2000年1月アーカイブ

今日は、全15回講義の第2講義となります。

本日の目標は、すべての母音を理解してしまおう、です。
子音は、つぎの第三回でやります。
本当にそんなことができるのか・・・おおきくでてしまいましたが、じっくりお付き合いください。

なぜ母音と子音をまなぶ必要があるのでしょうか?
母音と子音がわかれば、何が理解できるのでしょうか?

それは、音節をつくる部品がそろうということです。
前回講義でやりましたとおり、英語のしくみとは、
 子音+母音+子音 = 1音節
 1音節 = 1語
です。

母音すべてと子音すべてがわかれば、パターンとしてはそれ以上は存在しません。
これが、日本語でいうところの「五十音表をまなぶ」にあたるわけです。
これをやらないことには始まらないわけです。
ここをスタート地点にすれば、日本語とおなじで、やっと英語がブロックになります。
言語が積み木やレンガみたいに見えてくるわけです。また、そのように聴こえてきます。

基礎をかためれば百戦あやうからず、です。
さっそくはじめまたいと思います。

英語には母音と子音、ぜんぶでいくつあるでしょうか。
母音はぜんぶで15個あります。この「15」という数字は憶えておいてください。
諸説あって、もっと多いという人もいるのですが、とりあえず「15」でよいでしょう。

日本語は母音が五つしかありませんから、英語は母音が15ある、と聞くと多いと感じるかもしれません。
でも、英語には漢字も無いわけですから、母音と子音がおわったら、基礎のすべてが片付いたといって過言ではないわけです。

子音のほうはいくつあるかご存知でしょうか。
ぜんぶで24個と考えられています。

今日と次回でそのぜんぶをやってしまおうと思います。
音を理解するコツを伝授しますので、ぜひお付き合いください。
そのコツというのは、ざっくり言いますと、
「この単語とこの単語は母音が同じである」
「この単語とこの単語の子音が同じである」
というふうに考えることです。
舌の位置がどうのこうの、口のかたちがどうのこうの、というのはおすすめしません。
そんなことをやっても永久に英語は言えるようにならないのです。

さて、お断りがあります。
母音と子音の勉強をする、と言ったものの、発音の練習はほとんどやりません。
やるにしても最小限にとどめたいと思います。
本日やりたいことは、母音の全体像をつかむことです。
全体像をつかまないことには、やる気もわきませんし、達成感もありません。
なにができているのか、なにができていないのか、どこまでやったら大体終わりなのか、それを知る必要があります。

全部で15あるという母音には、どのようなものがあるのか、それを見てゆきます。
母音も子音も、数にかぎりがあります。有限です。無限にあるのではないのです。
それが出来るようになれば終わりです。
そうしましたら世の中にあるすべての英語の単語がばっちりに発音できるようになります。
結局、言語とはパターンの組み合わせで出来上がっているだけです。
音節できっちり発音できればリスニングもできるわけです。
逆に音節できっちり発音ができなければリスニングはできません。

母音の全体像をつかんで、スタート地点に立ちたいと思います。
今日は気楽にかまえてください。
ざっと読んでいただいて、全体像を掴んでいただければおわりです。
でもそこが大切なのです。

それではまいりたいと思います。

まず、母音というものがどのように体系だてられているかを考えます。
母音をあらわすアルファベットは原則として五つです。
a i u e o の五つです。
これは誰でもしっていますね。
(五つ、つまり日本語の母音とおなじです。ちがう言語なのに、すこし不思議なことです。)

日本語をはなす人は、日本語の母音についてどう考えているでしょうか。
「母音は五つある、それはア・イ・ウ・エ・オだ」とかんがえています。
では、英語をはなす人は母音のことをどのようにかんがえるのでしょうか?

英語をはなす人は、こう考えています。
「母音には五種類あり、それぞれに〈長いほう〉と〈短いほう〉がある」。

言いかえますと「a」「i」「u」「e」「o」の五つについて、
それぞれに「長いほうの発音の仕方」と「短いほうの発音の仕方」の二つがある、ということです。
どういうことかといいますと、「a」の長いほうの発音方法は「エイ」で、「a」の短いほうの発音方法は「ア」ということです。

これで大体の予想がついたかもしれません。
「i」の、長いほうの発音方法は「アイ」であり、短いほうの発音方法は「イ」です。
「u」の、長いほうの発音方法は「ユー」または「ウー」であり、短いほうの発音方法は「ウ」です。
「e」は、長いほうが「イー」で、短いほうが「エ」です。
「o」は、長いほうが「オウ」で、短いほうが「オ」です。

つまり、「長いほうの発音方法」というのはアルファベットの読み方そのままです。
「短いほうの発音方法」というのは、僕たち日本語話者でいう「ローマ字読み」です。
目から鱗が落ちるような、簡単な仕組みでしょう?
はい、15個あるという母音のうち、これで10個です。

