Holmes.
  [ɑɪ] [diː/sɑɪd/ɪd] [tuː] [vɪ/zɪt] [mɑɪ] [frend] [mɪs/tɝ] [ʃɝ/lɔk] [hoʊmz]

単語はいくつか、音節はいくつか、数えてみてくださいーーー単語は9つ、音節は12ありますね。
それでは同じく、①のやりかた、②のやりかたで声をだしてみてください。

文がすこしながくなってきましたので、ちょっと区切ってみましょう。
この「区切り」はとても重要ですが、区切り方については第6講義でやります。
区切りには絶対的な正解というものはありませんので、僕の区切りはあくまで一例です。

(例文)I decided// to visit my friend, Mr. Sherlock Holmes.

この区切りで手拍子を叩いて読んでみてください。
「 , (カンマ)」のあるところは当然区切りがあると考えてください。 つまり、この文でしたら二箇所に区切りがあり、そこで休みをとるわけです。

(手拍子)パンパンパンパン・・・パンパンパンパンパン・・・パンパンパンパンパン
(読み方)I-de-cid-ed // to-vi-sit-my-friend, mis-ter-sher-lock-holms.

・・・こんなもんでよいでしょう、おつかれさまです!!
ここらで休憩をいれたい方は、一息いれてください。
それでは、一気に「文」(sentence)から「文章」(article)に駆け上がりまして、やっと今日の解説をおわりたいと思います。

それでは次の文章を、基本的には、①と②の方法をつかいながら、区切るところは区切って、ゆっくり、じっくりと味わって読んでみてください。
③と④のよみかた(子音転写法)を自由に組み合わせながら読んでもらって一向にかまいません。
ちょっと長いですが楽しんでください。全部で151単語あります。
まずは、音節区切りだけつけて書き写しましす。
そのあと、参考のために文区切りや発音記号も記しておきます。

たっぷり時間をかけて、焦らず、じっくり読むのがコツです!
サラサラ読まずに、ガシリ、ガシリと、重たいレンガを並べるように声を出して読んでください。
スピードをあげて読めるようになることが目的ではありません。目的は、英語の音がどのように組み立てられるか(ひいては英語の文法がどのように組み立てられているか)を理解することです。
一つ一つの音節、一つ一つの単語、一つ一つの句を、おろそかにせず、読んでみてください。今日学んでいただいたように、しっかり間をあけて、ときにはひっつけたりしながらじっくり声にだしてください。
コツは、どんどん前に進まず、同じ単語や同じ箇所をしっくりくるまで何度もくりかえして声にだすことです。そうすると力がつきます。

自分の声を聞くことも忘れないでください。
意味や表現はあまり気にしないでください。
言葉の意味はあとから、勝手についてくると思います。

It was a few days after Christ-mas, and it was very cold. I decided to visit my friend, Mr. Sherlock Holmes. I am a doctor, but I sometimes help Holmes and I write about his detective work. This evening, he was in the living room of his flat at 221B Baker Street (two two one B Baker Street). He was sitting on the sofa and he was looking closely at an old hat.
"Are you working, Holmes?" I asked.
"Ah, Watson," he said. "Please sit down. It's good to see you. I'd like to talk about this hat with you."
I sat down in an arm-chair. There was a good fire, and I was happy to be warm.
"It's not a ver-y interesting hat," I said, "but is it a clue to a terrible crime?"
"There's no crime," said Holmes, "but the hat is interesting. Do you know Peterson? He works near here."
"Yes, I do. Is it his hat?" I asked.
("Short Stories of Sherlock Holmes" Penguin Readers)



【音節、区切り】 It was a few days af-ter Christ-mas, and it was ver-y cold. I de-cid-ed // to vis-it my friend, Mr. Sher-lock Holmes. I am a doc-tor, but I some-times help Holmes // and I write about his de-tect-ive work. This eve-ning, he was in the liv-ing room // of his flat at 221B Baker Street (two-two-one-B Bak-er Street). He was sit-ting on the so-fa // and he was look-ing close-ly // at an old hat.
"Are you work-ing, Holmes?" I asked.
"Ah, Wat-son," he said. "Please sit down. It's good to see you. I'd like to talk // a-bout this hat // with you."
I sat down // in an arm-chair. There was a good fire, and I was hap-py to be warm.
"It's not a ver-y in-ter-est-ing hat," I said, "but is it a clue // to a ter-ri-ble crime?"
"There's no crime," said Holmes, "but the hat is in-ter-est-ing. Do you know Pe-ter-son? He works near here."
"Yes, I do. Is it his hat?" I asked.
It was// a few days// after Christmas,// and it was// very cold. I decided// to visit my friend,// Mr. Sherlock Holmes. I am a doctor,// but I sometimes// help Holmes// and I write// about his detective work. This evening,// he was in the living room// of his flat// at 221B Baker Street. He was sitting// on the sofa// and he was looking// closely// at an old hat.
"Are you working,// Holmes?"// I asked.
"Ah, Watson,"// he said. "Please sit down. It's good// to see you. I'd like to talk// about this hat// with you."
I sat down// in an armchair. There was a good fire,// and I was happy// to be warm.
"It's not// a very interesting hat,"// I said,// "but is it a clue// to a terrible crime?"
"There's no crime,"// said Holmes,// "but the hat is interesting. Do you know Peterson? He works near here."
"Yes, I do. Is it his hat?"// I asked.

しっかり手を叩きながら、自分の声に耳をかたむけながら、読むことができたでしょうか。
ゆっくり読めば読むほど、英語がちかづいてくると実感できると思います。

はい、今日は長かったですね!
 ・手拍子を打つことで「レンガ」を掴む
 ・レンガが並ぶときは、間をあけてもよい、ひっつけてもよい
ということを理解するのが今日の目的でした。
 
お楽しみいただけたでしょうか。これで、第四回講義「英語のよみかた」をおわります。
次回は第五講義ではリスニングの方法や原理についてお話ししようと思います。
それでは第五講義を書き終わるまで、すこしお時間をください。


第四回講義「よみかた」について質問やご意見 → こちら
第五回講義「リスニング」へすすむ → こちら(作成中)


基礎からかためる英語講義(全15回)講義予定
第一講義 音節
第二講義 母音
第三講義 子音
第四講義 単語、文、文章(よみかた)
第五講義 リスニングその1
第六講義 文法その1
第七講義 文法その2
第八講義 リスニングその2
第九講義 日本語と英語
第十講義 越境
Lesson 11 - TBA
Lesson 12 - TBA
Lesson 13 - TBA
Lesson 14 - TBA
Lesson 15 - TBA
Final Exam
Graduation Ceremony



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