それぞれ、声にだして確認してゆきましょう。

英語は声にだしてください。
「もともと自分の発音がよくないばあいは意味が無いのではないか?」
と思われるかもしれませんが、それは心配におよびません。
なぜかといいますと、とにもかくにも英語の学習は、
「発音がさきか、リスニングがさきか」とか、
「読書がさきか、会話がさきか」とか、
「文法がさきか、実践がさきか」とか、
「読解力がさきか、単語力がさきか」とか、
ニワトリがさきか卵がさきかのような問題に悩まされるものであり、
僕が思うに、この問いに対する解はたった一つです。それは、
〈両方をやっていけば、すこしずつほぐれてくる〉
です。
ですから「順序立ててやらないと効果がない」という心配は無用です。
むしろ、両方をやらないとダメということです。

声をだすことが何より大事です。
ぜんぶ一音節の単語ですので、一音で言ってください。
かたまりごとに、同じ母音をならべてあります。
さきほど言いましたように、ひとまず10種です。

make   つくるという意味
bake   焼くという意味
face   顔という意味
ape   猿という意味
brave   勇敢である、という意味
fate   運命という意味

Mike  男の名前
nice  いいね、という意味
ice  こおり、という意味
kite  凧揚げのたこ、という意味
bike  自転車、という意味

cute  (かわいい、という意味)
tune  (合わせる、という意味)
June  (六月という意味)
use  (使う、という意味)
mute  (音を消す、という意味)

moon  (月、という意味)
spoon  (さじ、という意味)
scoop  (すくう、という意味)
pool  (水溜り、という意味)
stool  (いす、という意味)

bee  蜂(はち)という意味
knee  膝(ひざ)という意味
tree  木(き)という意味
steel  鉄(てつ)という意味
eat  たべる(食べる)という意味
steal  ぬすむ(盗む)という意味
me  私(わたし)という意味

nose  鼻(はな)という意味
stove  暖炉(だんろ)という意味
so  こんなにも、という意味
go  行くという意味の動詞
boat  小舟(こぶね)という意味
coat  防寒用上着という意味
soap  せっけんという意味

cat  猫(ねこ)という意味
bag  鞄(かばん)という意味
man  男という意味
scan  スキャンするという意味
have  所持するという意味

big  大きいという意味
hip  おしりという意味
pick  拾うという意味
lip  くちびるという意味
stick  棒という意味
Nick  人の名前

cut  切るという意味
but  しかしという意味
hug  抱きしめるという意味
cup  湯飲みという意味
tub  大きな容器という意味

pet  飼っている動物という意味
net  網(あみ)という意味
met  meetの過去形
bed  うえに寝るための家具

Bob  人の名前
hot  熱いという意味
not  否定の意味  
got  getの過去形
clock  時計という意味

はい、おつかれさまです。
かたまりで同じ母音であることを確認してください。
自分の声を自分の耳で聴いていただきたいのです。
そうやってゆっくりリストを読んでもらえれば、力がついてくると思います。
いまは、上手に発音できなくてもかまいません。
母音15のうちにそういう母音があるんだ、と知っていただければ、それでよいのです。

それぞれの説明をくわえます。

まず、「a」のバリエーションの「長いほう」はアルファベットそのままで「エイ」です。「エーイ」もいいかもしれません。
「エー」は間違いです。「エー」はもう言わないようにしてください。
これからは発音記号 [eɪ] と記すことにします。

「i」の「長いほう」はアルファベットそのままで「アイ」です。または「アーイ」もいいかもしれません。
これからは発音記号 [aɪ]と記すことにさせてください。

Uのバリエーションで長くよむほうは「ユー」または「ウー」。
これは日本語とほとんど同じ音です。
これから発音記号で「juː」「uː」と記すことにさせてください。

Eのバリエーションで長くよむほうは、アルファベットそのままで「イー」です。
日本語とほとんど同じです。
これからは発音記号で [iː] と書くことにします。

Oのバリエーションで長いほうは、アルファベット読みで「オウ」または「オーウ」です。
「オー」ではありませんので気をつけてください。
たとえば、「note」ですと「ノウト」または「ノーウト」です。「ノート」は間違いです。
発音記号で[oʊ]と記すことにさせてください。

上記で「長いほう」の五つは終わりです。
いかがですか。簡単でしょう?

つぎに「短いほう」にまいります。

短いほうの「a」は「ア」です。
ただし、これはちょっと説明が必要です。
日本語でいうところの「ア」の発音はたくさんある、と学校で教わりませんでしたか。
僕はそう習ったのです。

「ア」の種類がいくつあると云われているかと言いますと、全部でだいたい四つです。
しかし最終的にはたった一つへ絞られます。いまから説明します。

① つよいア([æ]で記すことにする) bad、mad、dad、back、Sam など
② きれいなア([ɑ]で記すことにする) watch、tall、small、all、father、water など
③ よわいア([ʌ]で記すことにする) cut、
④ 非常によわいア([ə] で記すことにする)・・・「あいまい母音」と呼ばれているもの。

①「つよいア」= [æ] のほうは、かなり汚いかんじで、羊が「メェ~(メァ~)」と鳴くかんじでおねがいします。
「短いほうのa」とはすなわち、この①「つよいア」のことです。

②「きれいなア」= [ɑ] は、音としては日本語の「ア」とほぼ同じ音です。ですから発音は簡単なのですが、ちょっと驚かれるかもしれませんが、これはあとで説明する「短いほうのo」なのです。
ですから、あとでまとめて説明します。
大半の英語をしゃべる人はこれを「a」の仲間と考えていないようです。

③「よわいア」です。スペルを見ていただいたらわかると思いますが、これはじつは「短いほうのu」なのです。
ですから、これも、あとの「u」のところで説明します。
日本語話者には「ア」と聞こえるので、「a」の一種というふうに思われているだけです。

④は、俗にいう「あいまい母音」です。
これもあとで説明します。気にせず前にすすみましょう。

いかがでしょうか、これで「短いほうのa」は①の「つよいア([æ])」だけ、ということが分かっていただけたでしょうか。
それでは、つぎの母音へいきます。

「短く発音するほうの〈 i 〉」は、「イ」です。
「だらんとしたイ」と考えるとよいでしょう。口や喉のみならず、顔や全身をだらんとさせると、言っている本人も「イ」なのか「エ」なのか、違いがわからなくなってきます。それが正解です。

ひとつお願いがあります。「ッ(ちいさいツ)」をつかわないようにしてください。
というのは、英語には促音(そくおん)すなわち「ちいさいツ」というのは無いからです。
たとえば、「kick(蹴るという意味)」ですと「キク」となります。「キーク」でもよいかもしれません。「キック」はいけません。
全身をだらんとして発音すると、「ケク」「ケーク」みたいになってきますから、それが正解なわけです。
「big(大きいという意味)」は「ビグ」または「ビーグ」ですし、または「ベグ」「ベーグ」です。
「hip(おしりという意味)」は「ヒプ」または「ヒープ」ですし、または「ヘプ」「ヘープ」です。
これから発音記号で [ɪ] と記すことにさせてください。

短く発音するほうの「u」は、「ウ」ということになります。
「だらんとしたウ」と考えるのがよいでしょう。思いっきりだらんとさせると、しまいに「ウ」なのか「ア」なのか、自分でもわからなくなってきます。それが正解です。

「but」(しかし、という意味)や「cut(切る、という意味)」という単語がこれです。
この単語をみなさんは「バット」「カット」と読んでいるのではないかと思います。
しかし先ほども言いましたように、スペルの通りで、英語話者はこれを「a」ではなく「u」の一種とかんがえています。
じっさい、発音をよく聴いてみれば、「but」は「ブト」、「cut」は「クト」、「cup」は「クプ」みたいに発音していることに気づくと思います。

口や喉、顔や首そして全身を、思いっきりだらんとさせると、ブトなのかバトなのか、はたまたボトなのか、わけがわからなくなってくると思います。それが大正解です。
発音記号はたいてい [ʌ] で示すのが一般的です。

この音は全身をだらんとさせて、身体のしたのほう(つまり喉のつけねや胸のあたり)から出す音です。
いますぐは上手にできなくても構いません。
そういうもんだと知っておいていただきたいのです。
そうしたら、何かの拍子に、つまり誰かがその音を出しているときに、その音が聞こえる日がきます。

下記の単語を、アともウともとれないような、ものすごく「だらんとしたウ」として読んでみてください。
jump, mug, sun, duck, bus, drum, truck, hut, gum, cut, mud, cup, stuff
enough, rough, tough

さて、追記があります。短いほうの「u」にはもう一つあるとされています。
そちらのウを、僕は「はっきりしたウ」と呼んでいます。
はっきりしたウ([ʊ]で記すことにする)・・・book、foot、look、cook、など

それから、先ほども言いましたが、「ッ(ちいさいツ)」をつかわないようにしてください。
たとえば、book(本という意味)の場合だと「ブク」となります。「ブーク」でもよいかもしれません。「ブック」はちがうわけです。

はい、つぎの音へまいりましょう。

「e」のバリーションで短くよむ場合は「エ」です。
「だらんとしたエ」と考えてください。だらんとすると同じく「ア」みたいになってきます。それが正解です。
おなじく、促音(ちいさいツ)はつかわないようにして読んでください。
bed(寝具という意味)の場合だと、「ベド」または「ベード」というほうが良いと思います。「ベッド」はやめましょう。
発音記号は [e] と書くことにします。

あと一つです。
最後にのこっているのは、短いほうの「o」、すなわち「オ」です。

短いほうの「o」は発音記号では [ɔ]と記すことにします。
ただしちょっと事情があります。
この音はたいていの場合、さきほど説明した「きれいなア」になるのです。
ざっくり言うとイギリスでは「オ」で、アメリカでは「きれいなア」になります。
(イギリス英語とかアメリカ英語とかに分けて分析するのは、いろいろ理由があって、僕は良いことと思わないんですが。)
下記の例を、その両方で声にだして読んでみてください。

Bob [bɔb]または[bɑb]  人の名前
hot [hɔt]または[hɑt]  熱いという意味
not [nɔt]または[nɑt]  否定の意味  
got [gɔt]または[gɑt]  getの過去形
clock [klɔk]または[klɑk]  時計という意味

ただし、「両方で言えるようになる」というのが重要なのではなく、
本当はむしろ、「どっちで言っているのか自分でもよくわからない」というのが目標地点です。
だからイギリス英語とかアメリカ英語なんて分類するのはあまりいいことではないのです。

スペルはちがいますが下記も同じです。
両方の音で声にだして読んでみてください。

all  [ɔl]または[ɑl]  すべてという意味
small  [smɔl]または[smɑl]  ちいさいという意味
tall  [tɔl]または[tɑl]  背が高いという意味
call  [kɔl]または[kɑl]  呼ぶという意味
talk [tɔk]または[tɑk]  しゃべるという意味
walk  [wɔk]または[wɑk]  歩くという意味

おまけに、下記のような単語も同じです。「オ」でもいいが、「きれいなア」で発音します。

water  水という意味。
father  父という意味。

ここはものすごく重要と僕は考えています。
たとえば、talk(しゃべる)は「トーク」だと誰もが思っているのですが、じっさいには大半の英語話者は「ターク」と言っているわけです。
トークと言っていないのにトークと思っている限りは、talkを聞き取ることができません。
同じようにスモールと言っていないのにスモールだと思っている限りは、smallを聞き取ることができません。
言葉のしくみ(音節と母音と子音)がわかれば、リスニングが出来るようになるのだと言う理屈です。
この話は第五講義でじっくりやります。

はい、おつかれさまです。
以上で「ながいほう」「みじかいほう」の母音についてのコメントはおわりです。

さて、いくつ母音の勉強をしたでしょうか。
基本の母音は10であると最初に言いましたが、
短いほうの「a」は「つよいア」ですが、くわえて「きれいなア」も紹介しました。
短いほうの「u」は「だらんとしたウ」ですが、くわえて「はっきりしたウ」も紹介しました。
そういうわけで、二つが加わりましたので全部で12の母音を学んだことになります。
・・・ということはあとたったの三つです。

ひとまずおつかれさまです!

それでは、さきへ進むまえに、いましがた読んでもらった練習用の単語集を、もういちど読んでみてください。
ふやしまして、しっかり声をだして、自分で聴いてください。

「母音が同じ」ということを感じながら読んでください。
上手に読む必要はありません。
そういう母音がある、ということを理解していただきたいのです。
全部で15個しかない母音、そのうち12個を見渡してください。

make   つくるという意味
bake   焼くという意味
face   顔という意味
ape   猿という意味
brave   勇敢である、という意味
fate   運命という意味
snake  蛇(へび)という意味
same  同じ、という意味
plane  飛行機という意味
tape  テープという意味

ice  こおり、という意味
Mike  男の名前
kite  凧揚げのたこ、という意味
bike  自転車、という意味
nice  いいね、という意味
like  好き、という意味
hide  隠す、という意味
slide  すべらせるという意味
time  時間という意味
shine  輝くという意味
light  光という意味

cute  (かわいい、という意味)
tune  (合わせる、という意味)
June  (六月という意味)
use  (使う、という意味)
moon  (月、という意味)
spoon  (さじ、という意味)
cube  立方体という意味
tube  管(くだ)という意味
huge  巨大という意味
flute  フルート(楽器)という意味
mute  音を消すという意味

bee  蜂(はち)という意味
knee  膝(ひざ)という意味
tree  木(き)という意味
steel  鉄(てつ)という意味
eat  たべる(食べる)という意味
steal  ぬすむ(盗む)という意味
me  私(わたし)という意味
bean  豆(まめ)という意味
mean  意図する、という意味
beat  打つという意味
meat  肉(にく)という意味
Pete  人の名前
seat  座席(ざせき)という意味

nose  鼻(はな)という意味
stove  暖炉(だんろ)という意味
so  こんなにも、という意味
go  行くという意味の動詞
boat  小舟(こぶね)という意味
coat  防寒用上着という意味
soap  せっけんという意味

cat  猫(ねこ)という意味
bag  鞄(かばん)という意味
man  男という意味
scan  スキャンするという意味
have  所持するという意味

big  大きいという意味
hip  おしりという意味
pick  拾うという意味
lip  くちびるという意味
stick  棒という意味
Nick  人の名前

cut  切るという意味
but  しかしという意味
hug  抱きしめるという意味
cup  湯飲みという意味
tub  大きな容器という意味

pet  飼っている動物という意味
net  網(あみ)という意味
met  meetの過去形
bed  うえに寝るための家具

Bob  人の名前
hot  熱いという意味
not  否定の意味  
got  getの過去形
clock  時計という意味

はい、おつかれさまでした!

さあ、それでは母音のこりたった三個にまいりましょう。
これをやったら、母音はおわりです。
そのまえに、休憩したい人は休憩してください。
一気にやるとお腹いっぱいだと思いますので。

  *  *  *

はい、先にすすんでよいでしょうか。
のこりの母音三個について説明したいと思います。

のこり三個あるという母音のうち二つは「二重母音」というやつです。
二重母音というやつ、はすでに登場していますね。
「エイ」
「アイ」
「オウ」
の三つをすでに紹介しました。
ここに二つ追加したいと思うのです。
「アウ」 [aʊ]
「オイ」 [ɔɪ]

それでは、単語を読んでみてください。

now
cow
boy
coin

さあ、最後までやってきました。
15個あるという母音はいよいよ、のこり一つとなりました。
最後にのこっている母音が何か、わかる方はいらっしゃいますか?
もしよかったら当ててみてください。

さいごの母音、15個目の母音がなにかといいますと、それは、下記のような単語でつかわれている母音です。(いつものように全部同じ母音をあつめてあります。)

hurt  怪我をしたという意味
purse  小さいバッグという意味
surf  サーフィンするという意味
blur  あいまいでぼやけているという意味
work  働くという意味
worm  虫(むし)という意味
nerd  オタクという意味
third  三番目という意味
bird  鳥(とり)という意味
dirt  泥(どろ)という意味

これはまあ、カタカナで書くことのできない音です。
睡眠中のひとが寝言でカラスの鳴き真似をしているような。
食事中のひとがたべものを口いっぱいにほおばって何か言っているような。

この音は、だれかに尋ねるなり、耳にするなりして、「よしわかった」となるところまで探してください。
ちなみに僕個人はどう考えているかと言いますと、「関根勤がジャイアント馬場のものまねをする声を出せばよい」と考えています。
これは冗談でもなんでもなく、真面目な話、高校生のときに「これだ!」と思いました。
それ以来、この考え方で三十年以上、英語をしゃべっております。

発音記号は [ɜ] と記すことにさせてください。

はい、これで15個です。いったんおしまいです。
いままで見てきた15個の母音を表にしておきます。

これで15個の母音が登場したわけです。
ということは、
これからみなさんが英語を読むときも聴くときも、英語に接する時には、その音はかならず、その15あるうちのどれかの音にちがいないわけです。
母音はかならずそこにありますので。

(表)

今日は、ここまで、結構長かったですね。おつかれさまです。
でもあとちょっとだけあるんです。

すくない場合は15個ですが、だいたいの英語の本には、母音の数は20だとか26だとか書いてあると思います。
なんでそんなことになるのでしょうか。
下記、補足します。ここは読みとばしていただいても構いません。

まず、heart(心臓という意味)、park(公園という意味)、start(はじめるという意味)などにふくまれる母音 [ɑr] があります。
これは、母音の一つとしてかんがえてもいいのかもしれませんが、母音+子音と思ってもさしつかえありません。
park(公園という意味)= [p] + [ɑ] + [r] + [k] (子音+母音+子音+子音)
ですから、これは今日お話しした「きれいなア」[ɑ] です。
あとで子音のところでやりますが、アール「r」の発音が理解できたら上記は問題なく、言うのも聞くのも可能になるわけです。

これと同じしくみで下記も理解できるでしょう。
pork [pɔrk](豚肉という意味)
fork [fɔrk](突き刺して食べる食器)
pair [per] (二つで一組という意味)
ear (耳という意味)
peer (じろじろ見るという意味)

それと、すこしだけ重要なやつが最後にのこってしまいました。
それは「あいまい母音」と呼ばれているものです。
ふつうは、発音記号は [ə] と記しますよね。 

あいまい母音については、僕の考えをこちらに書いておきましたのでよかったら読んでみてください。

はい、今日はこれでおしまいです!
終了するまえに、もういちど、大事なことをお伝えします。

15の母音が存在することを知ったわけですから、
これから英語を読む場合は、すべての音が、15のうちのどれかの母音でなければおかしいわけです。
そう考えて、英語に接すると、見えてくる世界がずいぶん変わると思います。
そこが本講義の意味です。

おつかれさまでした!
次回講義では、子音の説明をします。


それではイントロダクションでおつたえしたとおり、「英語の正体とは何か」というところに一気に切り込みましょう。
英語で、日本語でいうところの五十音表にあたるものはいったい何なのか、という話のつづきです。

英語はとてもシンプルです。
下記の仕組みが英語、です。

子音+母音+子音 → 1音節
1音節 = 1語

これがきわめて重要です。
上記のルールが、この講義で伝えたいことのすべてといってもいいくらいです。

このルールにしたがって、語をどんどんならべてゆきます。
のちのちやりますので、よく理解してほしいと思います。

ちょうど、おなじ形のレンガをどんどん並べるだけで、どんなものでも作れてしまうような感覚です。
ちゃんとしたレンガがなければ、いくら頑張っても積み上がっていきません。

基礎ができていれば百戦あやうからず。
やさしくじっくり説明しますので、なにとぞお付き合いください。

「音節(おんせつ)」というのが堅苦しくていけませんが、これは英語で「syllable(シラブル)」とよばれるものです。
「音節」などと、かっこをつけて言わなくても、1音(いちおん)、2音(におん)などと呼びかえてもかまいません。
中国語の漢字でいうと漢字1個ぶんに相当します。
韓国語のハングルでいうとハングル(文字)1つに相当します。

英語ではたとえば、
bag(かばん) car(車両) cat(ネコ)
dog(イヌ) pen(ペン) hat(ぼうし) 

などの名詞もそうですし、下記、動詞もそうです。

run(走る)、take(とる)、get(手に入れる)
make(つくる)、dance(おどる)、chat(おしゃべりする)

もちろん下記のように、形容詞もおなじです。

red(あかい)、hot(あつい)、hard(かたい)
tall(背がたかい)、short(みじかい)、long(ながい

英語がでてきたばあいは、かならず声をだしてください。
二度でも三度でも、声に出していってみることが何より大事です。
目で追っているだけはゼッタイ禁止です。
日本語は、書かれた言葉にも価値があるのですが、英語には書かれた文字にはあまり価値がないと言えるでしょう。
そりゃあそうですよね、たったの26文字しかないアルファベットで書かれているのですから。日本語とおおちがいです。
書かれた英語というものは、じつは「このように音を出してほしい」と訴えるためだけにあるわけです。
書かれた英語を声に出して読んでも、情報はいっさい抜け落ちません。
日本語の場合は、書かれたものを読み上げると、情報がずいぶん落ちてしまいます。
・・・とにかく、英語は声にだしてください。

上にあげた単語は、ぜんぶ同じ調子で「子音+母音+子音」になっているでしょう。
そして、これでひとつの言葉(単語)をつくります。

日本語の場合は1音だけだと、意味をもちません。
「あ」とか「い」とか、「く」とか「せ」とかには意味がありません。
だいたい2音(2文字)ほどになって、意味がともなってきます。
「くも」「いぬ」「やま」「あし」「ほし」「そら」・・・

英語は1音で、ひとつの単語になります。
日常会話でつかう基本的な単語は、八割がたが1音節の単語です。

これが英語の出発点となります。

この時点で「そうか!」と膝を打っている方もいらっしゃるかもしれません。これで道がひらけます。
いまいちよく分からない、とか、信じられない、と思っている人もたくさんいらっしゃることでしょう。
これからどんどん説明をしてゆきますので、じっくりお付き合いください。

英語には母音がいくつあるかご存知ですか。
15個あります。
諸説あるとはいえ、15〜20として差し支えないでしょう。
そこで、母音を、どれでもいいので、一つを持ってきます。
これが音節の核となります。

手始めに、母音「O」をつかってみることにしましょう。
これは、カタカナで書くならば「オウ」と読みます。
発音記号で [ou] と書くことにします。
日本の人はよくオーと言いますが、それは間違いで、「オウ」です。
これからは「オウ」と口にするようにしてください。
オーといわないようにしてください。

これの前に子音を一つくっつけます。
その後にも子音を一つ、くっつけます。
これで一つの音節(おんせつ)ができあがるわけです。
そして、それと同時に、一つの〈単語〉ができあがります。

たとえば、[k]という子音を前につけてみましょう。
そして[t]という子音を後ろにつけます。
声に出してみてください。
これで、1音節が完成し、これはそのまま一つの「防寒用上着」という単語になっているわけです。

ちなみに、綴りは「coat」ですが、英語では発音と綴りは同じではないので、そこを考えすぎないように心がけてください。
じっさいの英語と表記、つまり発音とスペルの関係については、第五章でしっかりお話ししますので、そのときにスッキリするはずです。
いまはもやもやすると思いますが、気にせずにどんどん進んでください。

つぎは、アタマに[n]、オシリに[t]をつけてみましょう。
(ちゃんと声にだしてみてくださいね。)

[n] + [ou] + [t] = ?

すると、「忘れないためのみじかい文章」という単語が完成しました。(綴りは「note」です。)
このようにして1音節が完成し、しかもそれが1語として成立するのです。

アタマにつける子音と、オシリにつける子音を変えれば、無限大にバリエーションが生まれます。
さきほどもいいましたように、母音は15個あります。
子音は24個あるとかんがえられています。
これで、組み合わせてゆくと1音節だけで無数につくることができるわけです。

この法則だけで果てしなく進むことができます。
これが英語の正体です。
しーんと無音のところへ、たったの一音を発します。
まるで、打楽器をかるく一回だけ叩くようにです。
するとそこに言葉がうまれ、意味もうまれるんですね。

日本語はちがいます。1音だけでは意味はつくれず、2音や3音(さらにはもっとたくさん)をだしていかないと意味がうまれませんので、つらつらと音をだしてゆきます。
結果的に、川のながれるように音が数珠なりになっているわけです。
英語は打楽器をボン、ボン、ボンと鳴らすような言語です。
日本語はムニュムニュと細い音の笛を鳴らすような印象をつくる言語です。

英語では、1音を1音として存在感のある発音をしましょう。
これは本当に大事なことです。
なぜ大事かというとそれが英語だからです。

もうすこしやってみましょう。
声にだしてみてください。英語は声にださなければ意味がありません。

つぎは、アタマに[b]、オシリに[t]をつけてみましょう。

[b] + [ou] + [t] = ?

すると、「小舟」という一音節、一単語が完成します。
あ、さきほども言いましたが「オー」じゃないですよ、「オウ」です。忘れないでください。
つぎは、アタマに[s]、オシリに[p]をつけてみましょう。

[s] + [ou] + [p] = ?

すると、「せっけん」という一音節、一単語が完成します。

ちゃんと口に出せば、けっして難しくないと思います。
つづりは、いま気にしたくありませんので書きません。
(つづりを気にしちゃうと、これまでの紙のうえばかりの英語学習に逆戻りですよ。)
それでは、ほかにももうすこし例をあげますので、声にだして実感してください。

まえに [k] うしろに [t] → 防寒用上着という意味になる
まえに [n] うしろに [z] → 鼻という意味になる
まえに [b] うしろに [t] → 小舟という意味になる
まえに [s] うしろに [p] → 石けんという意味になる
まえに [v] うしろに [t] → 投票という意味になる
まえに [h] うしろに [l] → 穴という意味になる
まえに [h] うしろに [m] → 家という意味になる
まえに [g] うしろに [l] → 目標という意味になる
まえに [h] うしろに [p] → 希望という意味になる

こんな感じで、大量に言葉がつくられてゆきます。

もうちょっとすすんでみて、母音を交換してみましょう。
アルファベットの一番最初の文字がありますね、「A」です。
これは「エイ」と読みます。
ほとんどの人が「エー」と思っているのですが、そうではなくて「エイ」です。
発音記号では[ei]と記すことにしましょう。
その前後にいろんな子音をくっつけてみます。
スペルはどうせご存知でしょうし、今はむしろスペルを忘れてほしいところなので、ひきつづいて省いちゃいます。

前に[k]、うしろにも[k]をつけてください。
口にだしてみてください。
どうですか、一音一単語で洋菓子という意味の言葉になったでしょう。

前に[d]、うしろに[t]をつけてください。
口にだしてみてください。
どうですか、一音一単語で日づけという意味の言葉になったでしょう。

前に[g]、うしろに[m]ではどうですか。
一音として、声にだしてみてください。
遊びという意味の言葉になったでしょう。

前に[g]、うしろに[t]ではどうですか。
門(もん)という意味の言葉になったでしょう。

前に[f]、うしろに[s]ではどうですか。
顔、という意味の言葉になったでしょう。

こんな感じです。
これで英語の仕組みはほとんどお仕舞いといってもいいくらいです。
母音が一つで、前後に子音がくっつく。
これを音で理解してください。
文字で、紙のうえで理解してもダメです。
つまり、自分の口で言えるようになっていただきたいのです。

だいたいのお話が見えてきたところで、
違和感を覚えていらっしゃるかもしれません。
それは、発音記号です。
これまでスペルばかりで勉強してきたのに、発音記号ばかりが記してあっては、ずいぶんと不慣れなことでしょう。
それはよく分かります。
こう考えていただきたいのです。
いま、発音記号の勉強をしているのではありません。
発音を上手にする練習をしているのでもありません。

英語の「仕組み」の話をしています。
それは「音としての仕組み」という意味です。
言語というのは文字ではなくて音ですから、「音としての仕組み」などというのは馬鹿げた言いようではありますが。
ようするに「英語の仕組み」です。
くりかえしますが、発音記号の勉強をしているわけではありません。
どのように声で読むか、念のため書き添えているにすぎません。

そういうわけで、この仕組みが何よりも大事です。

「子音 + 母音 + 子音」 = 1音節

なぜそんなにしつこく言うのか・・・これが英語の土台だからです。
これを理解していなければ、五十音表をしらずに日本語を勉強しているようなものです。
そして、英語は、果てしなくどこまでいってもこればかりです。

どこまでいってもこればかり、というのはどいういうことでしょうか。
二音節の言葉をかんがえてみましょう。
たとえば、サッカーというスポーツがありますね。
これは、英語で「soccer」と書きます。
これは「soc」+「cer」の二つの音節でつくられている単語なわけです。
「子音+母音+子音」が二つ並んでいるのがわかるとおもいます。
ですから、サッカーというのはじつは間違いで、
いうなれば「ソック・カー」なわけです。
一つ目の音節は足という意味です。くつしたのことをソックスというのと同じです。
二つ目の音節は「何々するもの」というような意味です。
そういうわけで「足でやるもの」ってかんじの言葉です。
英語を話している人は「soc」+「cer」と思って発音しているわけですから、
いくら日本人の耳で「サッカー」と聞こえるからといって「サッカー」だと思い込んでしまうと、
実際には誰もサッカーと言っていないわけですから、いつまで経っても聞こえないわけです。
そうなるとリスニングは永久にできるようになりません。
逆に、「どのように言っているのか」がわかれば、リスニングはすぐできるようになります。
リスニングについては、第六講義でやりますので、たのしみにしていてください。
世の中の英語がぜんぶ聞き取れるようになる、といっても過言ではありません。

音節で分解することなしに単語を知ることはできません。
漢字で言うならば「村」「机」「柱」という漢字は覚えるけれども、「木(キヘン)」というのは習ったことがない・・・。そんな学習法はぜったいにオカシイのです。
なんども書いていますが、「音節をならべる」という考え方ナシに英語を学ぶというのは、ひらがなを知らずに日本語を勉強するようなものです。


さて、話をもとにもどします。
もうお気づきかと思うのですが、音節のしくみにはバリエーションがあります。
とはいえ、母音が一つだけ存在する、ということはかわりません。子音のつきかたが変わるだけです。
たくさん子音がある場合や、無い場合があります。
いちおう書き出してみましょう。
わざわざ書き出す必要もないんですが。

      母音
   子音+母音
   子音+母音+子音
      母音+子音
子音+子音+母音
子音+子音+母音+子音
子音+子音+母音+子音+子音

母音はひとつで、子音のひっつきかたが変わるだけです。
もっと子音がふえる可能性もあります。
たとえば「strike(野球のストライクまたは労働交渉のストライキ)」という単語でしたら、子音がまえに三つ、うしろに一つ付いています。これで一音節、一単語になるわけです。べつにめずらしいことではありません。

母音 [ei] の前後に子音がこのようについたらどうでしょう。

前に [m] うしろはナシ = ? (五月という意味)
前に [s] うしろはナシ = ? (言うという意味)
前はナシ うしろに [k] = ? (痛み、という意味)
前はナシ うしろに [s] = ? (トランプの1番目のカード、または熟練者という意味
前に[s]と[t] うしろに [t] = ? (状態という意味。またはアメリカなどの州という意味)
前に[s]と[k] うしろに [t] = ? (滑るという意味)
[b][r] + [ou] + [k] = ? (壊したという意味)
[t] + [ou] + [-] = ? (つまさきという意味)
[s] + [ou] + [-] = ? (こんなにもという意味)

(3)音節が二つ以上で、さらにあたらしい単語をつくります。

today(今日)= to + day
yesterday(昨日) = yes + ter + day
trumpet = trum + pet
airport = air + port
international = in + ter + na + tion + al (5音節)

最後の「音節が多くなる場合」が恐怖になちゃって、くじける人が多いと思うのですが、心配しないでください。
これはのちのちやりますから、いまは気にしなくて大丈夫です。

英語はぜんぶこれでできているんですよ。
これ以外は無いわけです。
どんな英語の言葉も表現も、会話も名文も、ぜんぶ同じしくみのレンガというのかコロッケというのか(音節)をどんどんと並べているだけにすぎないわけです。

いま、理解していただきたいことは、一つ。
《子音+母音+子音》というかたまりで、コロッケのようなものというのか、レンガのようなものというのか、が一つ作られるということです。

さらに、(これが本当に大事なことなのですが)英語は基本的な単語は全部1音節だということです。
下記のような単語が、基本は《子音+母音+子音》でなりたっていることを、自分で口に出してたしかめてください。
スペルにまどわされてはいけません。英語ではスペルは重要ではないのです。
(もちろん、どちらかの子音がない場合や、子音が二つかさなっているものもあります。)

head(頭)、eye(目)、mouth(口)、chest(胸)、leg(脚)、foot(足)などなど
I(わたし)、me(わたし)、you(あなた)、your(あなたの)、he(あの人)などなど
play(遊ぶ)、do(する)、run(逃げる)、jump(跳ぶ)、fly(飛ぶ)などなど
cry(泣く)、laugh(笑う)、smile(ニコッとする)、sad(悲しい)、mad(怒っている)などなど

おつかれさまです!
第一回の講義で学ぶことは、ほぼこれで終わりです。
簡単でしょう?
このレンガができましたら、それを並べてゆきます。
レンガをどんどん並べていくだけで英語が出来上がってゆくんですよ。
日本語みたいにややこしい「助詞」とか「活用」とか、ほとんど無いわけですから簡単です。
簡単すぎて感動すると思います。楽しみにしていてください。

ただし、初心者のかたは、まだまだレンガに対する慣れが足らないと思いますので、じっくり1音節というものに、つぎからの講義で慣れてほしいと思います。
そのためには、母音と子音をやっつけなくてはいけません。
むずかしくありませんから、一緒にやっていきましょう!

それでは、第一回の講義のまとめをやっておわりにします。

おなじことばかり言いますが、下記が英語の基礎単位であるということです。

子音+母音+子音 = 1音節
しかも、1音節=1単語 と考える。

下記に単語をならべてみました。
声にだしてみて、その仕組みを実感してください。

これと同じレベルのことを日本語について考えますと、日本語はこのような構造の言語です。

子音+母音 = 1音節 = ひらがな1文字
ひらがな二文字か三文字 → ひとつの語彙

ようするに、日本語とはこういう、もっちりとした団子をたくさん並べていくことで成立します。
日本語(=やまと言葉)の場合は、おおかたの単語は2音節でできています。もちろん1音節や3音節もありますが。
それに助詞がついて、活用して、それでやっと伝えるための言葉になってきます。
「わ」だけでは意味がなく
「わた」でも何のことか分からず、
「わたし」で言葉にはなりますがメッセージにはならず、
「わたしが」まで来て、やっとメッセージになってくるんですね。
ここが英語と大きくちがうところです。
「I」と、たったの1音を発した瞬間に、「わたしが」というメッセージになるわけです。
ですから英語の一音(一音節)というものは、とてもつよい意味をもっている、重い音なのです。だから僕は「レンガ」だと喩えで言いました。

今日はこれで終わりにします。
おつかれさまでした!
つぎからも、さくさくいきしょう。


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